「最後のラッパ」 コリントの信徒への手紙一 15章50~58節
ラッパは、戦いが始まるときに吹き鳴らされました。また、戦いが終わったときにも吹き鳴らされました。戦いに終わったときのラッパは、戦いに勝利したことを知らせるラッパの音であり、それを聞いた人々は、戦いに勝利したことを喜び祝いました。パウロの言う「最後のラッパ」とは、死者の復活という終わりの日を継げ知らせる合図のことです。それは、罪に勝利し、死を滅ぼされるイエスさんの到来を告げる合図でもありました。
パウロは、イエスさんの到来によって、罪が無効化、無力化され、死の存在そのものが「どこにあるのか?」という状態になるのだと教えています。だから、「死は勝利にのみ込まれた。死よ、お前の勝利はどこにあるのか。死よ、お前のとげはどこにあるのか。」と伝えています。パウロは、イエスさんの十字架と復活がそのことを証しているのだから、いつも主に結ばれて愛の業に励みなさいと勧め、一時の苦難を堪え忍ぶこともまた無駄にはならないと教えています。