30日(水)。月日の流れは速いもので今日で11月も終わり。2022年も残すところあと1か月になってしまいました コロナ陽性による自宅待機の件は、昨日午後保健所から電話があり、私の場合は予定通り検体採取日(24日)の翌日から7日間=12月1日まで、濃厚接触者の娘の場合は、り患者との最終接触日(わが家では陽性判明日=27日)の翌日から5日間=12月2日までとなるとのこと ただし抗原検査キットで2日目と3日目に自主検査をして陰性だったら3日目から自宅解除になるとのことでした 娘は27日に抗原検査キットを1回分発注しているとのことですが、まだ届かないそうです 届いてもあと1回分必要なので5日間休むしかないのだろうか
話は変わりますが、一昨日の朝日夕刊に「バイオリン弓の材料 国際取引の規制強化 ~ ワシントン条約会議 完成品も対象」という見出しの記事が載っていました 記事を超略すると次の通りです
「中米・パナマで開かれたワシントン条約締約国会議は、バイオリンなど弦楽器の弓の材料に使われるブラジル産の木が絶滅するおそれがあるとして、国際取引に輸出国の許可が必要になる現行の『付属書Ⅱ』を維持した上で、材料のほか完成品や部品も新たに輸出の規制対象とする修正で合意した ペルナンブコ(別名・ブラジルボク)と呼ばれる木で、弦楽器から優れた響きを引き出す弓の材料としてプロ奏者の間で広く使われている ブラジルから完成品が輸出される場合には、新たに許可が必要になるが、すでに海外に存在する製品については対象外となる」
楽器に無知な私は「ヴァイオリンの弓」と聞いて、「あれっ、ヴァイオリンの弓は馬の毛で出来てんじゃなかったっけ」と一瞬 頭を捻りましたが、弓毛ではなくスティック(棹)の部分であることに気がつきました 弦楽奏者の皆さんからボウイングが、もとい、ブーイングが飛んできそうですが、そこは素人の赤坂見附です(「あさはかさです」と言いたい) この規制強化が演奏家の皆さんに実際上どの程度の影響を及ぼすのか、私にはさっぱり分かりませんが、ヴァイオリン本体の値段に比べれば桁違いに安いのではないか(それでも高いと思いますが)と想像します
ということで、わが家に来てから2879日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は25日の兵士の母親との懇談で「人はいつかは死ぬ。問題は私たちがどう生きたかだ」と発言し、ウクライナ侵攻での戦死を美化する考えを示していたが、ロシア兵の母親や反戦を訴える女性団体は27日、ウクライナからの撤退を求める議会宛ての公開書簡を発表し、その中ですべての兵士の帰還を要求し、「『特別軍事作戦』は破壊と悲しみをもたらしながら続いている。軍事行動の支持は家族、女性、子供の保護と相いれない」と批判した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
侵略から9か月経ってやっと自国が無謀な戦争をしていることに気がついたようだ
昨日も”自宅待機中”の娘が夕食を作ってくれました 夕食作りはメニューを考えることからしてメンドクサイんですよね その点、誰かに作ってもらって食べるだけがいかに楽かという話です 食べるだけの人は作る人に感謝すべきです 昨夜のメニューは「ピーマンとツナの炒めもの」、「鶏ささみの串焼き(ニラ+味噌、紫蘇+味噌、アボカド+しらす+チーズ)」、「麩とワカメの味噌汁」でした どれも私のレパートリーにないものばかりで、作る人によってこうも料理内容が違うかと感心し、感謝しながら美味しくいただきました それは良いのですが、あとで これから数日分の食材費を請求されました 普段 給料の一部を家に入れてくれているわけではないんだから、こういう時ぐらい負担してくれてもいいんじゃないの? と言いたいところですが、私のために休ませてしまっているので当然かもしれないと思い直しました あらためて思うのは、わが家は娘も 単身赴任中の息子も料理ができる(2人とも私より上手)ので、何が起ころうがそれぞれ自力で食べていけるということです
