3万2千人が住む、
埼玉県県寄居町に、荒川の左岸を、
秩父鉄道の貨物列車が、ゆっくりと走る。
宿場町であり、城下町であった町、
日暮れになれば町の灯りもまばらに、
人の気配もなく、
ひっそりした、山あいの町。
寄居町を横断する荒川には、
縄文時代に人が住んでいた史跡もあり、ルート140、
熊谷市から秩父を経由し、
山梨県南巨摩郡富士川町に通じる、一般道。
夕暮れ歩いていました。
ネギ畑の傍を走る電車、
三峰神社の神話、
スサノオウを道案内したオオカミの絵の電車、
横切った線路の向こうに、
夕餉の野菜を背負い篭に積んでいた女性。
私の中から、郷愁の美しい文字が消えいていた、
情景なのに、息づかいが早くなる寄居町の陽暮れ時・・・。
適わない!
荒川、東京の8割の水を供給する川。
東京湾河口には堰を造って流れる隅田川では、
物語「御宿かわせみ」に、大川、小名木川・・・と、
江戸の人情風情が悠々描かれ、
その一滴を創ったのが、
山梨県、埼玉県、長野県にまたがる標高2475mの山。
甲武信ヶ岳。
千曲川、笛吹川の母もまた、甲武信ケ岳。
👇 その母は、この玉淀ダムの向こう、そのまた向こう、ずっと向こう!
見たいのに・・・姿がない!