新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

初冬の信濃路へ~2

2015-12-22 19:44:31 | 旅行

松本に到着してから、駅構内の松本市観光案内所で地図をもらって旧開智学校を目指します。駅前から路線バスもあるのですが、バスの時間まで30分以上時間があったので歩くことにします。東京とは違う冷たい空気の中歩きます。

市内を流れる女鳥羽川の橋のたもとにこれから向かう旧開智学校跡の石碑が建っていました。明治5年に開学した際にはこの地に建てられていたようですが、昭和38年に松本城の北側の現在地に移転改築されたようです。旧跡地からさらに歩きます。

松本城を過ぎて松本神社脇の道を歩くと、松本市立開智小学校の正門の前に出ました。小学校の校庭の向こうに目指す旧開智学校の姿も見えます。開智小学校は開智学校の現在の名で校舎は旧校舎のイメージを受け継いだデザインになっています。

旧開智学校は明治9年に完成した明治時代の小学校建築で、国内で最も古い小学校校舎の一つでもあります。和風と洋風が混じり合った擬洋風建築の旧校舎は国の重要文化財に指定され、現在は明治以降の教育の歴史がわかる博物館になっています。

かつての教室が再現された部屋。机や椅子の小ささに驚かされましたが、子供の時の印象と大人になってからの印象は違うのでこんなものかなあと思いました。昔はこんな机や椅子で勉強していたのですね。校舎内は開智学校を中心として明治からの教育の歴史がわかるような展示がされており、明治から昭和初期にかけての初等教育の一端を垣間見ることができます。

校舎2階部分のちょうど正面入り口のあたりにはステンドグラスがはめ込まれていました。そのステンドグラスに表から太陽の光が当たり、ステンドグラスを光らせていました。

そして床にはそのステンドグラスの色の光が綺麗に映し出されていました。なんとも言えない綺麗な光景にしばし見とれてしまいました。

旧開智学校から松本駅への帰りは、松本城公園の中を通って歩きます。快晴の青空に松本城天守がそびえ、背景に雪をかぶった北アルプスの山々が美しく見えていました。他のお城にはない松本らしい風景です。松本駅まで歩いて戻ります。


初冬の信濃路へ~1

2015-12-22 19:15:37 | 旅行

12/20にふと思い立ち、初冬の信濃路へ向かいました。目的は松本の山賊焼。えきねっとできっぷを予約しておきます。
まだ夜明け前の舞浜から京葉線に乗り、東京駅へ。中央線特別快速に乗り換えて新宿へ。新宿駅で朝ご飯を買ってから中央線特急ホームへ降ります。

新宿0700発の松本行き特急スーパーあずさ1号に乗ります。振り子式特急電車のE351系電車ですが、1~4号車は量産先行車が連結されていました。新宿駅を定刻に発車。朝ご飯を食べていると、中野を過ぎて高架に上がるとビルの合間から富士山が綺麗に見えていました。

複々線区間では中央線の電車を追い抜きます。昼間は黄色帯の総武線直通や青帯の地下鉄東西線直通電車が走っている各駅停車線ですが、早朝、深夜は東京からの中央線電車も御茶ノ水ー三鷹間で各駅停車の運転をするので、並走して追い抜きが見られます。中央特快も何本か走っているのでオレンジ帯の電車同士で並走もあります。

高尾から山線区間に入り、笹子トンネルを抜けるとトンネルが連続します。勝沼ぶどう郷手前の新大日影トンネルを抜けると、甲府盆地とその先の南アルプスの山々が綺麗に見えました。甲府盆地へ降りると今度は富士山が見えるようになりますが、朝日がガラスに反射してあまり上手く撮れませんでした。

普通電車の旅では特急通過待ちの時にのんびりと眺めることの多い、日野春駅からの甲斐駒ケ岳。特急の今日はあっという間に過ぎてしまいました。列車は左車窓に南アルプスの山々。右車窓に八ヶ岳を眺め長野県へと入ります。

塩尻をでて松本盆地を快走すると車窓に今度は北アルプスの山々が見えるようになります。故宮脇俊三翁も著作でおっしゃっていましたが、やはり中央本線の旅は快晴の時に限ります。しかし、12月も半ばを過ぎているのに遠くの山々に積もる雪の少ないこと。やはり暖冬なんでしょうか。

松本には定刻9時38分に到着。ホームに降りると目の覚めるような冷気に体を包まれました。