30日(日)。昨日午前、マンションの管理組合の定期総会が開かれたので出席しました 議案が9つもあったので2時間半近くかかってしまいました 主だった議題としては「住宅宿泊事業(民泊)等の禁止に関する管理規約変更」と「総会及び理事会議案書・議事録、管理規約等の言語統一に関する管理規約変更」があります 前者は、現在の「専有部分の用途」の条項に、2017年6月に成立・公布された「住宅宿泊事業法」に規定する「宿泊料を受けて住宅に人を宿泊させる事業」を禁止する旨の条項を追加するというものです。この背景には、マンションの所有者や賃貸契約者以外の者(一般人)からお金を取って宿泊させると、騒音問題、ゴミ問題、治安問題等が発生する恐れがあるので、いわゆる「民泊」は禁止するというものです
後者は、「総会・理事会など管理組合運営に関わるすべての書類で使用される言語は日本語とする。ただし、理事長が認めた場合は例外とする」という趣旨の項目を管理規約に新設するというものです この背景には、いま住んでいるマンションで区分所有者の多国籍化が進んでいるという実態があります 「分別ごみ置き場」はすでに「瓶」「缶」「ペットボトル」「発泡スチロール・トレイ」の別に日本語、英語、韓国語、中国語の4か国語で表示されています(それでも分別しない 分別のない人がいますが)。これを管理組合に関係する書類全部について4か国語にしようとすると莫大な費用(翻訳費等)がかかるという問題があるので、あらかじめ日本語で統一することにしておこうというものです ただし、実生活の上で必要な注意事項等の掲示や配布については理事長判断で(日本語以外も)考慮するということです
総会では上記の2つの議案を含めたすべての議案を可決しましたが、いつもの通り本人出席が少なく、委任状提出が圧倒的に多い現状は如何ともしがたい大問題です
ということで、わが家に来てから今日で1731日目を迎え、20か国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に出席するため来日中のトランプ米大統領は29日、韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)を30日に訪れ、北朝鮮の金正恩委員長と会う用意があるとツイッターに投稿した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプがDMZを超えて北朝鮮に拉致されたら 悲しむ人 喜ぶ人 どっちが多い?
怒涛の6月が終わりました 1か月間でクラシック・コンサート26回、映画鑑賞7本、読書3冊をこなしたのは自己新記録かも知れません 最後は疲れて風邪を引いてしまいましたが
早いもので今日で2019年も上半期が終了です 年間目標として①クラシック・コンサート200回、②映画鑑賞160本、③読書65冊を掲げていますが、上半期(6か月間)の達成状況をご報告しようと思います なお、便宜的に目標数値を半分にしています ※スマホでご覧の方は見にくいかも知れません。ご容赦ください
目 標 実 績 達成状況
①クラシック・コンサート 100回 121回 121%
②映画鑑賞 80本 82本 102%
③読 書 33冊 33冊 100%
上記の通り、①は目標を2割上回り、②③はほぼ目標通りクリアしました 言うまでもなく、”実績”のすべては当ブログでご紹介しています 問題は下半期です。最後まで油断しないで目標達成に向けて頑張りたいと思います
昨日、文京シビックホールで、プロースト交響楽団の第29回定期演奏会を聴きました プログラムは①サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より「バッカナール」「あなたの声に心は開く」、②ビゼー:歌劇「カルメン」より「前奏曲」「ハバネラ”恋は野の鳥”」「第3幕への間奏曲」「セギディーリャ”セヴィリアのとりでの近くに”」「第4幕への間奏曲」「ロマの歌”賑やかな楽の調べ”」、③チャイコフスキー「交響曲第4番ヘ短調作品36」です ①②のメゾ・ソプラノ独唱=林美智子、管弦楽=プロースト交響楽団、指揮=石川星太郎です
プロースト交響楽団は2003年設立のアマチュア・オーケストラで、首都圏の大学オーケストラや第18回全日本大学オーケストラ大会合同演奏出演者が中心となって結成されました 団員は約130名とのことで、プロで言えば東京フィル並みの規模です
指揮者の石川星太郎は、東京藝大指揮科、ロベルト・シューマン音楽大学デュッセルドルフ指揮科を卒業。2011、2012年度ロームミュージックファンデーション奨学生。2016年第1回フェリックス・メンデルスゾーン国際指揮者クール第2位入賞を果たしています
