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こーじ苑
マラソン強化に‘山の神’は必要なし
「新・山の神」柏原が引退=陸上
今日のニュースに箱根駅伝の山上り区間で大活躍し‘新・山の神’
と呼ばれた柏原竜二が、卒業後は度重なる故障を理由に引退を発表
したという記事が載っていた。
柏原といえば先述したように東洋大時代は箱根駅伝最大のハイラ
イトである山上り区間の5区で圧倒的な走りを見せて4年連続区間
賞を獲得するだけでなく3度の区間新記録をマークしていた事から、
今井正人に続く新・山の神という称号を貰っていたのだが卒業後は
アキレス腱痛に悩まされるなど故障続きで遂に心が折れた形だろう。
大学時代の大活躍でマスコミは将来的に日本マラソン界のエース
と期待する声が大きかったのだが、個人的には余り評価してなかっ
たし今回の結果を聞いて‘やはり’と思った次第。
そもそも箱根駅伝は日本マラソン界が五輪で金メダルを獲得する
ために始まった大会だが、当時のマラソンはボストンマラソンのラ
ストに来る心臓破りの坂などに代表されるように厳しい上り坂など
があったので山上りのスペシャリストという要素は魅力的だった。
ところが最近はマラソンがプロ化されトップ選手は賞金レースに
数多く出場し稼いでいるわけで、ボストン以外のマラソンでは記録
が出やすいように平坦なコースが主流になっているわけだから極端
に言えば1万mを4本走る感覚になっている。
だから山上りのスペシャリストという要素は上り坂に特化した形
なので平坦なトラックレースでは期待できないと個人的には思って
いたし、初代・山の神の今井正人もマラソンではサブ・テンが1回
のみとパッとしていない。
こうした例を見ていると箱根で勝つための山上りのスペシャリス
トが活躍できるのは大学のみでトラック種目やマラソンでの活躍は
難しいのが分かるので、大学側も山上りのスペシャリスト自体の見
直しが必要だしマスコミも必要以上に持ち上げるべきではないと思
うのだ。
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で、
> シドニーとアテネの金メダリストの高橋尚子と野口みずきは
駅伝に頻繁に出場していただろうか?
というのを読ませていただき、思わず「そうだ!!!」と大声を上げたくなった記憶があります。柏原はまさに駅伝、しかも箱根しか通用しなかったといってはひどいですが、駅伝すらも箱根に特化してしまった感がありますね。箱根でランナー人生を燃焼するのならまだしも、彼のように最終的にはマラソンでの五輪代表を考えているのであれば、貴重な学生時代を山に特化してしまったのではなかなかマラソンには対応できませんね。
柏原が今後指導者になるかはわかりませんが、さすがに自分のようなランナーには指導したくないでしょうね。
結局‘山の神’は箱根のスペシャリストですからね。
マラソンは おろか平坦なコースでもダメというのは、
ある意味人材殺しの極みですね。
ボクサーで現役時代にブルファイターだった人がテクニシャンを育てたり、テクニシャンだった人がファイターを育てたりするという形で柏原が箱根のスペシャリストには反対してくれればいいのですが。