toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「鑓騒ぎ」 佐伯泰英

2021年09月12日 | 読書日記
「新酔いどれ小籐次」シリーズ第15巻。

森藩の新年登場の時御鑓先が狙われると言うことで、小籐次が駆り出されるところから物語が始まる。
最後にすけーの大きなとんでもない形で解決するが、そもそもの疑問は犯人は何故予告状を出したのか??

久慈屋の五十六が隠居所に引っ越して、新しい展開が楽しみ。
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「ストロベリーライフ」 荻原浩

2021年09月11日 | 読書日記
内容は全く違うけれど、「オロロ畑」に通じる典型的な荻原浩の世界。
ほぼ予想通りの展開だったけれど、何も文句ありません。
荻原浩にはこういう作品をどんどん書いて欲しい。

最近、ささやかな畑を母から継いで家庭菜園をはじめて農業の楽しさに目覚めたところだったので思いっきり感情移入してしまった。





毎日新聞出版
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「キラキラ共和国」 小川糸

2021年09月10日 | 読書日記
読み始めるまで「ツバキ文具店」の続編だとは知らなかった。
「ツバキ文具店」を読んだのは随分前だから内容はうろ覚えだったけれど、読んでいるうちに何となく思い出してきた。
前作はツバキ文具店に代書の依頼に来るお客さんがメーンの話だった気がするけれど、これは主人公の鳩子の話が中心になっている。

新しい生活が始まったばかりで、レディ・ババの話も中途半端。
富士額さんへの手紙は毎月が書ないといけないし・・・と言うことで、まだまだ続くのかな?

とりあえず表紙のどこかに「ツバキ文具店」の続編と謳って欲しかった。





幻冬舎
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「君と漕ぐ4」 武田綾乃

2021年09月09日 | 読書日記
文部科学大臣杯、県新人大会から県大会までの物語。
オフシーズンの話がメーンで、その間にながとろ高校カヌー部にも色々変化がある。

新人戦からフォアにもエントリーをはじめ、県大会では全種目で優勝してしまう。
ちょっと出来すぎだけど、これで舞奈も次の関東大会、インターハイへと出場することに。

このシリーズ、「ドカベン」みたいに永遠と続きそうだな。。






新潮文庫
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「君と漕ぐ3」 武田綾乃

2021年09月08日 | 読書日記
2まで読んで、3を探しているうちに4が出てしまった。
とりあえず4は買ったもののやっぱり順に読みたかったので、再度本屋巡りをしてようやく見つけた。

今回はインターハイ。
続いて4.




新潮文庫
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「SCS ストーカー犯罪対策室(上下)」 五十嵐貴久

2021年09月07日 | 読書日記
「ストーカー犯罪対策室」を舞台にした連作短編集だけど、全体でも一つの話になっている。
「ストーカー犯罪対策室」と言う割には、上では最初と最後の話以外は警察が出るような話じゃない。
ストーリは面白いんだけど、ちょっと不自然。
下はその辺りが改善されている感じ。

全体を通しての物語は当然のように最後の話で完結する。
スマホのトリックはそれ以外考えられないから最初から分かっていたけれど、この結末は想像できなかった。

それにしても有梨は警戒感が無さ過ぎ。






光文社
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「下町ロケット ゴースト」 池井戸潤

2021年09月05日 | 読書日記
出だしは前作「ガウディ計画」と同じく取引上の問題が発生した後、今度は帝国重工がロケットから撤退するかもと言うことで主力製品のロケットエンジン用のバルブもピンチ。
ところが物語は、自社のことは棚に上げて新規の取引先の特許侵害問題になって行く。
残り少なくなったところでようやく裁判が始まり、ちゃんと終わるのか心配したが予想通りの展開で終了。
ちなみにICレコーダの伏線は分かりすぎ。

物語が終わったかと思ったら最後に何やら異様な展開でモヤモヤした感じ。
そこれでもう1ページめくると、次作「ヤタガラス」の紹介。
なるほどね。
伊丹と袂をわかった島津は殿村が去った佃製作所に入るのか?
帝国重工のロケット事業はどうなるのか??


伊丹のやり方はちょっとひどいんじゃないかな。。
冷静で優秀な人間って設定のはずなのに。
また神谷弁護士と初対面の時、伊丹が怒るのは分かるとしても、論理的に物事を考えるエンジニアの島津までってのはどうかな。。




小学館
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「下町ロケット2 ガウディ計画」 池井戸潤

2021年09月04日 | 読書日記
読み始めてすぐ問題が次から次で、こんなに風呂敷広げて全てちゃんと解決するのかと心配になる。
中盤過ぎても一つとして解決の兆しが無くて、作者じゃないのに焦ってくる。
考えてみたら池井戸潤の小説ってみんなこんな感じだった気がするなぁ・・・と思いながら読み進めていくと、残り3分の1くらい辺りからなんとなく収束していく気配が・・・。
外的要因の問題はすべての原因が同じところで、原因が取り除かれたら一気に解決。
まあそこはほぼ予想通りだけど。。。

亡き母が大動脈弁に、セラミック製の人工弁を入れていたし、医療機器の開発にかかわった経験も有るのでガウディプロジェクトの進展はかなり興味深く読んだ、

私もエンジニアとしていろんな企業で、様々な製品の開発設計に携わってきたけれど、現実とはズレてるな・・・と感じる箇所が多々ある。
ストーリが面白いだけに、その辺のリアリティの無さがちょっと減点。

コアハートの発想のモデルはエバハートかもね。




小学館
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「わかれ縁」 西條奈加

2021年09月02日 | 読書日記
今でいうと「別れさせ屋」かな。
主に離婚したいと思っているけど旦那が三行半を書いてくれなくて困っている女性のための公事宿を舞台にした物語。
連作短編集の形をとりながら全体で一つの大きな物語になっている。
いかにも西條奈加らしい人情噺。

背景にしても登場人物にしても設定が良くできていて、シリーズ化しても良いと思うけれど、続編は出てるのかな?





文藝春秋
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「桎梏の雪」 中村燈

2021年09月01日 | 読書日記
登場人物の名前がみんな似ていて、その都度「この人は誰だっけ?」と巻頭の表(おまけの栞にも同じものが載っているけれど、両面に渡っていてちょっと見難い)を見ないと混乱してしまう。
ストーリも複雑で、ちゃんと整理しながら読んでいかないと理解できない。
将棋を指す場面では盤面を頭に浮かべて考えたりすると、なかなか先に進めないというまさに桎梏だらけの困った小説。






講談社
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