中東勢が優勢なアジア杯の中で

中東勢3チームのアジアカップ4強進出は6大会ぶり。日本が東アジア“最後の砦”に

 UAEで開催されているサッカーアジア杯は、日本時間の今日未
明に準々決勝を終えベスト4が出揃った。

 ベスト4の顔ぶれは日本・イラン・カタール・UAEの4カ国で
アジアの4強の一角である韓国とオーストラリアがベスト8で敗退
しているのには驚いたが、07年以降のアジア杯のレギュレーション
を見ると仕方ない面があるのも事実。

 基本的にアジア杯は04年まではW杯の中間年、すなわち五輪イ
ヤーに開催されていたのだがW杯予選と被るという事からW杯の
翌年に行なわれる事になった。

 しかも11年と前回の15年は1月開催だったのでW杯終了から
半年ほどしかインターバルがないため各国によってアジア杯に臨む
温度差があって、イランをはじめとした中東のチームはW杯のメン
バーを中心にしているのに対し日本や韓国などは新チームの立ち上
げモードで臨む形になっている。

 更にカタールはW杯の次期開催国で強化が進んでいるだけでなく
予選を免除されているのでアジア杯は貴重な真剣勝負の場といった
位置付けにしているようで、グループステージでサウジにも勝って
いるのだから韓国に勝っても不思議ではない。

 またUAEも開催国という事でカタール同様に力を入れているだ
ろうし、両国共にロシアW杯に出場してないからアジア杯に向け
た強化もしやすいはず。

 以前なら実力格差があったので日本や韓国が新チームの立ち上げ
モードで臨んでも十分勝てていたのだが、今は他の国もレベルが上
がっているので勝つのは難しくなっているのも事実。

 そういった要素も含めて見ていると大会前に調整試合も行わずに
攻撃の柱である中島翔哉を欠き、大迫勇也もフル出場できない状態
にも拘らずベスト4まで勝ち抜けている森保ジャパンは健闘してい
るといえるし問題点が出ても当然ではないだろうか。

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