人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京春祭イタリア・オペラ・アカデミー i n 東京「リッカルド・ムーティ指揮『仮面舞踏会』」を聴く ~ ジョイス・エル=コーリー、ユリア・マトーチュキナ、ダミアナ・ミッツにブラボー!

2023年03月31日 00時45分00秒 | 日記

31日(金)。2022年度も今日で終わりです2023年も4分の1が過ぎてしまいました つくづく 時の流れの速さを感じる今日この頃です

月末になったので、3月の3つの目標の達成状況をご報告します ①クラシック・コンサート=18回、②映画鑑賞=7本、③読書=2冊でした なお①についてはこのほか、公開リハーサルを2回(新日本フィル、東京フィル)見学しました

ということで、わが家に来てから今日で2999日目を迎え、プーチン大統領は「ロシアの失業率は記録的な低水準にある」と述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     多くの若者をウクライナ戦争に動員して 労働力不足が顕著になっている証拠じゃね

 

         

 

昨日、夕食に「シャケの塩焼き」「生野菜サラダ」を作りました あとはキムチといただきもののシュウマイです

 

     

     

         

 

昨夜、東京文化会館大ホールで「東京・春・音楽祭2023」参加公演「イタリア・オペラ・アカデミー i n 東京 ~ リッカルド・ムーティ指揮ヴェルディ『仮面舞踏会』」(演奏会形式)を聴きました 出演はリッカルド=アゼル・ザダ、アメーリア=ジョイス・エル=コーリー、レナート=セルバン・ヴァシレ、ウルリカ=ユリア・マトーチュキナ、オスカル=ダミアナ・ミッツィ、シルヴァーノ=大西宇宙ほか。管弦楽=東京春祭オーケストラ、合唱=東京オペラシンガーズ、指揮=リッカルド・ムーティです

 

     

 

 

歌劇「仮面舞踏会」はジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)がウジェヌ・スクリーブの戯曲「グスタフ3世、または仮面舞踏会」に基づくアントニオ・ソンマの台本を基に1857年から1858年にかけて作曲、1859年2月17日にローマのアポロ劇場で初演されたオペラです 原作の戯曲は、スウェーデン国王グスタフ3世が、ある仮面舞踏会の夜アンカルストレーム伯爵に暗殺された実話が基になっています ヴェルディはナポリのサン・カルロ歌劇場からの作曲依頼を受けて作曲を進めましたが、国王暗殺を題材にした物語は検閲をパスすることができませんでした このため、検閲が比較的緩やかなローマで、舞台をスウェーデンから17世紀末のアメリカに移すことで初演に漕ぎつけました

物語の舞台は17世紀末のイギリスの統治下にあるアメリカ・ボストン この地の統治者・リッカルド総督は今度の仮面舞踏会の招待者リストに、自分の部下レナートの妻アメーリアが入っていることを知り心をときめかせる リッカルドは密かにアメーリアを愛していた。ある日 リッカルドの元に、人々を惑わす女占い師ウルリカを追放してほしいと判事が頼みに来る  そこでリッカルドは、お忍びでその占い師の正体を見極めに行くことにする    驚いたことに、アメーリアがウルリカを訪ねてきて、不倫の道から逃れる方法を尋ねた ウルリカは、深夜に刑場に生える草を摘むようアメーリアに言う。それをリッカルドは物陰から聞いていた 彼女が去った後、リッカルドが自身を占ってもらうと、最初に握手した者に殺されると予言される この時、何も知らないレナートがやってきて握手をする(以上、第1幕)

真夜中の刑場にアメーリアが着くと、そこにリッカルドが現れる 2人はそこで愛を語り合う。そこに急にレナートが現れたので、アメーリアはあわててヴェールで顔を隠す。レナートはリッカルドが反逆者たちに囲まれて危ないことを伝えに来たのだった リッカルドはレナートに、女の顔を決して見ないで町まで連れていくよう命じ、その場から立ち去る。レナートは女の命を守ろうとしたが、反逆者たちが切りかかってきたため、彼女はヴェールを落としてしまう レナートはその時初めて、リッカルドが相手にしていたのは自分の妻アメーリアだったことに気が付き、怒りに燃える(以上、第2幕)

レナートはリッカルドへの復讐を誓い、反逆者と手を組んでリッカルドを殺すことを企む 一方、リッカルドはアメーリアのことは諦め、レナート夫妻を祖国イギリスにに帰すことを決意する 仮面舞踏会の夜、レナートはリッカルドの小姓オスカルから、総督の仮装を聞き出す。アメーリアはリッカルドに近づき、危険が迫っていることを忠告する その時、レナートがリッカルドを切りつける 死の間際 リッカルドは、アメーリアは潔白だと告げ、レナートを無罪とするよう言葉を残して息絶える(以上、第3幕)

 

     

 

自席は1階R7列2番、右サイドブロック左から2つ目です 会場は9割以上が埋まっていると思われます

拍手の中、東京オペラシンガーズのメンバーが入場しステージ奥にスタンバイします そして2日間の公演のために特別に編成された「東京春祭オーケストラ」のメンバーが配置に着きます 弦楽器は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコントラバスという並び。コンサートマスターは読響コンマスの長原幸太、隣は4月1日にN響ゲスト・コンマス就任予定の郷古廉です 残念ながら、その他のメンバーで確認できたのは読響首席オーボエ奏者・金子亜未しかいません

大きな拍手の中、ソリストが入場し指揮者の前に横並びでスタンバイします

ムーティの指揮で第1幕が開始されます この楽章で圧倒的な存在感を示したのは占い師ウルリカを歌ったロシア出身のメゾ・ソプラノ、ユリア・マトーチュキナです 深みのある豊かな歌唱で、恐ろしさを秘めた女占い師を説得力を持って歌い上げました 第1幕のカーテンコールでは彼女だけがステージに呼び戻されました

リッカルドを歌ったアゼル・ザダはアゼルバイジャン出身のテノールですが、第1幕では声量が足りず存在感が薄い印象がありましたが、第2幕、第3幕へ行くにしたがって声が良く通るようになり、特にアメーリアとの二重唱では本領を発揮しました

アメーリアを歌ったジョイス・エル=コーリーはレバノン生まれカナダ育ちのソプラノですが、美しい絶妙なピアニッシモからドラマティックなフォルテッシモまで、完璧なコントロールで歌い上げていました 第2幕冒頭のアリアはその最たるものでした

レナートを歌ったセルバン・ヴァシレはルーマニア出身のバリトンですが、深みのある歌唱で聴衆を魅了しました。特に第3幕でフルートとハープに乗せて歌うアリアは素晴らしかったです

オスカルを歌ったダミアナ・ミッツィはイタリア出身のソプラノですが、深刻なストーリーの中で、唯一楽天的な存在の小姓のアリアを楽し気に歌い上げていました

日本人歌手で大健闘だったのはシルヴァーノを歌った大西宇宙です 主役級の歌手陣が指揮者のすぐ傍で歌っていたのに対し、大西は客席からは遠い、合唱の手前で歌いましたが、声が良く通り、素晴らしい歌唱力を発揮しました

特筆すべきは、ムーティの指揮のもと終始弛緩することなく集中力に満ちた演奏を展開した「東京春祭オーケストラ」のメンバーと、迫力ある男女混声合唱を聴かせてくれた「東京オペラシンガーズ」の皆さんです 第3幕でのチェロ独奏も良かったし、舞台上手で演奏した弦楽四重奏のパフォーマンスも素晴らしかったです

今回初めて、リッカルド・ムーティの指揮を比較的間近で見ることが出来ましたが、ムーティの一振りで出るフォルテッシモの迫力に圧倒されました 臨時編成オケであれだけの音が出るのはムーティだからこそだと思いました

 

     

 

         

さて 第1幕では、主要な歌手が歌い終わるや否や間髪入れずに「ブラボー」をかけるブラボーオジサンがいました 同じ人物が何度かブラボーをかけていました    個人的には、ブラボーをかけるのなら歌手が歌い終わって一瞬の間をおいてからにしてほしいと思います 一瞬の余韻に浸る間もなくブラボーをかけられると興ざめします 間がない、つまり間が抜けている、要は間抜けなのです はっきり言うと、いかにも自分は”オペラ通”であると周囲に知らしめしているように見えてうんざりするのです もっとはっきり言うと、近くの席にいたらぶん殴ってやりたいところです   自分のことしか考えていないから こういうベラボーな態度に出ることが出来るのです   誰かが注意したのでしょうか。あるいは誰かがレセプショニストに頼んで注意してもらったのでしょうか。休憩後の第2幕からは同一人物からの「フライング・ブラボー」は聞こえませんでした そうだとしたら良いことです。そういう輩は、言葉で注意しないと、自分が非常識なことをやっていると気が付かないからです

         

今回の公演を観るにあたり、リッカルド=ジュゼッペ・ディ・ステファノ、レナート=ティト・ゴッピ、アメーリア=マリア・カラス、アントニーノ・ヴォットー指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団によるCD(1956年9月録音)で予習しました 少なくとも5回は全曲通して聴きました。お陰でオペラの進行と聴きどころが把握でき、十分に本番を楽しむことが出来ました

