ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
大怪獣ガメラ公開から50年
ニューヨーク・コミコン2015で「ガメラ」生誕50周年記念映像が公開!
今から40年前の今日65年11月27日に公開されたのが大怪獣
ガメラ。
当時は東宝がゴジラで怪獣ブームを作り出したのを受けて大映が
ガメラを松竹がギララ、日活はガッパという怪獣映画をそれぞれ
製作していたもののギララやガッパは結果的に1本のみに終わった
のに対しガメラは昭和だけでも以後7本ものシリーズ製作という
ヒット作品となった。
思えばガメラはゴジラにない2つの要素を持っていた。
1つは空を飛べる事で特に両手両足を引っ込めた穴からジェット
噴射をして回転しながら飛行する回転ジェットはガメラならではの
シーンで、特にバルゴンやギャオスといった夜の戦いではガメラの
回転ジェットの青い炎が美しく描写されていた。
続いて子供の味方という要素があって子供達の心を掴むのだが、
最初の大怪獣ガメラで早くも灯台から落下する俊夫少年を助けると
いうシーンが登場する。
続くバルゴンでは全く子供が登場しなかったのだがギャオスでは
村長の孫・英一をギャオスから助けるなど子供の味方という特徴が
定着すると、バイラス以降は完全に子供向けとして製作されていた
ので子供の味方という要素を全面に押し出して子供達のピンチに
駆け付けるというシーンが目立ち始めた。
つまりゴジラにない2つのポイントを意識して強調した事で、
ゴジラと並ぶ人気怪獣という地位を得たのだ。
しかも善玉怪獣という設定は おりしもゴジラがキングギドラの
登場によって人類の脅威から自分のテリトリーを守る事が結果的に
人類を守る事になる善玉へのシフトチェンジをし始めた時期だった
から、最終的にゴジラも人類の脅威から守り神のようになってしま
うなどガメラシリーズの影響が出た形だった。
子供達にはゴジラ以上のインパクトを与えたガメラだったが、親
会社である大映が倒産という憂き目に遭いシリーズは打ち切りになる。
仮に大映が倒産しなければガメラ映画は何本まで製作されていた
だろうかと思う一方で逆に作り過ぎてネタ切れを起こし人気低下を
招いた可能性もある事から、今では6作品ぐらいで終わったのが
いい頃合だったのかもしれない。
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主役のガメラが、1回戦では必ず負けて、その後捲土重来するのがパターンでしたが、敵の弱点をついて、どんどん弱らせ、トドメを刺す(断末魔です の台詞、両方とも北原義郎氏が言ってますね)というのも、ゴジラの殺陣がイマイチなのと違って大きな差です。(ファイナルウォーズ は楽しかったですが、アレは怪獣の出しすぎ)
しかし…四足怪獣どうしの怪獣映画なんて、今後は絶対作られないでしょうなぁ~
バルゴンとギャオスの2本は昭和ガメラでのベストだと
思いますよ。
ゴジラが強過ぎるゆえにできない展開をガメラはしっかりやったという感じですね。
大映怪獣は四足が多かったのも東宝怪獣への対抗心からでしょうかね。