昭和と令和の東京五輪スケジュール

　今から57年前の64年10月10日に開幕したのが昭和・東京五輪
だが、コチラで記していたように大会開幕5日目の10月14日から
何と陸上競技が始まっているのだ。

　最近はネットの普及で64東京五輪のスケジュールがウィキなど
に掲載されているので見てみると、何と最近の五輪競技スケジュ
ールとかなり違うのが目に付く。

　個人的にはスケジュールなどを調べながら初めて見たのは76
モントリオールで、この時の競技スケジュールが私の基本スケ
ジュールとしてインプットされ以後の五輪の競技スケジュール
も少しばかり変更されてもメインは変わらないものだった。

　しかし64東京は、けっこう違うので驚いたものだ。

　モントリオール五輪以降の競技スケジュールは大会前半は競
泳と体操競技が行われ陸上競技は7日目からの開始で閉会式前日
までだったのだが、64東京五輪は陸上競技が5日目の14日に始ま
り何と閉会式の3日前である21日で終了しているわけだ。

　また競泳と並ぶメイン競技である体操もモントリオールの頃
からは競技初日の2日目から8日間行われていたのだが、64東京
では中盤の9日目18日に始まり閉会式前日の23日まで6日間の日
程で行われていたのだ。

　逆にレスリングが前半に集中し今では先に行われるグレコロ
ーマンが、後半に行われるなど少しばかり違う。

　また柔道は4階級という事もありレスリングの全日程が終わっ
た11日目から始まるなど大会後半に行われているのだが、柔道
の場合は現在大会前半に行われるようになったのは92バルセロ
ナからで88ソウルまでは大会終盤だったので違和感はない。

　64年当時は国を挙げての開催だったため大会前半は重量挙げ
とレスリングでしか金メダルが取れず計4個だったようで、それ
が10日目終了後もグレコの2個が追加され6個だった。

　しかし11日目の20日以降に体操・柔道・ボクシング・女子バレ
ーと10個追加され計16個になったわけで、大会後半に金メダルが
集中したという事になる。

　それを考えると大会関係者は10日目まではヤキモキしていたの
だろうと思うのだ。