15日(日)。わが家に来てから今日で3624日目を迎え、米東部ニュージャージー州などで、数週間にわたり大型ドローンとみられる正体不明の飛行体の目撃が相次いでいる というニュースを見て感想を述べるモコタロです
中国の”気象ドローン”か 北朝鮮の”汚物ドローン”か ロシアの”偵察ドローン”かな?
昨日、サントリーホールで新日本フィル「第九」公演を聴きました 出演はソプラノ独唱=高野百合絵、メゾ・ソプラノ独唱=谷口睦美、テノール独唱=笛田博昭、バリトン独唱=平野和、合唱=栗友会(りつゆうかい)合唱団、管弦楽=新日本フィル、指揮=佐渡裕です
自席は1階22列15番、左ブロック通路側です。第九公演だけあって結構な客入りです
開演前に、佐渡氏による第九に関するプレトークがありました
「第九の第1楽章は、音楽が断ち切られるという特徴があります 分断ですね。一方第3楽章では隣同士の音が連ねられて美しい音楽が奏でられていきます 分断と融和による世界はまるで今の世界を表しているかのようです ゼレンスキー大統領とプーチン大統領が握手をするのは簡単なことではないと思いますが、希望を失ってはならないということを200年前のベートーヴェンの第九が訴えているように思います」
これを聞いて、なるほどと思いました 定期演奏会に限らず、佐渡氏は本番前に必ずプレトークで演奏する曲について解説しますが、これは素晴らしいことだと思います
さて、新日本フィルの「第九」公演は東京と神奈川で5回開催されますが、サントリーホールでの公演のみプログラムの前半にパイプオルガンの演奏があります
東京藝大出身の梅千野安未(ほやの あみ)さんのオルガン独奏により、①J.S.バッハ:カンタータ「心と口と行いと生活で」より「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147、②同「フーガ ト短調 BWV578」、③ボエルマン「ゴシック組曲」作品25より「聖母マリアへの祈り」、④ヴィドール「オルガン交響曲第5番ヘ短調作品42-1」より第5楽章「トッカータ」が続けて演奏されました ①と②はお馴染みの曲です。また、④は何度か聴いたことがありますが、パイプオルガンの壮大な響きが会場を支配しました
プログラム後半はベートーヴェン「第九」です
ベートーヴェン「交響曲第9番 ニ短調 ”合唱付き” 作品125」はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1818年頃から24年にかけて作曲、1824年5月7日にウィーンのケルントナートーア劇場で初演されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ、ウン・ポコ・マエストーソ」、第2楽章「モルト・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「アダージョ・モルト・エ・カンタービレ」、第4楽章「プレスト ~ アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります
ソプラノ独唱の高野百合絵は東京音大・同大学院を首席で修了 佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ「メリー・ウィドウ」「ドン・ジョバンニ」「蝶々夫人」などで主役級の役柄を歌い好評を博しました
メゾ・ソプラノ独唱の谷口睦美は東京藝大・同大学院を経て、二期会マスタークラス、同プロフェッショナルコース修了 二期会オペラや新国立オペラを中心に活躍しています
テノール独唱の笛田博昭は名古屋芸術大学を首席で卒業、同大学院修了 第50回日伊声楽コンコルソ第1位。国内外で活躍しています
バス独唱の平野和(やすし)は日本大学芸術学部を首席で卒業 ウィーン国立音楽大学声楽科修了。グラーツ歌劇場、ウィーン・フォルクスオーパー専属歌手を経て、ウィーンを拠点に活躍中です
100名を超す栗友会合唱団の混声合唱メンバーがオケの後方にスタンバイし、オケのメンバーが配置に着きます 弦楽器は14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの新日本フィルの並び コンマスは崔文洙、隣は伝田正秀というダブルトップ態勢を敷きます
佐渡の指揮で演奏が開始されますが、第1楽章と第2楽章で印象的だったのは、硬いマレットで打ち込まれるティンパニの強烈な連打です
第2楽章が終了したところで、オケのチューニングが始まり、その間にソリスト4人が拍手に迎えられて入場し、合唱の手前にスタンバイします
第3楽章では弦楽器、とくにコントラバスの通奏低音をバックにヴィオラが美しいメロディーを奏でるところは、新日本フィルの弦楽セクションの素晴らしさを再認識しました
聴きどころはやはり第4楽章でしょう チェロとコントラバスが「歓喜の主題」を静かに奏で始め、やがて全管弦楽により壮大に歌い上げられます この高揚感が堪りません そして平野が「おお友よ、このようなメロディーではない!」と力強い低音で歌い出します 続いて四重唱が「歓喜の主題」の変奏を歌いますが、全員好調の中で とくにテノールの笛田の歌唱が輝いていました 栗友会合唱団の力強いコーラスが素晴らしかった
佐渡のタクトが下ろされるや否や満場の拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコールが繰り返されました
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