東京交響楽団から「2023年度定期演奏会 定期会員券 継続案内」が届いたので、現在の1階左ブロック後方のA席を継続するとして申込用紙を送付しておきました
アンソニー・ホロヴィッツ著「殺しへのライン」(創元推理文庫)を読み終わりました アンソニー・ホロヴィッツはイギリスを代表する作家。ヤングアダルト作品「女王陛下の少年スパイ!アレックス」シリーズがベストセラーとなる 人気テレビドラマ「刑事フォイル」の脚本、コナン・ドイル財団公認の「シャーロック・ホームズ」シリーズの新作長編 「シャーロック・ホームズ 絹の家」等を手掛ける アガサクリスティへのオマージュ作品「カササギ殺人事件」は「このミステリがすごい!」「本屋大賞(翻訳小説部門)」の第1位に選ばれるなど、史上初の7冠を達成した その続編の「ヨルガオ殺人事件」も絶賛された 本書は「メインテーマは殺人」「その裁きは死」に続く「ホーソーン&ホロヴィッツ」シリーズの第3作に当たる作品です
このシリーズの探偵は元刑事で警視庁の顧問を務めるダニエル・ホーソーンで、いわゆる諮問探偵という立場で警察が手に負えない難事件を解決してきました その彼から作家であるアンソニー・ホロヴィッツに「自分の捜査を取材して本を書いてみないか」と誘われ、迷いながらも彼に同行し、彼が手掛ける事件を記録するようになります したがって、作者が同姓同名役の作家として小説に登場します
「メインテーマは殺人」の刊行まで残すところあと3か月。本のプロモーションとして文芸フェスティバルに参加するため、探偵ダニエル・ホーソーンと わたし(アンソニー・ホロヴィッツ)は、英仏海峡にあるチャンネル諸島のオルダニー島を訪れた 島にやってきた顔ぶれは様々で、児童文学作家や島の歴史を研究する戦争史家がいれば、フェスの後援者であるオンライン・カジノのCEOや、不健康なレシピ集を刊行したシェフとその助手、降霊体験を自伝にまとめた霊能者とその夫などもいた 参加者同士の間に不穏な雰囲気が漂うなか、フェス関係者の一人が両足と左手を拘束されて殺害される事件に遭遇する しばらくして、その妻も死体で発見される 果たして誰がどういう動機で彼を殺したのか? なぜ右手だけ自由にして殺害したのか? さらに、妻を殺したのは同じ人物だったのか? 意外な結末が待っていた
本書は450ページの大書ですが、実際に殺人が発生するのは147ページ。つまり全体の3分の1読んだところでやっと殺人事件が発生するということです ホロヴィッツはそれほどの分量を費やし、フェスティバルに参加した面々や主催者側の人たちの人物像やそれぞれの関係を描き、何かが起こりそうな雰囲気を醸し出しています そして誰が犯人でもおかしくないという伏線を張っていきます 私が「この真犯人かもしれない」と思ったのは、作中のホロヴィッツが好意的に描いている人物です 「最も犯人らしくない人物が犯人である」というのが推理小説の鉄則ですから しかし、動機が分からないのでその人が犯人であると断定することができませんでした。結果的には当たっていましたが
犯人は「なぜ右手だけ自由にして殺害したのか?」について、ストーリーの途中で「死ぬ前にある書類にサインをさせるために右手だけ自由にしておいた」という説が開陳されますが、これは説得力があるな、と思いました しかし、そういう理由ではなかったので、それではいったいなぜ? と疑問が深まりました このあたりの仕掛けはホロヴィッツならではだと思います
登場人物同士の複雑な人間関係の間に巧妙に張り巡らされた伏線、誰が犯人であっても不思議ではないという状況設定、今回も してやられました 読み始めたら途中で止められない面白さ 一気読みをお勧めします