 

     

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東京藝大で何が起こっている? / ナン二・モレッティ監督「3つの鍵」を観る ~ ショパン「ノクターン作品9-2」も流れる:ショパンと「ル・シルフィード」

2023年03月30日 06時51分12秒 | 日記

30日(木)。J-CASTニュースによると、東京藝大の「藝大アートプラザ」の契約スタッフが26日、人気アイドルグループ「乃木坂46」の池田瑛紗(てれさ)さんの東京藝大への入学を伝えるネット記事を引用し、「職権をついに濫用する時が来ました」とツイートしたことに対し、同プラザは28日、「その職分を利用して特定の学生に接触することを想起させる内容であり、投稿の対象となった方だけではなく、投稿にふれた方々にも不快感と恐怖感を感じさせてしまうもので、非常に不適切な投稿でした」と謝罪、契約を解除すると発表しました

情報を集めてみると、池田さんは今年4月に音楽学部ではなく美術学部に入学されるようです アイドル活動の傍ら、相当努力をされて合格したことが窺えます そういう頑張って入学した新入生に対して「職権をついに濫用する時が来ました」とツイートするのは、「自分はストーカーである」と宣言するようなものです 契約解除は当然です それにしても、こんな阿保が大学構内をうろついていたら、学生たちは安心できませんね 4月に入る前に辞めさせて良かったと思います

ということで、わが家に来てから今日で2998日目を迎え、ウクライナのベレシチューク副首相は28日、メッセージアプリを通じてロシア国民に対し、一時的に占領されたウクライナ領土から違法に連れ去られたウクライナの孤児たちを養子にしないよう訴えた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     いくらロシアは人口が少ないからといって 誘拐して養子にするとは 北朝鮮以上だ

 

         

 

昨日、夕食に「サーロインステーキ」を焼きました あとは「白舞茸の味噌汁」です。ステーキには赤ワインですね

 

     

 

         

 

早稲田松竹でナン二・モレッティ監督による2021年製作イタリア・フランス合作映画「3つの鍵」(119分)を観ました

ローマの高級住宅街にあるアパートに暮らす3つの家族 それぞれが顔見知り程度で、各家庭の扉の向こう側にある本当の顔は知らない ある夜、3階に住むジョバンニとドーラの裁判官夫婦の息子アンドレの運転する車が一人の女性を撥ねて死亡させ、彼らの住むアパートに激突する 同じ夜、2階に住む妊婦のモニカは陣痛が始まり、夫が出張中のため一人で病院に向かう 1階のルーチョとサラの夫婦は、仕事場で起こったトラブルのため娘を朝まで向かいの老夫婦に預けるが、認知症の老夫と娘が一緒に行方不明になってしまい、ルーチョは老夫が娘に何かしたのではないかと疑うようになる

 

     

 

この映画は、イスラエルの作家エシュコル・ネポの「Three floors up」を原作に、モレッティ監督が映画化した作品です

事故を起こして女性を死亡させたアンドレは、父親が裁判官なので、「知り合いの裁判官に頼んで無罪にすることが出来ないのか」と詰め寄るどうしようもない阿保息子ですが、幼い頃から父親に自由を束縛されてきたことが分かります 彼は刑務所で5年間服役しますが、出所してからは親の元で暮らすことを拒否します その5年後、厳格な父親は死亡し、アンドレは人里離れた田舎に引きこもって養蜂業を営みながら若夫婦で暮らしています 一方、ルーチョは老夫婦の孫娘に誘惑され一夜を共にしますが、彼女はルーチョが冷たくするのでレイプされたと裁判に訴えます しかし、裁判官はルーチョの証言を基に無罪の判決を下します すると孫娘は控訴すると言い出しますが、結局取り下げます また、モニカは女児を出産し、5年後、帰ってきた夫との間に第2子をもうけますが、2人の子どもを夫に託して旅に出てしまいます

この映画は、「それぞれの家族は外部からは窺い知れない問題を抱えている しかし、悲しみを乗り越えて懸命に生きていけば、時間が解決してくれることもある」と言いたいのかもしれません 多くのカップルがタンゴを踊り歩く姿を捉えたラストシーンが印象的です

この映画ではクラシック音楽が1曲だけ使用されていました ルーチョの娘がバレエ発表会で踊っている時の音楽はショパン「ノクターン  作品9-2」でした

ところで、本作とは関係ありませんが、ショパンとバレエの関係でいうと、「ル・シルフィード」(別名「ショピアーナ」)というバレエ作品があります ショパンのピアノ作品を管弦楽に編曲し、バレエ音楽にしたものです 振付はミハイル・フォーキン。ロイ・ダグラスによる編曲版は以下の通りです

①プレリュード  イ長調

②ノクターン  変イ長調

③ワルツ  変ト長調

④マズルカ  作品33-2

⑤マズルカ  作品67-3

⑥ワルツ  嬰ハ短調(序奏にエチュード 作品25-7の序奏部を使用)

⑦華麗なる大円舞曲

バレエにショパンは相性が良いようです

 

     

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「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2023」ラインナップ発表 ~ 山形交響楽団と日本センチュリー交響楽団が初参加 / 新交響楽団「第261回 演奏会」のチケットを予約する

2023年03月29日 02時16分59秒 | 日記

29日(水)。新交響楽団から第261回演奏会の案内が届いたので、チケットを予約しました 4月23日(日)14時から東京芸術劇場コンサートホールで開かれます。プログラムは①ドヴォルザーク「交響曲第7番ニ短調」、②ドビュッシー「交響組曲”春”」、③同「交響詩”海”」です ドヴォルザークの「交響曲第7番」は第8番と第9番と同じくらい名曲だと思います 指揮はフランスものを得意とする矢崎彦太郎です

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2997日目を迎え、ロシア国防省は28日、ロシア海軍太平洋艦隊のミサイル艦が日本海で対艦巡航ミサイル「モスキート」2発を発射し、約100キロメートル離れた標的に命中したと発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ここで岸田政権はビビッてはいけない  プーチン・ロシアは戦争に負ける運命にある

 

         

 

昨日、娘が職場の同僚から馬肉を仕入れてきたので、夕食は「馬肉のユッケ」を作りました 「生野菜とヒジキのサラダ」「ワカメスープ」「キムチ」と一緒にいただきました。ユッケは柔らかくて美味しかったです

 

     

 

         

 

毎年夏にミューザ川崎シンフォニーホールを中心に開催されている「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 」のラインナップが発表されました 今年は7月22日(土)から8月11日(金・祝)までに、首都圏のオーケストラのコンサートを中心に全19公演が開かれます このうち、ミューザ川崎シンフォニーホールで開かれる首都圏のオーケストラと音楽大学オケを中心とする公演日程は以下の通りです

①7月22日(土)15時 東京交響楽団「オープニングコンサート」 指揮=ジョナサン・ノット   ①チャイコフスキー「交響曲第3番」、②同「交響曲第4番」。※プレトークあり。

 S席=6000円、A席=5000円、B席=4000円(友の会は各1割引き)

 ※当日は13:55から「歓喜の広場」でジョナサン・ノット指揮東響により三澤慶「『音楽のまちのファンファーレ』 ~ フェスタサマーミューザ KAWASAKI に寄せて」が演奏されます。

②7月25日(火)18時半 洗足学園音楽大学「バレエ・コンサート」 指揮=秋山和義   ①ベルリオーズ:劇的序曲「ロメオとジュリエット」ほか。

 S席=1800円、A席=1000円(友の会割引なし)

③7月26日(水)15時 東京シティ・フィル 指揮=高関健、ピアノ=横山幸雄 ①ガーシュイン「パリのアメリカ人」、②バーンスタイン「ウエスト・サイド物語」ほか。※プレトークあり。

 S席=4000円、A席=3000円、B席=2000円(友の会は各1割引き)。

④7月28日(金)19時 東京都交響楽団 指揮=大野和士、ピアノ=久米航 ①グリーグ「ピアノ協奏曲」、②シベリウス「交響曲第2番」ほか。※プレトークあり。

 S席=6000円、A席=5000円、B席=4000円(友の会は各1割引き)

⑤7月29日(土)16時 NHK交響楽団 指揮=キンボー・イシイ、ピアノ=マルティン・ガルシア・ガルシア、ヴァイオリン=郷古廉 ①ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」、②リムスキー=コルサコフ「シェエラザード」。※プレコンサートあり。

 S席=6000円、A席=5000円、B席=4000円(友の会は各1割引き)

⑥7月30日(日)15時 山形交響楽団 指揮=鈴木秀美、ヴァイオリン=石上真由子 ①ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」、②シューベルト「交響曲第8番」。※プレトークあり。

 S席=5000円、A席=4000円、B席=3000円(友の会は各1割引き)

