★真夜中のひとりごと★

二児の母「たっちー」のひとりごとです。

人を動かす

2007年09月14日 | ★本
デール・カーネギー著「人を動かす」
 PART1.人を動かす三原則
  1.盗人にも五分の理を認める

の部分を読みました。
その中にアメリカの大統領エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)のことが書かれていました。「人民の人民による人民のための政治"government of the people, by the people, for the people"」という言葉が有名で、私も英語の教科書でこの言葉を覚えました。

奴隷解放宣言を行った人で、世界史で確か習ったこの偉人がこんなことをしていたそうです。

リンカーンは人を非難することに興味を持ったことがあるかというと、それが、おおありなのである。彼がまだ若くてインディアナ州のピジョン・クリーク・バレーといういなか町に住んでいたころ、人のあら探しをしただけでなく、相手をあざ笑った詩や手紙を書き、それをわざわざ人目につくように道ばたに落としておいたりした。その手紙がもとになって、一生涯彼に反感を持つようになったものもあらわれた。
その後、スプリングフィールド(イリノイ州の首都)にでて弁護士を開業してからも、彼は、反対者をやっつける手紙を、新聞紙上に公開したりなどしていたが、とうとうやりすぎて、最後に、とんでもないめにあわされることになった。

そのとんでもないめとは、リンカーンが、ジェームズ・シールズという見栄坊で喧嘩早いアイルランドの政治屋をやっつけたことで、彼から決闘を申し込まれてしまったことです。双方の介添人が分け入ってくれたおかげで、果し合いをぜずにすんだけど、このことで胆を冷やしたリンカーンは二度と人を馬鹿にした手紙を書かず、人をあざけることをやめ、どんなことがあっても、人を非難するようなことは、ほとんどしなくなったそうです。

こんな偉人でさえ、過去にそのような失態をしていたとは。
でも、そのような失態をしたからこそ、人を非難することがどれだけよくないことがを教訓にしたんだと思います。だからこそ、偉人になれたんだなぁと思いました。

私も最後に職場の同僚のことを非難してしまい、仲たがいをして決裂してしまったことを教訓に、今後、人を非難することは一切やめようと思いました。確かにその時は間違ったことをしていたと思いますが、いい教訓になったと思います。彼女に最後に送った手紙にも書いたのですが、彼女との出逢いのおかげで、私は今後の大切なときにそういった失態をしないですむと思います。

失敗は成功の元。

一回り、大きな人間になる教訓を彼女からもらえました。
ありがとうございます。

「三十年前に、私は人をしかりつけるのは
 愚の骨頂だと悟った。
 自分のことさえ、自分で思うようにならない。
 神様が万人に平等な知能を与えたまわなかったことにまで
 腹を立てたりする余裕はとてもない」

アメリカの実業家ジョン・ワナメーカー


人を動かす三原則1:批判も非難もしない。苦情もいわない。