神奈川県の久里浜港と千葉県の金谷港を結ぶ東京湾フェリー。東京近郊で手軽に船旅が楽しめるのでおすすめです。
この航路は東京湾の入り口、浦賀水道を横断する形で就航しており、東京港、横浜港に出入りする船の合間を縫うように走っています。そのため、東京港、横浜港に入港する大型貨物船や、横須賀基地に入港する自衛隊や米軍の艦船とすれ違うこともあります。時期が合えば豪華客船も。船とはいえ内湾の東京湾を走るので揺れも少なく、よほどの風がない限りは大きく揺れることもありません。そんな強風の時は欠航になります。
船は3000トン級のフェリー、かなや丸としらはま丸が就航しており、久里浜ー金谷間を40分で結んでいます。
鉄道によるアクセスもよく、久里浜港は京浜急行電鉄京急久里浜駅からバスが連絡しています。京急線各駅からは電車とバス、フェリーの連絡切符も販売しています。またJR横須賀線久里浜駅からもアクセスできます。
一方、金谷港はJR内房線浜金谷駅から徒歩8分。内房線は1時間に1本程度の運転ですが、土休日には特急新宿さざなみ号も停車します。
片道だけ乗って東京湾をぐるっと一周するのもいいですが、東京湾フェリーには遊覧運賃も設定されています。この遊覧運賃は乗船港に戻ってくるのが前提で、往復とは違い相手港では下船はできず、折り返し時間も船内で過ごします。往復+折り返し時間で約2時間の船旅になります。遊覧運賃は1,030円。夕方の便に乗ると夕日と夕焼けを海の上から見ることもできます。運が良ければ富士山も見られます。