⑦8月1日(火)19時 読売日響 指揮=セバスティアン・ヴァイグレ ①ベートーヴェン「交響曲第8番」、②ワーグナー(デ・フリーヘル編)「ニーベルングの指環 オーケストラル・アドヴェンチャー」。※プレトークあり。

 S席=6000円、A席=5000円、B席=4000円(友の会は各1割引き)

⑧8月2日(水)15時 東京フィル 指揮=出口大地、ピアノ=清水和音 ①チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」、ベルリオーズ「幻想交響曲」ほか。※プレトークあり。

 S席=4000円、A席=3000円、B席=2000円(友の会は各1割引き)

⑨8月5日(土)17時 真夏のバッハ オルガン=大塚直哉ほか。①バッハ「イタリア協奏曲」ほか。※プレトークあり。

 前席指定=4000円(友の会は1割引き)

⑩8月6日(日)16時 新日本フィル 指揮=井上道義 ①ベートーヴェン「交響曲第6番」、②同「交響曲第5番」。※プレコンサートあり。

 S席=5000円、A席=4000円、B席=3000円(友の会は各1割引き)

⑪8月7日(月)18時半 昭和音楽大学 指揮=時任康文 ①モーツアルト「交響曲第32番」、②ラフマニノフ「交響的舞曲」ほか。

 全席指定=1500円(友の会割引きなし)

⑫8月8日(火)19時 日本センチュリー交響楽団 指揮=秋山和義、ヴァイオリン=HIMARI ①ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」、②ドヴォルザーク「交響曲第8番」ほか。※プレコンサートあり。

 S席=5000円、A席=4000円、B席=3000円(友の会は各1割引き)

⑬8月9日(水)15時 日本フィル 指揮=カーチュン・ウォン、サクソフォン=須川展也 ①菅野祐悟「サクソフォン協奏曲」、②ムソルグスキー「展覧会の絵」ほか。※プレトークあり。

 S席=4000円、A席=3000円、B席=2000円(友の会は各1割引き)

⑭8月10日(木)19時 神奈川フィル 指揮=沼尻竜典、ピアノ=辻井伸行 ①ショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第2番」、②R.シュトラウス「英雄の生涯」ほか。※プレトークあり。

 S席=5000円、A席=4000円、B席=3000円(友の会は各1割引き)

⑮8月11日(金・祝)15時 東京交響楽団「フィナーレコンサート」 指揮=原田慶太楼、ピアノ=清塚信也 ①ラヴェル「ピアノ協奏曲」、②芥川也寸志「交響管弦楽のための音楽」ほか。※プレトークあり。

 S席=5000円、A席=4000円、B席=3000円(友の会は各1割引き)

 

     

 

上記の通り、今年は「山形交響楽団」と「日本センチュリー交響楽団」が初参加となります 各公演ごとに開演時間とチケット代が異なるので、チケットを取る際は注意が必要です

チケットの発売は①友の会先行(セット券)=4月17日(月)、友の会先行(1回券)=4月19日(水)、③Web会員先行(セット券・1回券)=4月22日(土)、④一般発売(セット券・1回券)=4月27日(木)となっています(いずれも午前10時から受付開始)

なお、セット券には「オーケストラ・セット全12公演」「土日祝セット5公演」ほか何種類か用意されています 「オーケストラ・セット全12公演」はS席=45750円、A席=36750円と各25%割引になっています

以上の情報は正確を期していますが、詳細については「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2023」公式サイトでご確認ください

上記のコンサートのうち、先行発売で早々にソルドアウトになりそうなのは次の4公演です

①7月29日(土)NHK交響楽団  ⇒ ピアノ独奏のマルティン・ガルシア・ガルシアは2021年「第18回ショパン国際ピアノ・コンクール」で第3位入賞、コンマスは郷古廉

②7月22日(土)東京交響楽団「オープニングコンサート」 ⇒ 音楽監督ジョナサン・ノットの指揮によるチャイコフスキー「交響曲第3番」と「交響曲第4番」は期待大

③8月6日(日)新日本フィル  ⇒ 2024年末に指揮者を引退する井上道義の指揮によるベートーヴェン「交響曲第6番”田園”」と「交響曲第5番”運命”」は貴重な機会

④8月1日(火)読売日響  ⇒ 常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレによるベートーヴェン「交響曲第8番」とワーグナー(デ・フリーヘル編)「ニーベルングの指環 オーケストラル・アドヴェンチャー」というドイツものは聴き逃せない

私は「オーケストラ・セット全12公演:S席」を取る予定です   また、毎年楽しみにしている洗足学園音楽大学「バレエ・コンサート」と「真夏のバッハ」も取る予定です 今年も連日のミューザ川崎通いが続き、”熱い”夏になりそうです

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大野和士 ✕ コパチンスカヤ ✕ 都響でリゲティ「ヴァイオリン協奏曲」&「マカーブルの秘密」、バルトーク「中国の不思議な役人」他を聴く ~ 都響第971回定期公演Bシリーズ

2023年03月28日 01時12分20秒 | 日記

28日(火)。わが家に来てから今日で2996日目を迎え、不倫口止め料の支払いをめぐる疑惑で、近く起訴される可能性が取りだたされているアメリカのトランプ前大統領が集会を開き、「ニューヨークの地方検事は、不正な司法省の指示のもと犯罪でも問題でもない案件で私を捜査していた。あの馬面は好きになれない」と検察批判を展開した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     NY地方検事はトランプについて「あの馬鹿面は好きになれない」と言ってるかもね

 

         

 

昨日、夕食に「鶏のクリームシチュー」と「生野菜とツナのサラダ」を作りました シチューは市販のルーを2種類混ぜています

 

     

     

         

 

昨夜、サントリーホールで東京都交響楽団「第971回定期演奏会Bシリーズ ~ リゲティ生誕100年記念」を聴きました プログラムは①リゲティ「虹~ピアノのための練習曲集第1巻より」(日本初演)、②同「ヴァイオリン協奏曲」、③バルトーク「中国の不思議な役人」(全曲)、④リゲティ「マカーブルの秘密」です   演奏は②のヴァイオリン独奏と④のヴァイオリン独奏と声=パトリツィア・コパチンスカヤ、③の合唱=栗友会合唱団、指揮=大野和士です

 

     

 

1曲目はリゲティ「虹 ~ ピアノのための練習曲集第1巻より」の日本初演です この曲はジェルジ・リゲティ(1923-2006)が1985年にピアノ用に作曲、2012年に管弦楽版として編曲し、同年4月27日に初演されました

楽員が配置に着きますが、弦楽はコンマスの四方、第2ヴァイオリン首席の遠藤、チェロ首席の伊東、ヴィオラ首席の鈴木、コントラバス主席の池松の5人しかいません あとは管楽器と打楽器、そして下手にチェレスタ、ハープの高野麗音がスタンバイします

大野の指揮で演奏に入ります リゲティの曲というので身構えていましたが、弦楽器を中心とする繊細で美しい曲でした 小室敬之氏のプログラム・ノートによると、セロニアス・モンクやビル・エヴァンスといったジャズピアニストからインスパイアされて作曲したとのことで、納得しました ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」はいいですね

【注】これ以降はコパチンスカヤの演奏とパフォーマンスについて触れていますので、本日の「都響スペシャル」を聴く方はお読みにならないことをお勧めします。

2曲目はリゲティ「ヴァイオリン協奏曲」です この曲はヴァイオリニストのサシュコ・ガヴリロフから委嘱を受けて1990年に作曲され、1992年に最終稿が完成しました 第1楽章「前奏曲」、第2楽章「アリア、ホケトゥス、コラール」、第3楽章「間奏曲」、第4楽章「パッサカリア」、第5楽章「アパッショナート」の5楽章から成ります

ヴァイオリン独奏のパトリツィア・コパチンスカヤは1977年(現在の)モルドヴァ生まれ。2021/2022シーズンにはベルリン・フィルとバーミンガム市響のアーティスト・イン・レジデンスとして活動するなど、世界を駆けまわっています

コパチンスカヤが水色の衣装で登場し、大野の指揮で第1楽章に入ります 冒頭は独奏ヴァイオリンによって「蜜蜂のささやき」のような繊細な音楽が奏でられ、しだいに激しい演奏が展開します 第2楽章は独奏ヴァイオリンの美しい演奏で始まりますが、突然、ソリストは憑依しアグレッシブな演奏が繰り広げられます 第3楽章は独奏ヴァイオリンが高い音域で抒情的な音楽を奏で、第4楽章は最弱音による繊細な演奏が続きます そして第5楽章に入ると、コパチンスカヤはヴァイオリンを弾きながら歩き回ったり、飛び跳ねたり(彼女は裸足だった!)、大声で「アーッ」と叫んだり、オケに向かって「ワーッ」と叫び「みんなも一緒に」と挑発したりします これに指揮者とオケが反応して一斉に「ワーッ」と叫びます すると今度は客席に向かって「ワーッ」と叫び聴衆を挑発します 何割かの聴衆が「ワーッ」と返していました これがヴァイオリンが下手だったら、ただのアホですが、べらぼうに巧いから説得力があるのです かくしてコパチンスカヤはヴァイオリンと声と演技力を武器にオケと聴衆を巻き込んで、サントリーホールは興奮の坩堝と化しました

