ダルビッシュ不参加に困惑=山本ジャパンに暗雲―侍ジャパン(時事通信) - goo ニュース
来年3月に開催されるWBCにテキサスのダルビッシュ有をはじめとした現役
メジャーリーガー達の多くが参加しないという記事がスポーツ紙を賑わせて
いるのだが、個人的には‘そこまでしてMLB組を召集して意味があるのか?’
と思ってしまう。
過去2回のWBCで日本代表として出場した現役メジャーリーガーはイチロー
を筆頭に大塚・松坂・城島・福留・岩村の6人で、2大会連続出場はイチローだけ
という状態だったにも拘らず連覇している。
思い出して欲しいのが第2回の現役MLB組の成績。
原辰徳監督はイチローを1番で起用しただけでなく7番:福留、8番:城島、9番:
岩村というオーダーを組んだのだが日本で行われた1'stラウンドでは この4人は
期待ほどは活躍せずに2’ndラウンドになってから岩村と城島が調子を上げイチ
ローが本来の力を発揮したのは韓国とのファイナルのみ。
むしろ活躍したのは2番・中島や3番の青木らだったのだが、考えてみると
MLB組は夏場以降にピークを持ってくるため春先である3月は本来なら調整
段階という事で国内組の方が仕上がりは早いので あえてクリーンアップを国内
組で構成したと思われるし賢明な判断だった。
選手は所属球団と契約しているわけで代表チームから契約金をもらうわけでは
ないのだからプロ意識の強い現役MLB組はレギュラーシーズンに影響が出る
なら出場を見合わせるのは当然だろうし、仮に選出されても3月は調整段階なの
で国内組ほどは調子は上がらないと思うのだ。
つまりピークを夏場以降に持ってくる現役MLB組を名前だけで選ぶよりも将来
MLBでプレーしたいと考えている国内組で構成した方がモチベーションも高いし
活躍する可能性は高くなる。
第1回で松坂や福留に西岡が、第2回では中島や青木にダルビッシュ・岩隈
などが活躍してMLBに行っているのを見れば一目瞭然。
にも拘らず‘現役MLB組を呼ばないとピンチ’という発想はマスゴミが相変わ
らずのスター中心主義に拘泥している事以外の何ものでもないだろう。
代表チーム構成はスター選手の寄せ集めではなく、地味なメンバーばかりでも
確実に勝てるチームこそが重要なのだから そういった大前提を無視してMLB組
ばかりを集めたチームを作るように煽るべきではない。