ウルトラの前後編について

　佳境を迎えているウルトラマンメビウスだが、ここに来て
ウルトラ兄弟の客演があり、暗黒四天王も登場して盛り上がって
いるようだ。
　ただ少し不満があるとしたら先日も書いたように暗黒四天王
偏は全て前後編ものでやって欲しかった。
　というのもデスレムやグローザムといったつわもの達が1話で
やられては‘コイツ本当に強いのか？’と思えてしまうのだ。
　やはりかつての兄弟達が助けに来るならそれなり強敵でなけれ
ばいけないし、そのためには1話ではまとまりそうもない。
　第1期ではサブタイトルに前後編が付いていたので最初から見た
場合は‘ここらで後編に続くだな’と思えていた。特にセブンの
３EPはかなりのピンチを迎えての前編終了だった。
　第2期に入るとそれぞれサブタイトルが違うので‘エ！来週に
続くの？’と虚を突かれた気分になっていた。
　平成に入ってティガやダイナはサブタイトルに前後編が付いて
いるので分かりやすかったが、ガイアは1年かけての続き物だから
前後編という意識はなかった。
　正直言って子供の頃は前後編モノの場合、前編は前フリが長くて
バトルシーンがいいところで終わるので特に嫌だった。
　これがオトナになってからはむしろ前編の方が張り巡らされてい
るいろんな伏線を見れるので楽しみになっていた。
　ところで昨今のクウガ以降のライダーは前後編っぽい流れで2話で
1体の怪人を倒しているし、アニメの名探偵コナンも2話で事件解決
というパターンの方が面白い。
　つまり最近の子供達はロールプレイングゲームの影響やビデオデッ
キの普及で前後編モノを以前ほど嫌がらないのだろう。
　だから平成ライダーシリーズは1話完結のEPはあまりない。
　ウルトラではネクサスが5,6話で１つのEPを終わらせるパターンを
取っていたが、わりあい不評でマックスからは基本的に1話完結パタ
ーンに戻している。
　だからというわけでもないだろうがメビウスはガイア同様1年モノ
の要素を取り入れているが、正直後半は前後編を基本にしたEPを続け
ていた方がよかったのではと思える。
　数年後に再開される時にはどのような路線になるのだろうか？