コパチンスカヤはアンコールに、コンマスの四方恭子を指名し、2人でリゲティ「バラードとダンス」(2つのヴァイオリン用)を丁々発止のやり取りで演奏、繰り返しのカーテンコールで満場の拍手を浴び、会場の温度を2度上昇させました 本公演と翌28日の公演が都響ソロ・コンマスとして最後となる四方さんにとって、忘れられない演奏になることでしょう

 

     

 

プログラム後半の1曲目はバルトーク「中国の不思議な役人」(全曲)です この曲はベーラ・バルトーク(1881-1945)がロシアバレエの主宰者ディアギレフの依頼により1918年から翌19年にかけてピアノ版を作曲、1924年に管弦楽版に編曲、1926年11月にケルンで初演されました

ステージは大幅な配置換えが行われます オケは16型の通常のスタイルとなり、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの都響の並び コンマスは四方恭子、隣は山本友重というダブル・コンマス態勢を敷きます。舞台下手にはハープの高野麗音が控えます 2階正面のP席には栗友会合唱団がスタンバイします

物語は、娘をおとりに金を取ろうとする不良3人に、中国の官吏(マンダリン)が殺されるが、娘への執着のために生き返り、最後にその愛を得て死ぬというものです

大野の指揮で演奏に入りますが、クラリネット、オーボエのソロが素晴らしかった また、ここぞという時の高野のハープが美しく鳴り響いていました 全体的に物語の残虐性が良く伝わってくるアグレッシブで集中力に満ちた演奏でした

最後の曲はリゲティ「マカーブルの秘密」です この曲は1974年から77年にかけてオペラとして作曲され、1992年に管弦楽版が作曲されました 小室氏のプログラムノートによると、この曲の物語は「退廃的な架空の国を舞台に、地獄からやってきたネクロツァールが、彗星がぶつかって世界が滅びると予言。しかし誰もまともに取り合わず、皆が自分の欲望に沿って行動を続けるという極めてグロテスクで不条理なコメディ」です

オケが前半の小規模な編成に戻ります 四方コンマス以下、楽員がスタンバイして指揮者を待っていると、舞台下手から、顔にマサイ族のような化粧を施し、ステージ衣装の上に古新聞やら透明のゴミ袋を貼り付けた、まるでニワトリに扮したピエロのようなコパチンスカヤが、何語か分からない意味不明を言葉を吐きながら登場 大声で叫んだり、大笑いしたり、そうかと思うと急に静かになったり、指揮者の譜面台を叩いたり、オーケストラの面々を挑発したり、やりたい放題を始めました やがて 下手から大野が登場、「いったいどうなってんねん このカオスは」という驚きの顔で指揮台に上り、演奏に入りました コパチンスカヤはヴァイオリンを弾いたり、弾きながら叫んだり、意味不明の言葉を吐いたりと、相変わらずやりたい放題です ついに大野はキレて、客席の方に振り返り「WBCの栗山監督~、今日ばかりは助けてください~、こんなのやってられませ~ん」と叫び、聴衆にバカ受けしました しかし、コパチンスカヤはいい加減にやっているわけではありません 多少のアドリブはあるでしょうが、ちゃんと楽譜を見て演奏しています 小室氏の解説によると、どうやら彼女の発している言葉は「ナチスのゲシュタポやソ連のKGBを、コミュニケーション不能な相手として戯画化している」ようです コパチンスカヤは、この曲でもヴァイオリンと声と演技力を武器に、指揮者、オーケストラ、そして聴衆を巻き込んでホールをカオスの状態に陥れ、スタンディング・オベーションを巻き起こしました 私も立ち上がって拍手をしました だって、前の人が立ってステージ上のコパチンスカヤが見えないんだもん ここで私は悟りました。なぜスタンディング・オベーションは連鎖して皆が立つのか・・・前の人が立つとステージが見えなくなるから これを「スタンディング・オベーション連鎖の法則」と名付けます。勝手に

「今年 最も印象に残ったコンサート」を12月末に振り返った時、本公演は最有力候補として挙げられていることでしょう

 

     

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井上道義 ✕ 音楽大学フェスティバルオーケストラで伊福部昭「シンフォニア・タプカーラ」、ストラヴィンスキー「春の祭典」他を聴く ~ ミューザ川崎

2023年03月27日 06時03分15秒 | 日記

27日(月)。わが家に来てから今日で2995日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は26日に公開されたロシア国営テレビのインタビューで、「米欧は、1930年代のナチス・ドイツ、ファシストのイタリア、軍国主義の日本から成る枢軸のような同盟をつくろうとしている」と批判した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ナチスのプーチン ファシストのプーチン 覇権主義のロシア 悪の枢軸ロシアじゃね

     

         

 

昨日、ミューザ川崎シンフォニーホールで「第12回音楽大学フェスティバルオーケストラ」公演を聴きました   プログラムは①ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」作品235、②伊福部昭「シンフォニア・タプカーラ」、③ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」です   演奏は上野学園大学、国立音楽大学、昭和音楽大学、洗足学園音楽大学、東京音楽大学、東京藝術大学、東邦音楽大学、桐朋学園大学、武蔵野音楽大学からの選抜学生。指揮は2024年末をもって指揮者を引退する井上道義です

本公演はもともと2020年3月に実施される予定でしたが、コロナ禍のため実施されなかったため、3年ぶりの実現ということになります

 

     

 

自席は1C9列13番、1階センターブロック左通路側です 会場は9割くらいは入っているでしょうか。学生オケとはいえ、井上道義の伊福部作品というだけでも集客力があります

大きな拍手の中、9音大の選抜学生が入場し配置に着きます オケは16型で左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成。ステージ下手にはハープがスタンバイします コンミスは国立音大の吉澤萌依子さんです ここ数年の傾向として女子学生が多いことに変わりはありません

1曲目はヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」作品235です この曲はヨハン・シュトラウス1世の次男ヨーゼフ・シュトラウス(1827-1870)が、ウィーン大学医学部生のサークルと思われる「医学舞踏会」から委嘱を受けて作曲、1868年に初演された作品です

井上が登場しますが、指揮台も譜面台もありません オケと同じ目線で指揮を執ります 曲はハープから始まり、宇宙を思い浮かべさせます。しばらくして、弦楽器によって主題が演奏された時は背筋が寒くなる感動を覚えました 作品数は兄のシュトラウス2世の方が圧倒的に多いですが、ヨゼフはこの曲のような珠玉の名作を残しています 井上は昔取った杵柄で、身体を左右に揺らし軽くステップを踏みながら軽快に指揮をし、オケから柔らかく楽しい音楽を引き出していました

2曲目は伊福部昭「シンフォニア・タプカーラ」です この曲は伊福部昭(1914-2006)が1954年に作曲、1979年に改訂した作品です 「タプカーラ」は北海道釧路生まれの伊福部が大きな影響を受けたアイヌの立ち踊りに因んで名づけられました 第1楽章「レント・モルト~アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります

井上の指揮で第1楽章がチェロ、コントラバスを中心とする低弦の力強い演奏で開始され、次第にテンポアップしてアレグロに移ります 伊福部特有の”リズムの饗宴”がフル・オーケストラによって繰り広げられます 中盤のミュート付きトランペットの演奏が素晴らしい また、コンマスのヴァイオリン、チェロ、トロンボーンのソロが冴え渡ります 最後は狂乱物価、もとい、狂喜乱舞のアグレッシブな演奏が展開しました 第2楽章は冒頭のハープが素晴らしい フルート、イングリッシュホルンのソロが冴えています そして、弦楽セクションのアンサンブルが美しく響きました 第3楽章は冒頭から”お祭り騒ぎ”の激しい音楽が展開します 中間部でのコンマスのソロ、オーボエのソロが素晴らしい 弦楽セクションが渾身の演奏を展開、打楽器が炸裂します。フィナーレは最後の一音と共に奏者全員総立ちになりました どうやら、この曲は「シンフォニア・立つかーら」だったようです このパフォーマンスを見るのは、昨年11月のN響Aプロ定期で井上がこの曲を振った際に目撃して以来です 全員がバッチリそろって立ち上がったのは、若さで勝負の学生オケの方だったように思います

 

     

 

 

プログラム後半はストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」です この曲はイゴール・ストラヴィンスキー(1882-1971)がロシア・バレエ団の委嘱を受けて1911年から13年にかけて作曲、1913年にピエール・モントゥの指揮で初演され、大センセーションを巻き起こしました

バレエは「キリスト教以前の古代ロシアを舞台に、春の到来を感謝して太陽神に乙女の生贄を捧げる儀式」を描いています 曲は2部構成で、第1部「大地礼賛」は①序奏、②春の兆しと若い娘たちの踊り、③誘拐遊戯、④春のロンド、⑤競い合う部族の戯れ、⑥賢者の行列、⑦賢人(大地の讚仰)、⑧大地の踊りから成ります 第2部「犠牲」は①序奏、②若い娘たちの神秘な集い、③選ばれた乙女の讃美、④祖先の喚起、⑤祖先の儀式的行為、⑥生贄の踊り(選ばれし者)から成ります

