最もショッキングな前編のラスト

 ウルトラセブンの39話・セブン暗殺計画の前編はガッツ星人の
策略に嵌ったセブンが敗れて捕獲され、夜明けと共に処刑を宣言さ
れるという‘明日は破滅の夜明けになるのだろうか’というナレー
ションが見事に嵌るショッキングな形で後編に続く。

 思えばウルトラマン唯一の前後編作品であるゴモラ編はゴモラを
倒し損ねて後編に続く形だったし、ウルトラマンが敗れた最終回は
1話完結だったのでウルトラマンは敗れたもののゼットンは直後に
科特隊の無重力弾で倒されるので絶望感はなかった。

 しかしセブンでは最初の前後編作品であるキングジョー編の前編
ラストでは組み敷かれたセブンに、キングジョーがトドメの攻撃を
仕掛けるシーンで後編に続くというハラハラする形で終わる。

 第1期ウルトラではウルトラ兄弟の設定はないのでウルトラマン
やセブンが敗れた場合は、どうやって敵を倒すのかという雰囲気が
あったし特にセブン暗殺計画はセブンをどうやって夜明けまで救出
するのか?夜明けまで間に合うのか?と視聴者はハラハラ感や絶望
感に苛まれる事になる。

 ところが第2期になるとサブタイトルに前編or後編という表記が
なく帰ってきたウルトラマンはグドン&ツインテール編のラストで
夕陽の中グドンとツインテールに挟撃される形で終わるため、ハラ
ハラ感はするものの絶望感はないしシーモンス&シーゴラス編やテ
ロチルス編は‘もう終わり?’という感じでの次回へ続くだった。

 そしてブラックキング&ナックル星人編はサブタイトルが‘ウル
トラマン夕日に死す'ではあるものの当時は小学○年生などで帰って
きたウルトラマンの場合はウルトラ兄弟という事前情報が流れて
いたので‘ならば初代ウルトラマンとセブンが助けに来るのでは’と
処刑される寸前ながら妙に安心して見ていたのを思い出す
 
 やはりウルトラ兄弟という存在は子供には受けるもののピンチに
陥った時には安易な兄弟の共演という形になりがちだから、ガッツ
星人編のような前編ラストの絶望感というのはなくなったようだ。

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