大食いキャラが定着した日

　今から40年前の昨日82年6月28日に店の先輩である店長の年明け
祝いが行われ、新人の私はここで大量に食べまくり大食いキャラが
定着したのだ。

　この年の3月30日から福岡市内の店で働き始めたのだが、この店
では修行契約年が5年で残り1年間お礼奉公で職人扱いされながら
過ごすのが慣例だった。

　そして5年目終了時点で店側が弟子の親を呼んで年明け祝いをし
てくれるわけで私が入店した時の店長は6年前の5月に入店したと
いう事から店長の母親や、紹介してくれた先輩方と一緒に鶏料理
の店で6月28日に研究会終了後に昼食会として行ったわけだ。

　私が修行したこの店は現役&OBの先輩方は中卒が多い中で、店
長は商業高校卒業後に会社勤めをしていたのだが脱サラして業界
入りした人だから大変だったろうと思うし私が県立普通校卒業生
だった事から他の先輩以上に面倒を見てくれていた。　

　乾杯から始まって宴会が始まるのだが私の場合は未成年という
事でアルコールは飲まれないため、昼食を兼ねている事もあり腹
も減っていたから目の前の料理は全て平らげ他の先輩方が手を付
けてない料理も貰った。

　そしてお鉢で出て来たご飯を全て食べただけでなく、おかわり
までしたので他の出席者の方々が大いに驚いたし店長の母など後
日‘あの若い人お腹大丈夫やった？’と帰省した店長に聞いていた
らしい。

　店長は酒が強く大いに飲んで歌って楽しい時間を過ごし、17；00
過ぎに宴会はお開きとなって店長達は二次会へと出かけて行った
のだった。

　休日の夕食時に自宅にいると奥さんが夕食を作ってくれていた
ので師匠の自宅に戻って20：00近くなったので奥さんに‘すみま
せん今日の夕食どうなってます？’と聞くと‘アンタまだ食べるん
ね！、台所にインスタントラーメンがあるけんそれでも作って
食べんしゃい’と呆れられたのだった。