できるだけ多くの学生を出演させるため、管楽器群は総入れ替えになります

井上の指揮で第1曲がファゴットの高音域による演奏で開始されます 相当緊張する場面ですが、女子学生が、その後の演奏も含めて大健闘しました 第2曲「春の兆しと若い娘たちの踊り」では、弦楽器群による変拍子の激しいキザミ、ホルン、トランペット、トロンボーン、テューバといった金管楽器の咆哮、ファゴット、オーボエ、フルート、クラリネットと言った木管楽器のエキセントリックな演奏、ティンパニ、大太鼓を中心とする打楽器の強打が印象的です 第3曲以降も、弦楽器群、管楽器群、打楽器群がそれぞれ井上の変拍子に食らいついていき、迫力あるスケールの大きな演奏を展開しました

満場の拍手にカーテンコールが繰り返されます 井上は真っ先にファゴット奏者を立たせて演奏を讃え、次いで、セクションごとに立たせて健闘を讃えました そして、舞台奥に引っ込んだまま なかなか出てこないな、と思っていると、井上は上着を脱ぎ 腕をまくりながら裸足で再登場、終曲「生贄の踊り(選ばれし者)」のアンコール演奏に入りました すると、演奏途中でゾンビのようにフラフラとヴィオラ・セクションの方に彷徨い歩いていき、突然「ウワーッ」と大声を出して舞台から転げ落ちました その直後、オケが最後の音を出して曲を閉じましたが、学生たちは「いったい何があったんだ」という顔で、視界から消えた井上の行方を探していました 井上はやおら立ち上がってステージに上がり、「お芝居でした」と言わんばかりに満面の笑みを見せ、満場の拍手を浴びました 聴衆が今 聴いたのは「春の祭典」、今 見たのは「春の回転」でした 現場からは以上です

 

     

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上岡敏之 ✕ 新日本フィルでブルックナー「交響曲第8番 ハ短調」を聴く ~ 演奏時間 約90分の悠然たる演奏

2023年03月26日 05時29分05秒 | 日記

26日(日)。わが家に来てから今日で2994日目を迎え、中立国・オーストリア法務省は24日、ウクライナ侵攻を巡って国際刑事裁判所から逮捕状を出されたロシアのプーチン大統領が自国を訪問すれば、逮捕する必要があるという立場を示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ヒトラーとスターリンに並ぶ独裁主義者プーチンは どの国でも犯罪者の扱いになる

 

         

 

土・日は料理の写真をアップしないのですが、昨夜は娘が「バターチキンカレー」を作ってくれたのでアップすることにしました 料理はいつも自分で作っているので、他人が作ってくれる料理は格別に美味しいです

 

     

     

         

 

昨日、すみだトリフォニーホールで「新日本フィル創立50周年記念特別演奏会」を聴きました 演奏曲目はブルックナー「交響曲第8番 ハ短調」(ハース版)で、指揮は新日本フィル第4代音楽監督を務めた上岡敏之です

この曲はアントン・ブルックナー(1824-1896)が1884年から87年にかけて作曲、その後1989年から90年にかけて改訂、1892年12月18日にハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルによって初演され、大成功を収めました 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ・モデラート」、第3楽章「アダージョ:荘厳にゆっくりと、しかし引きずらないように」、第4楽章「フィナーレ:荘厳に、急がないで」の4楽章から成ります

 

     

 

小雨が降る中、多くの上岡ファン、ブルックナー・ファンが集まりました 会場はほぼ満席ですが、予想通り男性客が圧倒的な多数を占めており、もし休憩時間があったら「ブルックナー公演における男子トイレ長蛇の法則」が適用されていたことが容易に想像できます 気のせいか、ロビーも会場内も いつもと違う高揚感・期待感・緊張感のようなものが漂っていて、まさに「特別演奏会」であることをひしひしと感じます

自席は1階19列13番、センターブロック左通路側です

オケは16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの新日本フィルの並び   ステージ下手にはハープが2台、クラリネットには新日本フィルOBで元藝大教授の山本正治がスタンバイしています   ホルンは8人ですが、うち4人はワーグナー・テューバ持ち替えで演奏します コンマスは崔文洙、隣は特任コンマス・伝田正秀、第2ヴァイオリンのトップはビルマン聡平、佐々木絵理子、チェロは長谷川彰子、川上徹、ヴィオラは中恵菜、脇屋冴子、コントラバスは菅沼希望、城満太郎という首席クラスによる万全の態勢で臨みます

 

     

 

満場の拍手の中、上岡が登場し指揮台に上ります タクトを持ち譜面台に対峙します

上岡の指揮で第1楽章が弦のトレモロで開始され、チェロ、コントラバスを中心とする低弦の重心の低い演奏に続き、ホルンが悠然と入ってきます 息の長いホルンの演奏を聴いて、「この調子でいくと90分は超えるな」と直感しました。オーボエの神農広樹の演奏が冴えています ヴィオラ・セクションの渾身の演奏が印象的です 第2楽章はごく普通のテンポで進みます 野津雄太のフルート、神農のオーボエ、山本のクラリネットといった木管楽器が素晴らしい 中間部のトリオではハープが美しい演奏でアクセントを与えます ホルン・セクションの分厚い演奏が素晴らしい 第3楽章は弦楽器によるゆったりとした息の長い演奏が続きます 一瞬演奏が止まったのではないか、と思われる箇所が2度訪れましたが、しばしのしじまの後、弱音の弦楽器が出てきたりして演奏が続行します ホルン+ワーグナー・テューバとテューバの分厚い演奏が印象に残ります 上岡の指揮は、最弱音から最高音までのレンジが極めて広いのが特徴で、爆発すると凄い音の塊が迫ってきます 第4楽章はオケの総力を挙げての力強い音楽が繰り広げられます 弦楽器の激しいキザミの中、金管楽器が咆哮し、ティンパニが炸裂し、音の大伽藍を築き上げ、壮大で輝かしいフィナーレを飾りました

演奏時間は私の時計で、第1楽章=約20分、第2楽章=約14分、第3楽章=約28分、第4楽章=約26分、全体で約90分でした 私の予感は当たりました 版の問題もあるので一概には言えないのですが、第2楽章だけが標準的で、他の3つの楽章は長めでした

上岡の指揮は、全体的に悠然としたテンポによる巨匠タイプのスタイルですが、楽員の自主性を尊重する一部の老練な指揮者とは異なり、オケを完璧にコントロールして目指すべき演奏を引き出していきます 最近、演奏経験も人生経験もない若手の指揮者を「マエストロ」と呼んで もてはやす傾向がありますが、マエストロの安売りはやめてほしい 言われている本人も辛いと思う 上岡氏のような指揮者こそ「マエストロ」と呼ぶに相応しいと思います

満場の拍手の中、カーテンコールが繰り返されます 上岡は真っ先にホルン首席の日高剛を立たせ、次いで各セクションごとに立たせて演奏者を讃えます つくづく、上岡が新日本フィルの第4代音楽監督時代に、コロナ禍のため十分な指揮活動ができなかったことが残念でなりません そもそもこの日のブルックナー「第8番」も2020年9月の定期演奏会で演奏するはずでした 現時点で分かっている上岡 ✕ 新日本フィルによる今後のコンサートの予定は、2024年3月の「クラシックへの扉」におけるベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」(P:アンヌ・ケフェレック)とシューベルト「交響曲第8番”グレイト”」だけだということです いつの日か、新日本フィルでまだ指揮していない ブルックナー「交響曲第5番」を振ってほしいと思います

 

     

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東京春祭「福川伸陽 & 古楽の仲間たち」公演を聴く ~ J.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲第2番」、ヴィヴァルディ「リコーダー、Ob、Vn、Fg、通奏低音のための協奏曲 ト短調」ほか

2023年03月25日 06時48分49秒 | 日記

25日(土)。行きつけの整骨院の近くを流れる石神井川の桜が満開でした 週末から来週にかけて雨が降りそうなので、今が見どころかもしれません

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2993日目を迎え、指揮者の佐渡裕氏が24日までに自身のインスタグラムを更新し、WBC決勝で日本中が盛り上がっている頃、コンサートのリハーサルで楽友協会のステージから転落し、全くかばうことができないまま思い切り床に身体を打ちつけたが、リハーサルと本番を肩の痛みに堪えながら右手だけで指揮をして無事にコンサートを終えたと報告した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     指揮台でなくステージから落ちたというから相当な痛みだと思う 早期の回復を祈る

 

         

 

昨日、夕食に「トンテキ」と「エノキダケの味噌汁」を作りました 例によって、野菜類はワンプレートに盛り付けました 前回、肉を焼き過ぎて硬くなってしまったので、今回は早めに切り上げました