自席は1階11列30番、右ブロック左から2つ目です。会場は結構入っています オケのメンバーが入場し配置に着きますが、弦の編成が変わっています。左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対向配置ですが、同じ対向配置でも多いケースはヴィオラとチェロが逆になっています 何か意図があるのでしょうね。メンバーをざっと見渡したところ平均年齢は極めて若いようです
1曲目はサン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より「バッカナール」です このオペラはカミーユ・サン=サーンス(1835-1921)が1868年から1874年にかけて作曲したグランド・オペラで、旧約聖書の物語に基づいています 物語は「ペリシテ人の支配に抗したイスラエル人の先頭に立ったサムソンは、ペリシテ人の舞姫デリラの誘惑にかかり、あざむかれて盲目にされ捕らえられるが、最後に怪力を振り絞ってダゴンの神殿の柱を倒し、居合わせたペリシテ人もろとも自らも命を絶つ」というものです
石川星太郎の指揮で演奏に入りますが、冒頭のオーボエによるエキゾチックなメロディーが印象に残ります
次いで、どこかの国の民族衣装のようなカラフルな衣装を身に着けた林美智子さんが、デリラがサムソンを魅惑するアリア「あなたの声に心は開く」を歌います とくに高音の伸びが素晴らしいと思いました
次いで、ビゼーの歌劇「カルメン」より「前奏曲」「ハバネラ”恋は野の鳥”」「第3幕への間奏曲」「セギディーリャ”セヴィリアのとりでの近くに”」「第4幕への間奏曲」「ロマの歌”賑やかな楽の調べ”」が続けて演奏されます
オペラ「カルメン」はジョルジュ・ビゼー(1838-1875)が1873年から74年にかけて作曲し、1875年にパリのオペラ・コミック座で初演されました
まず最初に勇ましい「前奏曲」が大音響で演奏され、会場後方から現れた林美智子さんが「ハバネラ”恋は野の鳥”」を歌いました 妖艶さが加わると鬼に金棒かな、と思いました 次いで、フルートの独奏が美しい「第3幕への間奏曲」が演奏され、再び林さんにより「ロマの歌”賑やかな楽の調べ”」が表情豊かに歌われました カーテンコールでスタッフから花束を受け取った林さんはとても嬉しそうでした こういう風景はとてもいいですね
プログラム後半はチャイコフスキー「交響曲第4番ヘ短調作品36」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1877年から78年にかけて作曲し、1878年2月10日にサンクトペテルブルクで、ニコライ・ルビンシテインの指揮により初演された作品ですが、「わが親愛なる友に」という献辞が付されています これはパトロンのメック夫人を指しています。夫人あての作曲者の手紙にこの交響曲の細部にわたる標題的解釈が書かれています このメック夫人という女性は1877年から14年間もチャイコフスキーと一度も会うことなく多額の資金援助を続けたと言われていますが、それは彼女がチャイコフスキーの才能を見抜く能力を持っており、それだけの財産も持っていたということを表します もしメック夫人の全面的なバックアップがなかったら交響曲第4番、マンフレッド交響曲、第5番、第6番という傑作群は生まれていたかどうか、怪しいものです
第1楽章「アンダンテ・ソステヌート~モデラート・コン・アニマ~モデラート・アッサイ、クアジ・アンダンテ~アレグロ・ヴィーヴォ」、第2楽章「アンダンティーノ・イン・モード・ディ・カンツォーナ」、第3楽章「スケルツォ:ピッツィカート・オスティナート、アレグロ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・コン・フォーコ」の4楽章から成ります
石川星太郎の指揮で演奏に入ります 第1楽章冒頭は”運命のテーマ”とでも言うべきファンファーレが金管によって派手に鳴らされますが、微妙にずれているような気がします その後の演奏ではホルンの調子が良くないように思います。強奏の時は問題ないのですが、弱奏のときに不安定になるようです ホルンにとって弱奏はよほど難しいのでしょうね おまえが吹いてみろ、と言われてもできません 第2楽章では木管、とくにオーボエの演奏が冴えていました 第3楽章は何と言っても弦楽器総動員のピッツィカートが楽しく聴けました そして、最後の第4楽章ではフル・オーケストラにより梅雨空を吹き飛ばすような爽快な演奏が展開し、圧倒的なフィナーレを迎えました
プロースト交響楽団は、アマチュア・オーケストラの中ではレヴェルが高い方だと思います これからも頑張ってほしいと思います