ヴァイオリニストを目指す中学生、音大出身であるが生活のために音楽をあきらめた両親、将来を有望視されながらドロップアウトしてしまった高校生の姉。かつてはクラシックを演奏する家族であったが、皆の気持ちがバラバラになり、すっかり家族崩壊気味。みんなで笑い合っていたあの頃に戻りたいと、家族カルテットを組んで演奏しようと奔走する主人公。果たして家族カルテットを組むことができるのか…。
浦安市市制施行30周年記念に制作された映画「カルテット!」。もちろん舞台は千葉県浦安市。しかし、クランクアップ直前に東日本大震災が発生し、浦安市も液状化の被害を受けてしまい映画製作が困難な状況になってしまいました。しかし被災したにもかかわらず、浦安市民約700人がエキストラとして参加、また浦安市長も東日本大震災対応で忙しい中出演するなど、浦安市をあげて協力し完成しました。
全国ロードショーは1月7日ですが、舞浜のシネマイクスピアリでは昨年12月より先行上映をしています。お正月休みにゆかりんとともに見に行ってきました。
浦安でロケをしているので、映像の中に知っている風景が出てきてそれはそれで楽しいものでした。またお話も家族の絆を考えさせられる話で、最後には思わず涙ぐんでしまいました。しかし、やはり震災の影響は映像にも出ており、主人公家族が暮らす設定の家の映像にも震災でできたと思われるひびが入っていたりしました。そしてエンドロールでは、震災直後の浦安の画像や映画製作までのストーリーなどが出てきていました。
東日本大震災でクローズアップされる家族の絆。甚大な被害を受けている地方ほどではないけれども、少なからず被害を受けた浦安市で撮影されたこの映画を、全国の皆様に見ていただきたいです。
がんばろう、ニッポン。がんばろう、うらやす。
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