★真夜中のひとりごと★

二児の母「たっちー」のひとりごとです。

五郎助山:山入り

2015年01月10日 | ★育児
ケンの小学校の同級生の女の子と
コウの幼稚園の同級生の男の子と
その二人の姉弟のお母さんを誘って、五郎助山に行きました。

久々の五郎助山です。
五郎助山はケンが1歳くらいから
ずっと通っている里山です。

この里山はNPO法人里山を守る会の会員の方が
日々手入れをしています。
昔はこういう里山が日本全国、どこにでもあったのでしょう。
安全に遊べる森なので時折、利用させてもらっています。

今日は「山入り」という里山の行事があると
森のようちえん・ごろすけのメーリングリストでお知らせがあり
ケンとコウを連れて行ってみました。




山の神様にこの一年の無事をお祈りしました。

五郎助山に来たのは夏以来でしょうか。
すっかり木々は葉を落とし、池は凍っていました。

ケンとコウは水を得た魚のようにのびのびと遊びました。
森のようちえん・ごろすけのサークルメンバーも
まだ学校に上がる前に一緒に遊んだ顔がそろいました。

昼に近づくにつれ、ものすごい強風が吹き荒れました。
そんな厳しい寒さの中、子どもたちはなんのそので
元気に遊びまわりました。

おなかが空いてきたので
五郎助庵で暖を取り、おにぎりを食べました。



こうして、本物の火を見ることができるのは
結構貴重な体験だろうなと感じます。

火災防止のため、たき火が禁止されている現在では
子どもたちが本物の火を見る機会はまったくありません。

以前、宮崎駿がテレビの取材で
若いアニメーターのことを嘆いていたのを観ました。

「今の若者は、本物の火をみたことがない。
 だから、火が燃える動画を描くことができない。」

実体験の乏しさは
こういうところに表れるんだなぁと感じる言葉でした。

茨城県は、とても自然があふれ、農作物がたくさん実る
素晴らしい土地だと思います。

それなのに、昔からこの土地に住んでいる者たちは
その魅力をあまり感じていないし、
それどころか、工場や企業誘致ばかりにやっきになって
平気で広大な森林を切り倒してしまっているのは
どういうことなんだろうと感じます。

子どもたちの遊び場所を奪い、
なんでも危険と言われれば、動く遊具を固定してしまう。

学力ばかりを重視して、小学校の大量の宿題。
文科省は子どもたちに何を学んでほしいのか?

火を見たこともない。
人とケンカをしたこともない。
水の冷たさ、風の強さ。

そんな実体験もないような人が
もし災害で電気が使えなくなった時、
火をおこして、お湯を沸かしたり
食べ物を調理したりできるだろうか?
人と協力して、何かを解決できるだろうか?

自然の中にいるケンは
「自閉症スペクトラム障害」なんて
まったく気にすることもない世界にいました。

自分より小さい子の面倒をみたり、
森のようちえんの仲間たちと楽しそうに
自由に五感を使って遊んでいました。
こういうことが生きる力をつけていく上で
一番大切なことなんじゃないのかな。
コメント
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