ウルトラセブン39話・セブン暗殺計画に登場したガッツ星人は
剛力怪獣アロンを使ってセブンの能力を徹底的に分析し、幻影攻
撃でセブンの攻撃を空転させエネルギー切れに追い込み捕獲する。
星人は劇中で分身能力や瞬間移動能力を駆使してセブンを撹乱
するわけで対アロン戦だけでなく、プロテ星人の幻影に最後まで
翻弄されていた事まで知っていたようで敵の能力を徹底的に分析
して戦いに臨むというのが分かる。
以前セブン暗殺計画というタイトルについてさらば怪獣VOWの
中で取り上げられていたのが暗殺とは密かに狙って殺す事であり、
このEPのガッツ星人はしっかりと戦って勝ったわけで暗殺とは言
わないし強いて挙げれば‘セブン処刑計画’の方が相応しいので
はないかと思ったりする。
さて音楽的な視点でいえばガッツ星人編からBGMが新たに追加
されたようで、そのためかガッツ星人のモチーフテーマも3曲作
られるという豪華版である。
冒頭アロンとセブンの戦いがモノクロ映像で流れる中のテーマ
で、星人同士が話したりダンに挑戦状を叩き付けるシーンで使わ
れるテーマ。
無人の車が動き始め気が付いたらダンとアンヌが無人の車に囲
まれているシーンで使われ、以後は最終回でゴース星人がメッセ
ージをアマギに喋らせる時のテーマ。
最後は星人が優勢に戦いを進めているシーンのテーマで前編の
セブンとの戦いでは流れ続けているのだが、後に帰ってきたウル
トラマンのノコギリン編で郷秀樹と坂田アキが見に行った吸血鬼
映画のBGMで使われていたテーマ。
基本的に怪獣映画と違いウルトラなどの敵キャラのテーマとい
うのは星人や怪獣出現のテーマはあっても、ガッツ星人のように
オリジナルのモチーフテーマが3曲も使われているのは珍しい。
それだけガッツ星人は魅力的なキャラという事になるのだろう。