★真夜中のひとりごと★

二児の母「たっちー」のひとりごとです。

いじめと自殺

2006年11月02日 | ★道をひらく
「原因は100%いじめ」 岐阜・中2の自殺 校長が両親に謝罪(産経新聞) - goo ニュース

近頃、いじめによる自殺に関するニュースが多いなぁと感じています。
しかし、私は報道も、学校も、先生も、親も、自殺した本人にも疑問を感じました。

まず報道と学校と先生。
「いじめ」というのは昔からありました。私が学校に行っている時代にもありました。報道を聞いていると昔も今も「いじめ」の内容的にはなんにも変わっていません。昔だって数は少なくても自殺者はいました。それなのに報道すらされませんでした。にも関わらず、どうしてこんなにも今さら騒いでいるのか不思議なくらいです。
私もいじめにあいました。何もしてくれない学校や先生、頼りにならない同級生達に愛想をつかし、自分を守るために登校拒否をしました。学校は集団生活を学ぶ場所どころか、人を憎むようになる場所でしかないと感じたからです。勉強なんか学校にいかなくても教科書や参考書があれば自分で出来ます。小学生の私はその頃から意味のない場所だと感じて、それから学校嫌いになりました。
「『いじめ』はいけないこと」というように広まってから報道で騒がれるようになっただけなように感じます。騒がれるようになったせいで、逆に先生達が昔よりもさらに隠蔽工作するようになってしまったように感じます。さらに先生らしからぬ、先生が多いように思います。今の先生達のほとんどが、本当に子ども達を豊かに育てようと言う気持ちがないのではないでしょうか?
そもそも一国の主である安部総理もそうですけど、人間を画一的に育てようという教育方針が間違っている気がします。それは「美しい日本」という言葉にすごく表れているように感じます。教育基本法を改正するそうですが、あまり期待できる内容ではなさそうです。

次に、自殺をしてしまった子どもの親。
学校や先生をやたら責め立てまくっていますが、その前に自殺をするほどに追いつめられていた自分の子どもの異変が解らなかった親としての自分はどうなのでしょうか?どうして自殺を食い止められなかったのでしょうか。その子の力になってやれなかったのでしょうか。そんな親自身にも責任がなかったと言い切れるでしょうか。私がもしその子の親だったら、学校や先生達を責める前に、自分の子どもの異変にどうして気が付いてやれなかったのか、力になれなかったのかと自分を責めて、その子の墓前でひたすら謝っている気がします。友達が病気を苦にして自殺した時、私はその人の力になれなかったことを大変悔やみました。

最後に自殺をした本人。
「いじめ」は確かに辛いことです。でも、「私を愛してくれた両親。」と遺書に書いているのなら、どうしてそこまで愛してくれる両親に「学校でつらいことがある。どうしたらいいか。」ともっと頼らなかったのでしょうか。どうしてそんな嫌な学校に無理に通い、自分を守るために学校から逃げ出さなかったのでしょうか。自分を愛してくれた大切な両親を傷つけるような「自殺をする」という行為をどうして簡単にしてしまったのでしょうか。私も死にたいと思ったことは何度もありますが、親の悲しむ顔、どうして力になれなかったのだろうと友達に後悔の念を植え付けてしまうことを思い浮かべると、どんなに精神的にボロボロになっても、自殺はできませんでした。ということは自殺をした両親の愛情はそれだけのものでしかなかったってことでしょうか。自分の弱さを見せられないような頼りない親だったのでしょうか。さらにすぐ自殺をしてしまうという精神的な弱さがとても気になります。

以上のことから、私は自分の子育ては、学校や先生にはそんなに頼らないようにしようと思っています。自分の過去の学校生活でも、学校の教育方針そのものを見限っていますので、そもそもそんな簡単には変わらないし、自分の望んでいるようにはすぐ変わらないだろうし、あまり頼りにならないと思っています。それでも中には頼りになる学校もあるし、先生もいると思いますので、そう自分で判断した場合は頼りたいと思いますが、自分の子ども達には、くだらないいじめなどしない、いじめをするような人間に屈しない強い精神力を育ててやりたい、精神的に追い込まれて危なくなったらその場から逃げる勇気も持たせてやりたいと思いました。そして、子どもに困ったことがあったら気軽に相談できるような頼れる母親でありたいと、このたくさんの「いじめ」のニュースを見て強く思いました。

いじめがおこる原因は「人は皆どこか違っているのが当たり前」という「その子らしさ」を認めない、「こうでなければならない。」という決めつけられた、閉塞的で、画一的な教育方針や慣習のせいではないかと私は思っています。

私はいつか将来、小さい頃に自分が行きたかった学校を作れたらいいなと近頃考えはじめています。
まずそれには、母親として自分の子どもをちゃんと育て上げてからですね。
コメント (1)
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