31日(木)。月日の流れは速いもので、今日で1月も終わり。今年も残すところあと334日になってしまいました
昨日、池袋に買い物に出たついでに新文芸坐に寄って「友の会」の更新手続きをしました ダイレクトメール会員なので更新料は1200円(年間)です。DM会員には月に1回、はがきサイズのスケジュール表が送られてくるので、いつも手帳に挟んで持ち歩いています 「友の会会員」の入場料は@1100円(一般:1350円)ですが、1回(基本:2本立て)につき1ポイントが付与され、8ポイント溜まると招待券が1枚もらえます 私は入会以来何枚もらったか数えきれません。リピーターを増やす絶妙な手法だと思います
ということで、わが家に来てから今日で1581日目を迎え、英国の欧州連合(EU)からの離脱をめぐり 英議会下院は29日、一度否決した政府の離脱協定案の一部を変更すれば支持するとの動議を賛成多数で可決し、これを受けてメイ首相は「議会の支持が得られる見通しがついた」としてEUとの再交渉に意欲を示したが、EU側は即座に否定した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
EUが「はいそうですか」と再交渉に応じたら EG(イージー)だと非難されるか
昨日の夕食は、勝浦市在住の友人S君が送ってくれた(最後の)アジを塩焼きにして、真鯛の刺身とタラコといっしょに食べました 最低 週に1度は魚を食べるようにしています
今年も都民芸術フェスティバル「オーケストラ・シリーズ」の季節がやってきました 昨夕、その第1弾として池袋の東京芸術劇場コンサートホールで開かれたNHK交響楽団のコンサートを聴きました プログラムは①チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」作品24から「ポロネーズ」、②同「ピアノ協奏曲第1番変ロ長調作品23」、③ドヴォルザーク「交響曲第7番ニ短調作品70」です 演奏は②のピアノ独奏=ソン・ヨルム、管弦楽=NHK交響楽団、指揮はスペイン出身で 現在オーヴェルニュ室内管弦楽団音楽監督・首席指揮者のロベルト・フォレス・べセスです
自席は2階RBA列23番、早い話が2階右サイドのバルコニー席です 東京オペラシティコンサートホールでは絶対にバルコニー席は取りませんが、芸劇のバルコニーは1列なので好条件です。会場はほぼ満席です
オケのメンバーが配置に着きます。弦は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並びです コンマスは伊藤亮太郎、首席は第2ヴァイオリンが大林修子、チェロが藤森亮一、ヴィオラが佐々木亮という布陣で、オーボエには髭の茂木大輔がでんと構え、定期演奏会と同じくらい力を入れているのが感じ取れます
指揮者ロベルト・フォレス・べセスが登場し、1曲目のチャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」作品24~から「ポロネーズ」の演奏に入ります 歌劇「エフゲニー・オネーギン」はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1878年に完成させたオペラですが、「ポロネーズ」は第3幕第1場の冒頭の舞踏会で演奏される音楽です 華麗かつ勇壮なメロディーを聴きながら、数年前にMETライブビューイングで観た「エフゲニー・オネーギン」のベチャワとネトレプコの姿を思い浮かべました
グランド・ピアノがセンターに移動し、2曲目のチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番変ロ長調作品23」に備えます この曲は当時モスクワ音楽院の教授だったチャイコフスキーが1874年11月から12月にかけて作曲した作品です モスクワ音楽院の創設者で初代校長のニコライ・ルビンシテインに献呈するために作曲し、ピアノで聴かせたのですが、期待に反しニコライは「演奏不可能」「低俗で陳腐」などと酷評したのです それでもチャイコフスキーは一切の改訂を加えず完成させました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ・エ・モルト・マエストーソ」、第2楽章「アンダンティーノ・センプリーチェ」、第3楽章「アレグロ・コン・フォーコ」の4楽章から成ります
2009年のヴァン・クライバーン、2011年のチャイコフスキーの両コンクールで準優勝となった韓国のソン・ヨルムがオレンジ系の鮮やかな衣装で登場、ピアノに向かいます ロベルト・フォレス・べセスのタクトで第1楽章が開始されます ソン・ヨルムはオケに呼応して壮大な音楽を奏でます 特に感心したのは高音がすごく綺麗だということです とくに第2楽章でその美点が際立ちました。3楽章に入ると躍動感に満ちたスケールの大きな演奏を展開しました
カーテンコールが繰り返されますが、オケのメンバーも足で床を鳴らしてブラボーの意志を伝えます ソン・ヨルムはアンコールにチャイコフスキーのバレエ曲「白鳥の湖」から「4羽の白鳥の踊り」を超絶技巧で鮮やかに演奏、大きな拍手を浴びました
プログラム後半はドヴォルザーク「交響曲第7番ニ短調作品70」です この曲はアント二ン・ドヴォルザーク(1841‐1904)が1884年に、ロンドン・フィルハーモニー協会の名誉会員に推され、その時に協会から作曲を依頼され翌85年3月に完成した作品です 第1楽章「アレグロ・マエストーソ」、第2楽章「ポコ・アダージョ」、第3楽章「スケルツォ:ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ」の4楽章から成ります
ロベルト・フォレス・べセスは暗譜で振ります 前半の曲でもそうでしたが、彼のタクトは、下から上へ、外から内へ振られます かつてこういう指揮をした人がいましたが、名前を忘れました 楽員は演奏しにくくないのだろうか、と心配になりますが、演奏を見る限り、皆さん何の苦もなくタクトについていっていました
私がこの曲を聴いて一番ドヴォルザークらしい、と思うのは第3楽章のスケルツォです ブルックナーのスケルツォに民族色を加えたような感じ、と言えば良いでしょうか 全楽章を聴いて感じたのは、音楽の流れが良く、音楽が生き生きとしていて、ドヴォルザークが現代に息づいているということです アンコールはシベリウスの「悲しいワルツ」でした ロベルト・フォレス・べセス、良い印象を持ちました