 

     

 

         

 

昨夜、東京文化会館小ホールで東京春祭参加公演「福川伸陽 & 古楽の仲間たち」を聴きました プログラムは①ヘンデル:付随音楽「アルチェステ」HWV45 第1幕より「グラン・アントレ」、②テレマン「リコーダー、ホルン、通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 TWV42:F14」、③C.H.グラウン「ホルン、ヴァイオリン、通奏低音のためのトリオ・ソナタ  ニ長調」、④ボワモルティエ「5声の協奏曲 ホ短調 作品37-6」、⑤クヴァンツ「ホルン協奏曲  変ホ長調」、⑥J.F.ファッシュ「四重奏曲ヘ長調 FaWV  N:F3」、⑦ヴィヴァルディ「リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV107」、⑧J.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV1047」です

演奏は「レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ」で、メンバーは下記の通りです

バロック・ホルン=福川伸陽、バロック・ヴァイオリン=髙田あずみ、荒木優子、丸山昭、バロック・ヴィオラ=成田寛、バロック・チェロ=上村文乃、コントラバス=今野京、バロック・オーボエ=三宮正満、バロック・ファゴット=村上由紀子、リコーダー=太田光子、フォルテピアノ=川口成彦。川口を除くほぼ全員がバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして活躍しているアーティストです

主役の福川氏がツイッターで、「開場時におもてなしのプレゼントも用意してます 18:40位にはお越しください」とツイートしていたので、どんなプレゼントがもらえるんだろうと期待して18:30に入場したら、何も配布していません オカシイナァ?と思っていると、「会場内にお入りください」というアナウンスが入りました さては音楽のプレゼントだな、と思ってG-28番の自席に着くと、18:42頃に福川氏が登場しファンファーレを演奏、次いで6人の演奏者が登場し華やかな音楽を演奏しました 10分以内の短い曲だったので、開演間際に来た人は聴き逃したはず。残念でした

 

     

 

1曲目はヘンデル:付随音楽「アルチェステ」HWV45 第1幕より「グラン・アントレ」です この曲はジョージ・ヘンデル(1685-1759)が1749年から1750年にかけて作曲しました 戯曲の導入音楽とのことです。出演者全員で演奏しましたが、コンサートの開幕に相応しい楽しくワクワクする音楽でした

ここで、福川氏がバロック・ホルンについて解説しました 現代のホルンと違いバルブがなく、管の長さと管の輪の数によって音域を調整するとのことです バロック・ホルンは長調向きの楽器で短調は演奏が困難とのことです 1曲目は輪が一つで最もシンプルな形のバロック・ホルンで演奏しました

2曲目はジョージ・フィリップ・テレマン(1681-1767)の「リコーダー、ホルン、通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 TWV42:F14」です 第1楽章「ヴィヴァーチェ」、第2楽章「ルール」、第3楽章「テンポ・ディ・メヌエット」の3楽章から成ります 太田、福川、村上、川口による演奏です。ホルンは輪が2つあります 太田のリコーダーのリードで軽快な演奏が進みます。第2楽章はリコーダーの悲し気な旋律が印象的でした

3曲目はカール・ハインリヒ・グラウン「ホルン、ヴァイオリン、通奏低音のためのトリオ・ソナタ  ニ長調」です この曲はプロイセン宮廷楽団の楽長ヨハン・ゴットリーヴ・グラウン(1702-1771)が作曲した作品です 第1楽章「アレグレット」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります 福川、高田、上村、川口の4人による演奏です。ホルンは輪が3つ。全曲を通して高田のヴァイオリンと福川のホルンとの掛け合いが鮮やかでした

4曲目はボワモルティエ「5声の協奏曲 ホ短調 作品37-6」です この曲はジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755)が1732年に作曲しました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります 太田、高田、川口、上村、三宮、村上、今野による演奏です。短調の作品のためホルンはお休みです この曲ではバッハ・コレギウム・ジャパンで無敵のバロック・オーボエ奏者として活躍している三宮正満が並外れた素晴らしい演奏を繰り広げました また、リコーダーの太田光子の演奏も十分楽しめました

5曲目はクヴァンツ「ホルン協奏曲 変ホ長調」です この曲はフリードリヒ2世の宮廷でフルート教師として活躍していたヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697~1773)が作曲した作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「シチリアーノ:ラルゲット」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります この曲はリコーダーを除く10人で演奏されます。ホルンの輪は2つです。第1楽章は軽快なテンポで進み、第2楽章ではホルンとオーボエとのアンサンブルが素晴らしかった 第3楽章は再び軽快な演奏が展開しました

 

     

 

プログラム後半の1曲目はJ.Sバッハと同じ時代に活躍したヨハン・フリードリヒ・ファッシュ「四重奏曲 ヘ長調 FaWV  N:F3」です 第1楽章「アンダンテ」、第2楽章「アレグロ」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります 高田、三宮、川口、村上、福川、今野による演奏です。ホルンの輪は2つです。この曲では三宮のオーボエ、福川のホルン、村上のファゴットが素晴らしかった

2曲目はアントニーノ・ヴィヴァルディ(1678-1741)「リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV107」です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります 太田、三宮、高田、村上、上村、川口、今野による演奏です。ホルンはお休みです 全楽章を通して、三宮のオーボエ、太田のリコーダー、高田のヴァイオリンが良く歌い、村上のファゴットが大活躍しました

最後の曲はJ.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047」です この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)が1721年以前に作曲しました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「アレグロ・アッサイ」の3楽章から成ります 全員で演奏します。ホルンは輪が2つです。第1楽章の愉悦感に満ちた演奏、第2楽章の悲し気な旋律を経て、第3楽章の華やかなフィナーレが展開しました ホルンは第1楽章と第3楽章に登場しますが、華やかさを演出しました

満場の拍手にカーテンコールが繰り返され、アンコールにゼレンカ「カプリッチョ」から終曲が生き生きと演奏され、楽しいコンサートを締めくくりました

 

     

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「ベートーヴェン ゲノム解読 国際チーム、髪の毛から」 ~ 日経の記事より / アルバート & デヴィッド・メイズルス監督「グレイ・ガーデンズ」&「セールスマン」を観る ~ 早稲田松竹

2023年03月24日 06時45分26秒 | 日記

24日(金)。昨日の日経朝刊 社会面に「ベートーヴェン  ゲノム解読 国際チーム、髪の毛から」という見出しの記事が載っていました   記事を超略すると次の通りです

「ベートーヴェン(1770-1827)の髪の毛からゲノム(全遺伝情報)を解読したと、ドイツなどの国際チームが22日、米科学誌カレントバイオロジーに発表した   肝臓病のリスクを高める遺伝子変異やB型肝炎ウイルス感染の形跡を発見した   大量飲酒の言い伝えもあり、これらが肝硬変での死亡につながったと推定した ベートーヴェンは20代から聴力低下や腹痛、下痢に悩まされ、50代に入ると肝臓病の兆候の黄疸も出た 56歳で死去した際、懇意の医師に自分の病状の記録を作ってもらうよう弟たちに頼む遺書が見つかり、後年の伝記作家らは日記や医療記録の精査、遺体の発掘調査などを通じ病気の特定を試みてきた 今回の研究もこの遺書が動機という チームはベートーヴェンの知人らの手に渡っていた毛髪を、近年発展した古代人のDNA分析の手法を応用して解読。肝臓病に関連する変異を見つけた 晩年には『毎日、昼食時にワインを1リットル以上飲んでいた』との証言もあるため、同様の体質に大量飲酒が重なった場合のリスクを英国の医療データベースで調べると、肝硬変が一般の40倍にもなることが分かった

髪の毛一本から約200年前の人物の病状が解るのですから、現代の科学はすごいと思います それにしても毎日ワインを1リットル以上飲んでいたとは、ベートーヴェンも晩年はシラフではやってられなかったのでしょうか ベートーヴェンのケースを「他山の石」として毎日の健康管理に気をつけたいものです

ということで、わが家に来てから今日で2992日目を迎え、インタファクス通信は、ロシア国家安全保障会議議長のメドベージェフ前大統領が23日、ロシアの通信社とのインタビュー記事で、「地政学的な理由と歴史により、アパートの違う部屋に住むのを我慢してきた。この創作された国境を考慮しなければならない」と述べ、ウクライナ侵攻を正当化したと伝えた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     自国の都合のよいように国境を創作しているのはロシアじゃね? プーチンと同罪だ

 

         

 

昨日、夕食に「チキンステーキ」と「白舞茸の味噌汁」を作りました チキンステーキは洗い物を少なくするため、野菜とアボカドをワンプレートに盛り付けました

 

     

 

          

 

