春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

鎌倉・寿福寺、29歳の才媛と・・。

2019-04-18 22:37:46 | Extra

 

総門をぐり、整然とした長い石畳から、



👇 樹木に生した苔を眺め、
突き当たって、左に曲がり、

 

👇 源氏山、緩やかな階段の上に、
北条政子が招いた
臨済宗・栄西が開山をした決して、
広くはない
墓地見えてきました。


ここに、北条政子尼将軍?と、
源実朝の五輪塔がやぐらの中に、

👇 猫の大仏次郎さんのお墓は、父・野尻政助さんと、


👇 高浜虚子さんのお墓も、やぐらの中に、


👇 虚子の二女、『文学界』創始者の星野天知さんの息子で、
鎌倉彫りの職人になった星野吉人に嫁いで、
癌で亡くなった
星野立子さんのお墓が、

雛飾りつゝふと命惜しきかな  立子

と、自筆句碑、日常生活で使う言葉が、
父のお墓に、対面するように建立されていている。



そして、森田愛子さんのお墓が、
ひっそりと・・

 

 

伊東伯翠の名を背負い、
師・高浜虚子氏との友情を語るように、
やぐらに向いていて・・。



 


晴れた、4月16日、
死して師を仰ぐ森田愛子さんの、

楚々として芯の強さを垣間見て、
胸が高まりが、空に響きました。


 

彫刻も彫れなければ、一句くらいと・・!
群馬花輪の文治郎、呆れて・・。
......無理、むり ムリ。

 

1947年4月1日。
亡くなる3日前、虚子に打った電報。


ニジ キエテスデ ニナケレド アルゴ トシ

私が生まれる1か月前に、
亡くなった森田愛子さん29歳の才能が・・。
鎌倉・寿福寺に・・。




 

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森田愛子さん、越前三国から鎌倉に・・。

2019-04-17 22:11:19 | Extra


漁火街道、国道305号を南条郡波越前町から、
75キロばかりあたりに、坂井市みくに龍翔館が、
日本屋敷とはかけ離れた、建物が高台に見えてきます。
明治6年、大阪から、三国港へとの日本の土木に貢献した、
日本が雇ったオランダから雇った土木技師、
ジョージ・アーノルド・エッセルが、
日本を離れる、5年間の間の最後の年に、
デザイン、建築技術を指導して、
明治12年に完成させた龍翔小学校、
今は復元をして、
板井市三国の自然風土、文化の遺産を展示する、
貴重な博物館でもあります。



 

一階には、北前船(地元の方は、きたまえぶねと呼びます)の模型が、


2階に三国の古代遺跡の出土品を、
👇は絵画で遺跡物ではなく、


3階に、高見順、三好達治、森田愛子各氏の文学者の、
資料が、陳列しています。
どこの博物館、資料館に出かけても、
撮影禁止のお札が張られ、
いつもガッカリするわけで、
『文化遺産大いに広めて、
貰えばいいのに度量がない』などと、

余計な腹を立てるわけです!
実際、実際学芸員に呟いたことはありますが・・。


ここで私は、森田愛子さんの存在を初めて知りました。
東尋坊、👇三者の俳句の碑に、
寝待月・・八月の眠れない日に、
雪国の風景を
浮かべた森田愛子さんの姿、

越前町『北前船、右近家資料館』に時間を取られて、

駆け込みで入館した、みくに龍翔館の学芸員の誘いで、
訪れた、東尋坊の石碑。
それ以来、この句がどうも頭から離れません。


森田愛子の写真


我が家の 対岸に来て 春惜しむ   愛子

菜洗うも濯ぐも一つ桟橋に    愛子

九頭竜の空ゆく鴨の見ゆる窓  愛子

美しき布団に病みて死ぬ気なく    愛子

写真

※森田愛子さんのファイルは借用したものです。
虹の俳句は、高浜虚子氏の作。

森田愛子さん、北前船の廻船業で財を築いた、
森田三郎右衛門と、生え抜きの芸者、田中よし子さんを、
両親に持ち、
東京女子大学で学んで・・・結核に!
鎌倉の七里ガ浜、結核療養所に送られ、
俳人・高浜虚子の弟子伊藤伯翠氏に俳句を学び、
身近な風景を、透き通った水のように、
しみこむ、
句を詠み、
二九歳の高浜虚子氏との会話、
虹を渡ることなく、

三国、九頭竜川の見える部屋で二九歳の生涯を閉じた方。

高浜虚子、虚子二女、星野立子さん、
そして、お墓の立ち位置まで、
涙を誘う、森田愛子さんは、
鎌倉、市街地を離れた『寿福寺』で・・・。

帰り、七里ガ浜の療養所からも、
見たであろう江の島からの夕焼けの景色に、
ひと時を過ごしました。




森田愛子さんのお墓はこんど・・。

 


