‘世界’に近づいてきた村田諒太

村田 自己最速の112秒KO!世界挑戦は来年か

 日本時間の7月24日にラスベガスのMGMグランドガーデンで
行なわれたテレンス・クロフォード―ビクトル・ポストル戦の前座で
WBO ミドル級3位の村田諒太がジョージ・ダドニッパ相手にアッ
パーのボディブローでダウンを奪うなど1R1分52秒TKO勝ちで
デビュー11戦11勝8KOとした。

 思えば4年前のロンドン五輪で村田は64東京の桜井孝雄以来の
金メダルを取っただけでなく世界の強豪がひしめくミドル級だった
事が快挙に彩を添えていたわけで、五輪後の休養を経て翌13年に
プロに転向すると8月に行なわれたデビュー戦で東洋ミドル級王者
・柴田明雄に何もさせず2Rでダウンを奪いTKO勝ち。

 この1勝で既に村田の実力が東洋レベルを凌駕している事が証明
され、以降は外国人相手に試合を重ね先述したように7月に2度目
のラスベガスでの試合で元世界ランカーを1Rで倒したのだから大
したものだ。

 13年8月のデビューから約3年で11戦し全勝8KOというのは
悪い数字ではないし、順調にプロの水にも慣れてプロ仕様になって
来ているのが分かる。

 一時は試行錯誤していた事から中には拙戦もあって‘期待外れ’
的な記事もあったのだが徐々に自分のプロ仕様のスタイルを確立
できてきたのを見ると、最初は軽い相手でもいいので多くの試合
をこなしていくというのがいかに大事か分かる。

 ミドル級は21年前に竹原慎二が唯一世界を取ったものの国内
のみでキャリアを積んでのタイトル奪取だったので、本格的な強
豪である1位のウィリアム・ジョッピーには目を傷めていた事も
あり完敗して初防衛に失敗している。

 竹原の場合は東洋タイトルを守っているうちに回ってきたチャ
ンスを生かせた形だが、村田の場合はタイトルを取るだけでなく
長く防衛しスーパーファイトに参戦する事が目標だから東洋圏で
格下相手にKOを重ねていても身にはならない。
 
 最近のボクシング界は選手の平均寿命も伸びてきた事から30
歳とはいえ先は長いので、じっくりと焦らず地力を付けて世界
を取り強豪達とビッグマッチを戦って欲しいものだ。

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