ウルトラQへのオマージュ、2020年の再挑戦

 10月24日にOAされたウルトラマンZの18話のサブタイトルが
2020年の再挑戦で、当然ながらケムール人だけでなくパゴスも
出現するというウルトラQテイスト満載のEPだった。

 実はパゴスとケムール人は共にバルタン星人生みの親といわれ
る飯島敏宏監督作品だけでなく、ウルトラQで4話担当した飯島氏
の作品では最初に制作された2話でQ版バルタン星人といえるケム
ール人と同じくネロンガといえるパゴスが登場するのだから凄い。

 更に54年前に地球から誘拐されて合成手術を受けていた少女・
カオリを演じていたのが宇田川かをりだが、宇田川という名前は
ケムール人と戦い最後に残った消去エネルギーに触れて消えてし
まった宇田川刑事と同じ苗字というのにも注目したい。

 とりあえず今回のEPはウルトラQのケムール人編の続編的な世
界になっており、BGMもウルトラQでの曲をしっかり使っていた
のも嬉しいものだった。

 だからかカオリはケムール人を倒したXチャンネル光波を発する
Kミニオードを作った神田博士の著書・2020年の挑戦を読んでいる
場面が出てくるし、戦いの舞台が観覧車の近くというのもオリジナ
ルへのオマージュだろう。

 しかも暗闇の観覧車をバックにZとケムール人との戦いのシーン
などを見ていると、実相寺昭雄作品で見た絵になっている感じで
第1期へのオマージュ満点だった。

 こういう作り方は一歩間違えればオリジナリティのなさと言われ
かねないのだが、それを吹き飛ばすような内容はウルトラマンZス
タッフの素晴らしさを実感させるものだ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ホークス‘まさ... ホークス異例... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。