新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

そうだ。京都行こう~3

2015-03-17 19:46:54 | 旅行

インクラインを見てから、琵琶湖疏水記念館を見学します。琵琶湖疏水のことを勉強してから、京都市動物園の外周をぶらぶらと歩きます。動物園前のバス停に着くと、ちょうど梅小路公園行きの急行バスが近くまで来ているようなので、それに乗ります。やって来たバスはガラガラでした。この急行バスは岡崎公園から東山三条・祇園・清水道・博物館三十三間堂・七条京阪・京都駅・京都水族館を経由して梅小路公園までを走るバスで、途中通過停留所のあるバスです。そのせいか乗ってくる人も少なく、終始ガラガラで走りました。しかし京都のバスは急行バスとはいえ時間がかかります。11時過ぎに乗ったのですが、梅小路公園に着いたら12時前でした。

梅小路公園には最近、京都市交通局が保管していた京都市電の電車が移設されて保存されています。こちらは公園入り口に保存されている2000型電車。総合案内所になっていましたが、お昼時なので無人でした。

京都を初めて走った路面電車、通称N電は27号車がバッテリー式電車に改造されて公園内で運転されています。創業当時のオープンデッキ式運転台の姿に復元されています。

こちらは車庫内に静態保存されている29号車。N電末期の形のまま保存されています。行き先表示が右読みでしかもカタカナというのも珍しいです。ちなみに行き先は「ミブ」で壬生車庫ゆきのことです。

このほかにも市電広場には4両が保存されており、うち2両の車内は改装されてショップになっていました。

公園内の工事フェンスの向こう側には、大阪・交通科学博物館から搬出され、京都鉄道博物館で展示保存予定の80系電車とナシ20形食堂車が置かれていました。雨ざらしが心配ですが、博物館入りの際には綺麗になっていることでしょう。
梅小路公園内のカフェでお昼ご飯を食べてから、梅小路蒸気機関車館へ向かいます。
 


そうだ。京都行こう~2

2015-03-17 19:24:28 | 旅行


狭い水路脇の通路を歩いて行くと急に視界が開けて、京都の街が見下ろせる場所に出ました。いつの間に登ってきたんだろうと思っていましたが、よくよく考えてみれば水が勢いよく流れる水路を歩いてきたのですから、勾配を登ってきたのはごくごく当たり前の話なんですが。

ここからは次のおめあてであるインクラインを下って行くことにします。

インクラインとはいわゆるケーブルカーの一種で、台車に船ごと乗せて急勾配の斜路を登り降りさせて、水運をつなごうという方式です。琵琶湖疏水を使って琵琶湖から京都へ物資を運ぶ方法として使われました。しかし鉄道貨物輸送の普及やトラックなど輸送手段の変化により使われなくなってしまい、現在は軌道のみが残されています。そしてこのインクラインのレールで注目すべきはこちらです。

レールと枕木を固定する、犬釘です。
ん?犬釘ってちょっとしたローカル線とか側線でも見られるじゃん。とお思いのあなた。
実は本来の犬釘はこちらのタイプを指しており、犬がレールを咥えている形に似ていることから犬釘と呼ばれるようになったそうです。こちらはイギリスから伝わったもので、鉄道創業時に我が国はイギリスから鉄道技術を輸入をしているので、かつてはこのタイプが使われていました。

現在も使われているものは亀の子釘と呼ばれるもので、亀の甲羅の形をしていることからそう名付けられています。こちらはアメリカから伝わったもので、制作しやすいことから現在も使われています。


犬釘と亀の子釘が同じ枕木に使われている場所を見つけました。こうして比べると違いがよくわかるかと思います。姿勢を低くして線路ばかり見ている変な奴ですが、幸いなことに周りに人はいなかったので良しとしましょう。このインクラインのレールは犬釘の他にも1887年に製造されたイギリス、バーロー社製の75ポンドレールがあったり、線路マニアにはたまらない場所となっています。もちろんブラタモリでもタモさん大興奮でした。

ふと線路から目をあげると、梅の花が咲いていました。もう間もなくするとこのインクラインは桜の花で彩られます。