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雨晴海岸・家持と芭蕉・そして義経。

2019-04-15 22:10:23 | Extra


八王子は明日も晴れるというので、
出掛けたいのですが、
ブレーキパッドがまもなく、ぎィ〜ぎィ〜音がする寸前で、
車を預けたら、八王子の町までスキップして・・・。

チョットがさつで、おっちょこちょいな私が、
店内、粛々と研ぎ澄まされた空気の中、
そろそろと歩いたのは、
高岡市内の『雨晴海岸』沿いの道の駅でした。
高岡市伏木町、万葉集の編纂に携わった大伴家持が、
国守として赴任した土地。

万葉歴史館も厳かであれば、道の駅も厳か・・。

空腹でガッツク態勢でさえ、シャキッと!

食事は喉も通るまいと、
注文したのは、コーンカップの抹茶ソフトクリーム。

上品なスプーンが付いてきた。
クリームすくいながら、つい見てしまった、
隣の人のカレー、

陽ざしにいい色合い、照らされてうまそう!
昼は済ませてしまった、と、つい言い訳したばかり。
宿で別注に作ってもらった握り飯を、
車の中で食べる始末に・・。

嘘はやはり身に堪える!

 

 

 

女岩の向こうは、立山連峰が見えるはず。
3000mクラスの山を海岸から見ることができるのは、
雨晴あめはらし海岸、
世界には此処にしかないのだといいます。

残念。
写真家は厳冬の毛嵐、春先の立山連峰と、
時期を待つのだそうです。

 

👇 これが、高岡市伏木北前船資料館の案内の方からお借りしたものです

 

 

 

 

 

 

 

国守の足固めに、馬をつないで、意気揚々、
磯を見学する、家持。


芭蕉は、

早稲の香りを嗅ぎながら、
旅の疲れで行きたいところも行けない、
無念をこの磯で読んだ・・。
互いの立場の違いの心情が、くっきり。
間もなく、岐阜で『奥の細道』を終えるのですよね!

 

 

 

 

 

〜 コシノコバイモ 〜 越の小貝母
福井県、富山県、新潟県と静岡県、福島県の山林の薄暗い場所に自生
( 写真は箱根です
)

 

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能登を走った・切子灯籠 ❛ 輪島 ❜

2019-04-13 21:06:09 | Extra

 

春の陽ざし、テレビの番組が変わるのも知らず、
昨日も今日も、ほどよく睡魔に、
ただ、ただ,うつらうつら・・。

6日の輪島市は強風で、しゃがむほど、
朝市のテント張りのお店は、早々と後かたずけし、
海岸線での運転は、危険さえ感じた日でした。

港の先端、モダンな建物。
観光客多くの方が、

ガラスの切子の展示館と、
思ってしまうのだそうです。

私も・・・。

 

 

 

 

 

 

 

キリコ吉祥文字・地区ごとの願いや祈りを込めた3文字

 

 👇 真ん中


👇 切子の元祖は、笹竹に吊るした小さい行灯・・。

 




裏には、文字であったり、絵であったり、

 

海の男たちが競ったキリコは、年々大きくなり。
能登國が最後で、
町の通りは、切籠が通れるように、
電線の切り回しまでしたそうです。
15mならビルの4階くらいでしょうか・・。

 

 

 


今は、小ぶりに変わり、
👇の切籠は現役のもので祭りには
このキリコ会館から、担ぎ出されるのだそうです。
彫物の山車とは一味違い、風雅さえ感じます。

 

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越前・三国、いにしえの岬。

2019-04-11 22:18:37 | Extra

 

海岸まで、
暴れん坊の東尋坊が、
寝ている間に恋敵の仲間たちに、蹴落とされた場面が、
今でもガキ大将の私の脳裏に浮かんで、
崖の上に立ったら、足がすくんでしまった。
日暮れの時刻が、尚更恐さを増す。

訪れる予定に無かった観光地、
安山岩の世界に珍しい、柱状節理。
3角もあれば4角もある。
これで、沈む陽が紅ければ、恐怖は消え、
俳人、東京で森田愛子さんが歩けば、
通りすがるすべての人が振り返えった、という
29歳で亡くなった人生を浮かべ、偲び、

時を忘れて、座っていたかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春の岬
旅のをはりの
鴎とり
うきつゝとほく
なりにけるかも

三好達治氏

 


「雪國の深き庇や寝待月」森田愛子さん

「野菊むら東尋坊に咲きみだれ」 高浜虚子氏
「日本海秋潮となる頃淋し」伊藤柏翠氏


 

高見順さんの碑・・は?
・・もう暗いんです。こんどの機会があれば。

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