渋野日向子、全英女子OP制覇!

 
 イギリスのミルトンキーズで行われていた全英女子OPゴルフ選
手権で、日本の渋野日向子が通算-18で初優勝を飾った。
 
 初日―6で首位に1打差の2位でスタートした渋野は2日目も-3
で回ったものの首位のアシュリー・ブハイが-5で回ったため2位
ではあるが、3打差に広げられ3位のリゼット・サラスら混戦の雰
囲気で少しでも崩れると一気に10位以下に落ちそうな雰囲気だっ
た。
 
 ところが3日目に渋野は-5で回ったのに対しブハイはイーブン
パーだった事から逆転し、2打差を付けトップに立って迎えた最終
日も-4で回り猛チャージを仕かけたサラスを振り切り1打差での
初優勝となったのだ。
 
 個人的にも正直言って‘渋野って誰?’的な存在で初日を-6でス
タートしても‘決勝ラウンドに進めればいいか’ぐらいに思っていた
のだが、3日目を終えてトップに立った時も‘むしろ2位スタートで
追い上げる方が’と思ったりもした。
 
 実際に前半は2バーディー1ボギー&1Wボギーでスコアを1つ落
とす形だったのだが、後半スタートの10番でバーディーを奪うと
波に乗り15番までに4つのバーディーを奪い最終Hでバーディーを
奪えば優勝という場面で見事に決めての優勝だから凄い。
 
 日本人選手の海外メジャー制覇は男女を通じて77年に樋口久子
が全米女子プロで優勝して以来の事で、過去に岡本綾子や宮里藍
らが挑んでも取れなかったメジャータイトルを弱冠20歳で昨夏2
度目の挑戦でプロテストに合格したばかりという新鋭が獲得する
というのだから凄い。
 
 女子ゴルフは宮里藍以降に横峯さくらや宮里美香に諸見里しの
ぶらが出てきたのだが、最近は野村敏京の活躍が目立つぐらいだ
った。
 
 渋野の優勝は、そういった閉塞状況を一気に打破できると期待
したい。
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