昨日、早稲田松竹でアルバート& デヴィッド・メイズルス監督「グレイ・ガーデンズ」と「セールスマン」の2本立てを観ました

「グレイ・ガーデンズ」はアルバート・メイズルスとデヴィッド・メイズルス共同監督による1975年製作アメリカ映画(95分)です

ジョン・F・ケネディの妻ジャクリーヌの叔母ビッグ・イディとその娘リトル・イディは、ともに若い頃に歌手やモデルとしてショービジネス界を目指したが成功することなく没落し、高級住宅地イーストハンプトンに建つボロボロの屋敷で2人きりの”普通でない”暮らしを送っている 世間から隔絶された2人の生活をカメラが追う

 

     

 

このドキュメンタリー映画の主人公である母ビッグと娘リトルは、2人の会話から、それぞれ79歳と57歳であることが分かります ビッグは若い頃に歌手として、リトルはモデルとして都会で華々しく活躍していましたが、夢が破れて田舎のぼろ屋敷でひっそりと暮らしています 驚くのは、地裁が”ゴミ屋敷”と化した屋敷に住む母娘に対し、整理・清掃をしない限り立ち退くよう命令を出し、ジャクリーヌが家の整理・清掃を申し出て、立ち退かなくて済んだという新聞記事が紹介されていることです 大統領夫人に何をやらせるか と驚きます。親娘は5匹の猫を飼い、屋根裏にはアライグマまで飼っており、餌はやるものの ろくに掃除もしていない様子です 強烈なのは2人の会話です。それぞれが過去の栄光を忘れられず、プライドが高く、罵倒し合って生活しています ビッグは足腰が弱いので、リトルに何かと指示を出して用事を言いつけます それに対して、リトルはそういう生活が嫌で、1日でも早く母親から解放され、都会で暮らしたいと考えています ビッグの「誰のお陰で暮らしていけるんだい」という言葉から推測すると、ビッグは年金で生活していて、リトルは一旦家を出たものの”売れず”に実家に戻ってきて居候しているのです したがって、経済的な理由から、すぐに母親を残して都会に出ていくことが出来ないのです 一方、ビッグは娘が出ていくと一人では生活能力がなくリトルに頼らざるを得ないのです そういう事情を背景に、2人はカメラが回っているにも関わらず、お互いの言う事を全く聞かず自分の主張を大声で繰り返します 同じ親子でも、母親と娘との関係は独特のものがあるようです 唯一の救いはリトルが明るい性格であることです

正直言って、疲れました 世の中にはこういうエキセントリックな母娘がいるんだな という驚きとともに、これでは一緒に暮らしていても楽しくないだろうし、同居している意味がないな、と思います  その後、2人はどうなったんだろうか

 

         

 

「セールスマン」はアルバート & デヴィッド・メイズルス共同監督による1969年製作アメリカ映画(モノクロ・91分)です

主人公は、金色に輝く豪華版聖書を販売する「ミッドアメリカン・バイブル・カンパニー」で働くポール、チャーリー、ジェームズ、レイモンドの4人のセールスマン 教会から紹介された悩める大衆をターゲットに雪深いボストンから湿度の高いフロリダまで訪問販売の旅へ出た彼らは、孤独な未亡人、移民、生活に困窮している家庭など、様々な客に聖書を売り込んでいく

 

     

    

この映画は、1960年代後半のアメリカでカラー写真入りの豪華版聖書を売り歩くセールスマンに密着したドキュメンタリーです

4人を含めた販売員を対象にした「ミッドアメリカン・バイブル・カンパニー」の幹部による”檄”が印象的です 幹部は「諸君が売るのは単なる聖書という商品ではない。神を、幸せを売るのだ。誇りを持ってセールスに当たってほしい 聖書が売れれば会社の利益は増えるし、諸君の給料も上がる」と訴え、販売員たちから喝さいを浴びます 4人は、ジョークを交えたトークを駆使したり、お客をおだてたり、あるタイミングでは強く出たりと、巧みな駆け引きで聖書を売り込もうと懸命な説得をします しかし、現実は厳しい 「生活するのが精一杯で、聖書を買う余裕がない」「聖書は家に1冊あるから必要ない」「主人と相談してからでないと判断できない」「分割払いでも払う現金がない」と断られてしまいます 「今すぐに必要でない商品」を「買って損はない。幸せになれる商品」と思わせて売ることがいかに困難か、ということが描かれています 現代社会でも、多くの人々がセールス(営業)職に就いて働いていますが、4人と同じような悩みやジレンマを抱えながら物やサービスを売り込んでいるのではないかと思います そういう人たちにとっては大いに共感できる映画だと思います

 

     

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東京春祭「N響メンバーによる室内楽」を聴く~モーツアルト「弦楽五重奏曲第3番」、ブラームス「弦楽六重奏曲第1番」他 / 朝日「天声人語」が小林秀雄著『モオツァルト』を引用

2023年03月23日 06時44分35秒 | 日記

23日(木)。昨日のWBC決勝戦「日本対アメリカ」は準決勝に続いてすごい試合でしたね 村上と岡本のホームランも出て、投手陣が頑張って繋ぎ、最終回には大谷が投げ、キャッチャー中村の好リードもあってダブルプレーと三振で締め、3対2で勝ちました これで日本は世界一強いことを証明しました 「このメンバーで世界一になる」という栗山監督の強い意志が全選手に浸透し、第1戦から決勝まで全7試合負けなしという快挙を達成、全員野球でもぎり取った優勝だと思います 侍ジャパンの選手の皆さん、お疲れさまでした 素晴らしい試合を見せていただき、ありがとうございました

さて 話は変わりますが、昨日の朝日新聞1面の看板コラム「天声人語」が小林秀雄の「モオツァルト」を扱っていました 現在 「天声人語」は3人の論説委員が交替で執筆しているので誰が書いたのかは分かりませんが、昨日の岸田首相のウクライナ電撃訪問にひっかけて、驚きの象徴として紹介しています   筆者は冒頭、次のように書き出しています

「ある冬の夜のことだった。若き日の批評家、小林秀雄は大阪の道頓堀を『犬のようにうろついていた』そうだ   すると突然、あの有名なモーツァルトの交響曲第40番ト短調が 脳裏に流れたという 『街の雑踏の中を歩く 静まり返った僕の頭の中で、誰かがはっきりと演奏した様に鳴った』▼それがいかに驚愕する体験であったか。『僕は、脳味噌に手術を受けた様に驚き、感動で震えた』。難解な文章で知られる批評家は、後に名著『モオツァルト』にそう書き残している

 

     

 

小林秀雄著「モオツァルト」を読んだ方ならすぐに分かりますが、文中の「あの有名なモーツァルトの交響曲第40番ト短調が、脳裏に流れた」という音楽は、第1楽章の有名なメランコリックなメロディーではなく、第4楽章冒頭のメロディーです 新潮文庫「モオツァルト・無常という事」の13ページの冒頭にその楽譜が掲載されています 小林秀雄は、上記の文脈の後、次のように続けています

「百貨店に駆け込み、レコオドを聞いたが、もはや感動は還って来なかった 自分のこんな病的な感覚に意味があるなどと言うのではない。モオツァルトの事を書こうとして、彼に関する自分の一番痛切な経験が、自ら思い出されたに過ぎないのであるが、一体 今 自分は、ト短調シンフォニーを その頃よりよく理解しているのだろうか という考えは、無意味とは思えないのである

あの耳のいい小林秀雄にして「その頃よりよく理解しているのだろうか」と自問するのですから、われわれ”音楽素人”はなおさらです その前に、音楽を「理解する」とはどういうことなのか、と考えてしまいます

ということで、わが家に来てから今日で2991日目を迎え、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席が21日、モスクワで公式の首脳会談を開き、「対話がウクライナ危機の解決のための最善の道だ」などとする共同声明を発表したが、周氏は、ウクライナや米欧に対話を求めながらも、ロシア軍のウクライナ領からの撤退や、一方的に併合を宣言した4州の取り扱いなどには触れなかった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     中国は和平のために努力してますというポーズがミエミエだ  ロシアを肯定するだけ

 

         

 

昨日の夕食は「鯖の味噌煮」「マグロの山掛け」「豚汁」「生野菜サラダ」にしました 和食は健康にいいですね

 

     

 

         

 

昨夜、東京文化会館小ホールで「東京・春・音楽祭2023」参加公演「N響メンバーによる室内楽」を聴きました プログラムは①モーツアルト「弦楽五重奏曲第3番 ハ長調 K.515」、②ボッケリーニ「弦楽五重奏曲 ホ長調 G.275」、③ブラームス「弦楽六重奏曲第1番 作品18」です 演奏はヴァイオリン=白井圭、森田昌弘、ヴィオラ=中村翔太郎、村松龍、チェロ=藤森亮一、小畠幸法です

 

     

 

1曲目はモーツアルト「弦楽五重奏曲第3番 ハ長調 K.515」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1787年に作曲しました 楽器編成は弦楽四重奏にヴィオラを加えたものです。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

第1楽章冒頭のチェロの藤森とヴァイオリンの白井の掛け合いが絶妙です 全曲を通して白井のヴァイオリンが良く歌います ヴィオラの音色が美しい チェロが終始安定しています 軽快な演奏でした

