★真夜中のひとりごと★

二児の母「たっちー」のひとりごとです。

子どもの居場所をつくる

2018年06月11日 | ★道をひらく
2018.02.10 現代ビジネス | 講談社
虐待・貧困・発達障害…全てを抱えた子が
「みんなの学校」で得たもの
「アルマーニ」とは真逆の公立学校で

木村 泰子:大空小学校初代校長


私が住む街で、6月4日(月)から
学習支援教室「寺子屋」が始まった。
社会福祉協議会が主催で、市からの委託事業で行っている。

貧困家庭の子どもの救済のための場のようだ。

その打合せで、塾の講師をしている男性に関して私は嫌な印象を持った。そもそもが、人の話を聞かない人だなと感じたのだけどね。塾の講師は、とにかく学力とか、勉強のどこができているとかできないとかそんな話ばかりだった。

貧困などで居場所のない子、勉強ができない子は確かに学力が低い子が多い。

私は、学力とか勉強ができないとかはそう問題ではないと思っている。本人にやればできるんだ!という自信さえつけば、絶対にできるようになると確信しているからだ。
パピーいしがみさんが教えてくれた「スモールステップの原理」を使って、できることを少しずつ増やし、自信をつけさせれば、本人があるところから、爆発的に自分で力をつけていくと思うからだ。

自信をなくさせているのは、周りのサポートがないから。
特に、親のサポートがないからだ。
一番、頼りにしている親が子どもに関われない状況では、子どもが勉強などをがんばりりたくても、がんばることができない。

木村先生の記事は、親が頼りにならなくとも、学校の先生やクラスメート、地域の人が寄り添ってくれて、安心した居場所持つことで育てられたレイが素晴らしい人に育ったことがそのことを物語っていると思った。

私はこう考えている。

犯罪者は社会(周りの人たち)が作っている。
この社会が「困ったときはお互い様」だったら、きっと犯罪者は少なくなる。

と。

なぜそう言えるか。
私が小学6年時、犯罪者になるか、ならないかのギリギリの精神状態だったからだ。

「私を苦しめる、あいつらを殺してやろうか。」

いつもそう思っていた。
周りの人間すべてが敵に思えた。

困っているのに、誰も助けてくれない。
寄り添ってくれない。
私を誰もわかってくれない。
私には居場所がない。

そんな世界に子どもを置いたら、どうなるか。


「私をどうせ大切にしてくれないのなら、
 こんな世界ぶっ壊してやる。」


ってなるよね?

レイの置かれた環境はその反対だった。

大空小学校の先生たち、クラスメート、地域の人が寄り添い、支えてくれた。心の支えになる自分が自分でいられる、受け止めてもらえる「居場所」がある。

だから、

親がいつも側にいなくても、勉強ができなくても、貧しくても、発達障害というレッテルを貼られても、一人の子が安心して学べる居場所がある、ただこれだけで、この子は安心して自分が育つという事実を作ったのです。ですから中学で体罰を受けても、「担任の先生が苦しくなるから行くのを止めよう」と考えられるのです。


レイは信じられる人がいるからこそ、強さと優しさを持つ青年に育つことができたんだと思う。

「あなたはこれまで生きてきた中で信じられる人がいましたか」
レイは「います。」と答える。
「それは誰ですか?」
という問いにレイは、
「大空の人たち」
と書いた。
「人たち」というのは、レイの周りにいつもいた「大空をつくっている大人たち」のこと。

すべての子どもたちが地域の学校に居場所を作り、
自分から自分らしく「未来の自分」を誇らしく感じられるような学びができること。
教育の原点は、ここを外して未来はない。


と木村先生は言っています。

私も自分の体験から、本当にそう思います。

私はだから、この地域に良い意味で復讐をしてやろうと考えています。
それは、私がされたことと、逆のことをするのです。

地域で、地域の子を育てられるように、親を、先生を、地域の人の考え方を一人でも多く変えていくこと。

子ども会育成会会長として、色々しているけど、正直挫折してしまうかもしれないなって思うこともある。
でも、私の想いを分かってくれる人が、同じ保護者や先生がいる。
少しずつ、少しずつ、大空小学校のような地域に変えて行けたらいいなって思う。
コメント
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