WBCの開催時期は3月で やむなし

 平昌五輪で盛り上がった2月が終わり3月に入ったのだが、昨年
の今頃はWBCが行われ盛り上がっていたのを思い出す。

 もっともスケジュールや運営方式に対しては、特に日本での評判
が相変わらず悪い。

 まずレギュラーシーズン前に行われる事に対する批判で開幕前だ
からこそ投手陣の球数制限があるしコンディションを考慮して出場
辞退者が出るというものだが、仮にシーズン終了後に行うとポスト
シーズンに進んだチームはオフに入っているのに対しポストシーズ
ンを戦った選手は疲労困憊という問題があるのでシーズン前よりも
チーム作りが難しいしオールスターブレイクを利用するというのも
チーム熟成という事を考えると最高の大会とはいえないだろう。

 サッカーライターの後藤健生氏の著書によればサッカーのW杯が
リーグ戦が終わった後に行われるのでコンディションの悪い選手が
多く、むしろリーグ戦開幕前に行った方がいいのではという声が出
ているのを考えるとWBCをシーズン開幕前開催というのは悪くは
ない。

 スポニチのコラムで永瀬郷太郎氏がカリブ勢との対戦が少ないと
語っていた点に関してはカリブ勢はウィンターリーグの真っ最中で、
日本を含めた東アジア勢やアメリカやメキシコなどの北米勢はオフ
シーズン明けという事からコンディションにばらつきがあるので
準決勝あたりまで対戦させないという配慮はあってもおかしくない。

 むしろ第1回で決勝までなかった別ブロックチームとの対戦が第
2回で準決勝からになったり、2次ラウンドまでリーグ戦だったのが
第2回は敗者復活戦付きのトーナメントになるなど不具合があると
改めるなど柔軟性もあるのは評価するべきだろう。

 ちなみにサッカーW杯は第1回は13カ国参加でリーグ戦&ベスト
4以降トーナメントだったのが第2回&3回はオールトーナメントと
なり、第4回は予選リーグ&決勝リーグというシステムで決勝戦が
ないという形になり第5回から予選リーグ&ベスト8以降トーナメ
ントという形が4大会続くわけだ。

 今年で21回目を迎えるサッカーW杯ですら大会フォーマットが
安定するまで5回もかかっているのだから歴史の浅いWBCのシス
テムに問題があっても仕方ないわけで、むしろ毎回修正しながら少
しでもいいものにしようという姿勢こそが重要ではないだろうか。

 とかく日本人は1度決めたシステムを多少の弊害があっても遵守
しようとし過ぎる傾向が強いのだが、日本人が愛して止まない高校
野球・夏の甲子園ですらオールトーナメントという基本は変わらな
いものの運営の仕方はマイナーチェンジしているのだから。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2018-03-16 22:14:59
プレシーズン、ポストシーズン、シーズン中のどれがいいと考えると、やはりプレシーズンが一番いいでしょうね。サッカーのワールドカップほど現在のWBCはモチベーションが高い大会ではないですから、ポストシーズンでは辞退者続出、やる気最低の可能性が強いし、シーズン中はもっと難しいでしょう。

ラグビーのRWCはあれ一応シーズン前になるんですかね? サッカーも可能なら、9月、10月開催のほうがいいかもしれません。
 
 
 
そうでしょう (こーじ)
2018-03-18 22:08:28
>Bill McCreary様

 アメリカはスポーツの年間スケジュール枠が決まり過ぎてますからね。

 11月にWシリーズがずれ込んだ時に‘11月になったのにまだ野球をやっているのか’と批判されるぐらいですから
WBCなど論外でしょう。

 ちなみに最近はラグビーの場合は試合が続いてますからオフシーズンがいつなのか分かりづらくなってますね。
 
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