ところで、配布されたペラ1枚のこの曲の楽章紹介には第1楽章「アレグロ」、第2楽章「メヌエット:アレグレット」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「アレグロ」と表記されていましたが、これは第2楽章と第3楽章が逆ではないか、と思います スメタナ四重奏団+ヨセフ・スークのCD解説でも Wikipedia でも逆になっていました    皆さん、もしこの曲のCDをお持ちなら、曲目の楽章表記を確かめてみてください 音楽祭実行委員会側が、配布資料の表記の方が正しいと言うのなら根拠を示してほしいと思います

2曲目はボッケリーニ「弦楽五重奏曲 ホ長調 G.275」です この曲はルイージ・ボッケリーニ(1743-1805)が1771年に作曲した6曲のセットの5曲目です モーツアルトの作品と違い、弦楽四重奏にチェロを加えた編成です 第1楽章「アモローソ」、第2楽章「アレグロ・コン・スピーリト」、第3楽章「メヌエット・エ・トリオ」、第4楽章「ロンド:アンダンテ」の4楽章から成ります

第1楽章は楽章表記「アモローソ」の通り、白井のヴァイオリンを中心にソフトで「優しい」演奏が展開します 第2楽章はヴァイオリンとチェロの掛け合いが楽しく、賑やかな演奏が繰り広げられます 第3楽章は「ボッケリーニのメヌエット」として知られている有名なメロディーが、チェロとヴィオラのピッツィカートに乗せて、白井のヴァイオリンで奏でられます ソフトで繊細な演奏でした 第4楽章ではチェロとヴィオラ奏者が素晴らしい演奏を展開しました

 

     

 

プログラム後半はブラームス「弦楽六重奏曲第1番 作品18」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1858年から1860年にかけて作曲、1861年にハノーヴァーで初演されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ・マ・モデラート」、第3楽章「アレグロ・モルト」、第4楽章「ポコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ」の4楽章から成ります

第1楽章冒頭はチェロ2とヴィオラ1で開始されますが、悠然と進むこの音楽が大好きです 完成時27歳の若きブラームスの作品ですが、そうとは思えない老練な渋さを感じます 第2楽章はヴィオラによりメランコリックな旋律が奏でられます このメロディーは一度聴いたら忘れられないでしょう ルイ・マル監督「恋人たち」でも使われました 第3楽章は一転、楽し気なスケルツォです。第4楽章は第1楽章冒頭と同様にチェロ2、ヴィオラ1によって悠然とした音楽が展開します ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの全体的なバランスが見事に取れていて、素晴らしいアンサンブルが展開しました

白井氏にとって、N響コンマスの立場での仲間たちとの演奏は今回が最後になるのでしょうか。今後のご活躍を期待しています

 

     

 

本日、toraブログのトータル閲覧数が770万ページビューを超えました( 7,700,794 P V 。トータル訪問者数は 2,387,440 I P )。これもひとえに普段からご訪問くださっている読者の皆さまのお陰と感謝しております    これからも1日も休むことなく根性で毎日書き続けて参りますので、モコタロともどもよろしくお願いいたします

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東京春祭チェンバー・オーケストラでモーツアルト「ディヴェルティメント第17番 K.334」「2vnのためのコンチェルトーネK.190]「カッサシオンK.63」を聴く

2023年03月22日 05時51分48秒 | 日記

22日(水)。昨日のワールド・ベースボール・クラシック準決勝『日本対メキシコ』戦はすごい試合でしたね 午前中テレビに釘付けで観ていました 4回表に3ランを打たれた時はアチャー😵と思いましたが、7回裏に吉田の同点ホームランで追いついて、これは行けるかもしれない と希望が出てきました 8回表に2点入れられたものの、その裏に代打山川の犠牲フライで1点返し、9回裏には大谷の2塁打、吉田がフォアボールを選び、ノーアウト1塁2塁となり、村神様が2点タイムリーを打って6対5で逆転サヨナラになった時は鳥肌が立ちました 大谷がヘルメットを飛ばして走塁し2塁を陥れ、日本側ベンチに向かって雄叫びを上げて、「俺に続け」とばかりにアピールしたことが、村上のタイムリーを呼んだのではないかと思います  今日はアメリカとの決勝戦 今日の試合も世紀の名勝負になるでしょう もちろん観ます

ということで、わが家に来てから今日で2990日目を迎え、ロシアの連邦捜査委員会は20日、戦争犯罪の容疑でプーチン大統領らに逮捕状を出した国際刑事裁判所のカーン主任検察官や赤根智子裁判官ら4人を刑事告発した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     大統領に逮捕状が出されて ロシアのメンツは丸つぶれだからね でも無駄な抵抗だ

 

         

 

昨日、夕食に「青椒肉絲」「生野菜とツナのサラダ」「大根の味噌汁」を作りました 「チンジャオロースー」は作り過ぎました でも美味しかったです

 

     

 

         

 

今年も上野で毎年開かれている「東京・春・音楽祭」が始まりました

昨日、東京文化会館小ホールで「東京春祭チェンバー・オーケストラ」公演を聴きました オール・モーツアルト・プログラムで、①カッサシオン  ト長調 K.63、②2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ  ハ長調 K.190、③ディヴェルティメント第17番ニ長調K.334です

東京春祭チェンバー・オーケストラのメンバーは以下の通りです

ヴァイオリン=堀正文(元N響コンマス)、宇根京子(N響)、枝並千花、河井勇人、北田千尋、城戸かれん、城所素雅、外園萌香(読響)、山内眞紀、ヴィオラ=佐々木亮(N響首席)、栗林衣季、和田志織、チェロ=辻本玲(N響首席)、宮坂拡志(N響)、コントラバス=渡邊玲雄(元新日本フィル)、オーボエ=蠣崎耕三(元読響首席)、森枝繭子、ホルン=日橋辰朗(読響首席)、山岸リオ(都響)

 

     

 

楽員の配置は、左から第1ヴァイオリン6,第2ヴァイオリン4,ヴィオラ3,チェロ2,コントラバス1という並び 奥にホルンとオーボエが横に並びます。コンマスは元N響コンマス堀正文、その隣は北田千尋です

1曲目はモーツアルト「カッサシオン  ト長調 K.63」です   この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1769年に作曲した弦楽合奏とオーボエ2,ホルン2で演奏される作品ですが、「カッサシオン」には「行進曲」が付きものです この曲は「行進曲」、第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット ~ トリオ」、第4楽章「アダージョ」、第5楽章「メヌエット ~ トリオ」、第6楽章「フィナーレ:アレグロ・アッサイ」から成ります

堀のリードで演奏に入りますが、第1ヴァイオリンを中心とする弦楽アンサンブルがとても美しく響きます ホルンとオーボエも弦楽合奏に調和して素晴らしい演奏を繰り広げます 全曲を通して優美で愉悦感に満ちた演奏でした

2曲目は「2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ  ハ長調 K.190」です この曲は1774年、モーツアルト18歳の頃の作品です 第1楽章「アレグロ・スピリトーソ」、第2楽章「アンダンティーノ・グラツィオーソ」、3楽章「テンポ・ディ・メヌエット:ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります

ソリストを務めるのは北田千鶴と城戸かれんです このため外園萌香が堀コンマスの隣にスタンバイします

堀のリードで演奏に入ります 2人のソリストは伸び伸びと愉悦感に満ちた演奏を繰り広げます 蠣崎耕三のオーボエが2人の演奏を盛り立てます 第3楽章の中盤では、2人のソリストとチェロの辻本玲とのアンサンブルが素晴らしかった 楽しい演奏でした

 

     

 

プログラム後半は「ディヴェルティメント第17番ニ長調K.334」です この曲は1779年から1780年にかけて作曲したホルン2+弦楽合奏による作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「テーマ・コン・ヴァリアツィオー二:アンダンテ」、第3楽章「メヌエット ~ トリオ」、第4楽章「アダージョ」、第5楽章「メヌエット ~ トリオ1 ~ トリオ2」、第6楽章「ロンド:アレグロ」の6楽章から成ります

堀のリードで第1楽章に入ります 軽快なテンポにより愉悦感に満ちた演奏が続きます 第2楽章は一転、悲し気な旋律が奏でられます 明から暗へ、そして いずれ明に戻ってくるーこういうところがモーツアルトの音楽の魅力です ホルン二重唱が素晴らしい 第3楽章は「モーツアルトのメヌエット」と呼ばれる有名な音楽です 美しい弦楽合奏により優雅な演奏が展開します 第4楽章に続いて第5楽章が活気に満ちた演奏で開始されます 第6楽章は思ったよりゆったりしたテンポで開始されましたが、丁寧に演奏する姿が印象的です

満場の拍手にカーテンコールが繰り返されます アンコールに応え、モーツアルト「カッサシオンK.63」よりメヌエット ~ トリオを演奏、再び大きな拍手を浴びました

「東京・春・音楽祭」はカーテンコール時のスマホによる写真撮影が許可されています 主催者側の思う壺ですが、記念に写メしました

 

     

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