31日(火).昨日,当ビルの空調設備改修工事の安全祈願のため,深川不動堂に出かけました 工事に関わりのあるS建設,N設計をはじめ関係業者約30名が参加しました.私は初めての経験です.早めに着いたので,ほぼ最前列に座ることになりましたが,何と椅子ではなく床に胡坐をかいて座るのです.腰痛持ちにとってこれは非常にきついのです 後ろの方に椅子席もあるようでしたが,寒そうだったので我慢しました
ほら貝を高らかに鳴らしながらお坊さん達が入場します.そして,まるでコーラスのような声明(しょうみょう)が歌われ,大太鼓がドン,ドンと打ち鳴らされます 床に直接座っているので,身体全体に響き渡ります.大太鼓は30回ほど打たれましたが,これを聴きながらブラームスの交響曲第1番冒頭のティンパニの連打を思い浮かべました.リズムはまったく違いますが そして”お護摩”が焚かれます.一連の行いは極めて音楽的でした
座りっぱなしで約1時間を過ごした後,近くのMという元力士の営むちゃんこ料理屋に行き,”直会”となりました すぐ左隣はS建設のI副部長で極めてまっとうな人だったのですが,私の目の前に座った内装業者のM社長がとんでもない”ダジャレ人間”で,参りました 次から次へと”ダジャレの山”を築き上げ,一人悦に入っていました.その隣の左官屋HのKさんが囃し立てるので”ダジャレ”に輪をかけてしまったようです 当方はダジャレは苦手で,とても”ダジャレを言っているのはダレジャ”なんて突っ込めませんでした ビール 日本酒(ひれ酒)をしこたま飲みました.
直会が終わり,さて帰ろうかと地下鉄を探していると,S建設のNさんに拉致され,当社のK部長,T君とともにタクシーに乗せられ銀座方面に向かいました.日本政府は救ってくれませんでした 着いたところは銀座8丁目のNというクラブでした.ママさんの苗字を店の名前にしているこの店には女性が何人かいて,水割りを作ってくれました.他の人は焼酎でしたが,私だけウィスキーでした.合わせなくてごめんなさい 隣に座った女性(名前を聞きそびれましたが,すごい美人)が何とK音大の声楽科を出ているということでびっくりしました.カラオケで何かを,ということになり,その女性が平原綾香の「ジュピター」を歌ったのですが,それはもう美しいソプラノで,高音部も何の無理もなく楽々と歌っていました 後で聞くとN響の第9公演でコーラスを歌ったこともあるとのことでした.いやー,楽しいひとときでしたS建設のNさん,Sさん,Fさん,お世話さまでした
閑話休題
新国立オペラの2012ー2013シーズンのラインアップが発表されました 全10演目のうち初登場はブリテン「ビーター・グライムズ」,ヴェルディ「ナブッコ」,香月修「夜叉が池」の3本.ラインアップは以下の通りです
10月=ブリテン「ピーター・グライムズ」・・・イギリスを活動拠点とする尾高忠明・新国立劇場芸術監督は,イギリスのオペラを開幕公演にもってきました.英国ロイヤルオペラで上演された同じ演出とのことです 初めて観るオペラです
11月=プッチーニ「トスカ」・・・・何といってもタイトルロールのトスカをノルマ・ファンティーニが歌うのが最大のセールスポイントです.私は,現在のトスカ歌いで世界最高のソプラノはノルマ・ファンティーニだと思っています
11~12月=ロッシーニ「セビリアの理髪師」・・・・文句なしの楽しいオペラです
13年1~2月=ワーグナー「タンホイザー」・・・・ワーグナー生誕200年の幕明けの上演です.ヴィーラント・ワーグナーの助手を務めた経験のあるペーター・レーマンの演出が見ものです
1~2月=ドニゼッティ「愛の妙薬」・・・・青年ネモリーノをアントニーノ・シラクーザが歌うのがこの公演の”売り”です
3月=ヴェルディ「アイーダ」・・・・新国立劇場オープン記念として上演されたフランコ・ゼッフィレッリ演出による華麗な舞台です 新国立劇場開場15周年とヴェルディ生誕200周年を記念する公演です
4月=モーツアルト「魔笛」・・・・ミヒャエル・ハンぺの楽しい演出によりオール日本人歌手により上演されます.今後のオペラ公演の試金石になるでしょう
5~6月=ヴェルディ「ナブッコ」・・・・イタリアの第2の国家として愛唱されている「行け,わが思いよ,黄金の翼に乗って」で知られるオペラです
6月=モーツアルト「コジ・ファン・トゥッテ」・・・・昨年初登場したミキエレットによる演出の再演です.舞台をキャンプ場に移していますが,違和感はありません
6月=香月修「夜叉が池」・・・・創作委嘱作品の世界初演です.泉鏡花の戯曲をオペラ化したものです.指揮は十束尚宏.懐かしい名前です
すでに,会員優先予約で1階中央通路側席を継続することで申し込み済み.オペラは文句なしに楽しいです