協会は稀勢の里の横綱昇進の条件を下げてはいけない

稀勢12勝でVならずも 秋場所に綱取りつながった

 昨日大相撲名古屋場所は横綱・日馬富士が昨年九州場所以来8度
目の優勝で幕を閉じたのだが、日本人横綱を期待された大関・稀勢
の里は12勝3敗で初優勝を逃してしまった。

 残念ではあるが平幕相手に10日目まで2敗を喫すると2敗同士の
対戦となった日馬富士との大一番でも完敗を喫するだけでなく、
14日目に横綱・白鵬との一番で土俵際で突き落としで勝ったが
手負いの横綱に一方的に押し込まれての勝ちだから大いに不満な
出来で仮に千秋楽で日馬富士が敗れて決定戦で勝って優勝しても
不満の声の方が大きかったのではないか。

 そもそも場所前には稀勢の里横綱昇進の条件は13勝以上で白鵬に
勝っての優勝というものだったし、先述したように10日目まで平幕
相手に内容の悪い相撲で2敗したまでは仕方ないものの相星だった
日馬富士に完敗した時点で今場所の横綱昇進は消滅のはずだった。

 ところが協会幹部は「優勝決定戦で勝てば綱昇進」などと方針
転換をする始末。

 個人的には日本人横綱は欲しいが横綱の資格がない者に務まる
わけがないし、むしろ力士寿命を縮めてしまう事になるわけで初
場所で優勝した琴奨菊が今場所の前半で1勝5敗という成績で休場
したのを見ると横綱に昇進してなくてよかったと思う次第。

 やはり横綱というからには優勝を経験するというのが絶対条件
だし、昭和の時代に優勝経験なしで昇進後を期待して強引に昇進
させた北尾=双羽黒が昇進後も優勝する事なく問題を起こして引
退した悪例を忘れてはいけない。

 平成に入っても名大関といわれた魁皇ですら5度の優勝を飾って
いるわけだが角界きっての人気力士だったゆえ65場所も大関を務
める事ができたわけで、仮に横綱に昇進していたら1047勝もでき
なかったのではないか。

 ここ1番で必ず取りこぼす癖のある稀勢の里が現状のままでは
来場所以降も優勝は厳しいと思うし、優勝なくして横綱昇進は考
えられないのに強引に横綱に昇進させても稀勢の里本人やファン
にとっても不幸な事になりかねない。

 それを考えると来場所以降も稀勢の里の横綱昇進の条件を13勝
以上の優勝からハードルを下げてはいけないだろう。

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