新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

流鉄流山線

2017-08-06 20:01:08 | 鉄道
新京成線からJR武蔵野線に八柱・新八柱で乗り換えて新松戸駅へ。武蔵野線の高架下をちょっと歩くと、流鉄流山線の幸谷駅があります。

流鉄流山線は常磐線馬橋駅と流山市の流山駅を結ぶ路線で、東京から一番近いローカル線です。馬橋から流山まで12分で走り、単線鉄道を手軽に楽しめます。ローカル線とはいえ全ての駅に駅員さんがいて、昔懐かしい硬券も販売しています。もちろんICカードや自動改札機も存在しません。

終点の流山駅は流山市の中心部に位置しています。駅構内には小さいながらも車庫があり、留置されている電車も間近で見られます。

電車は元西武新101系で2両編成ですが、編成ごとに色が違い、さらには愛称が付けられています。ちなみに写真の青い編成は流馬号となっていましたが、検査を機に変えられるようで、7月いっぱいで運用が終了しています。
流山は野田と並び醸造業で栄えた町で、特にみりんの生産が行われ、かつては流山線で原料や製品を貨物輸送していました。

現在でもキッコーマンの子会社流山キッコーマンの工場があり、万上本みりんの生産が行われています。周辺にはそのみりんを使ったうなぎ屋も存在しており、いい香りがしていました。

工場の壁には町中ミュージアムと称して、昔の万上本みりんのラベルなどが展示されていました。

また流山市内には古い建物も残されているどころか現役で使われており、そんな古い建物を見ながら散策するのもまたいい町です。

そして、流山は歴史の舞台にも登場しています。幕末の動乱期に活躍した新撰組の盟友近藤勇と土方歳三の別れの地となっており、ここ流山で袂を分かったあと近藤勇は幕府軍に捕縛され、土方歳三は会津から箱館へと向かいます。その地が今でも残っており、歴史探訪スポットにもなっています。
流鉄流山線は小さな鉄道ですが、見どころがいっぱいある鉄道で、ちょっとしたおでかけにいかがでしょうか。