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巨大特撮モノ3年説 Part2

 昨日の続きになるが怪獣映画でもその傾向は顕著である。
 例えばゴジラ。62年にキングコング対ゴジラが封切られ
1年置いて64年にモスラ対ゴジラ、三大怪獣地球最大の決戦、
65年に怪獣大戦争が上映されると翌66年の南海の決闘からは
本多猪四郎監督は降板して‘若大将シリーズ’などをやって
いた福田純監督が起用されている。
 また福田監督は72年のゴジラ対ガイガンから73年のゴジラ
対メガロ、74年のゴジラ対メカゴジラまで担当し75年のメカ
ゴジラの逆襲は本多監督に戻っているのだ。
 平成に入っても大森一樹監督が絡んだのは89年のゴジラvs
ビオランテ、91年ゴジラvsキングギドラ、92年ゴジラvsモス
ラの3本。そして平成シリーズは91年のvsキングギドラから95
年のvsデストロイアまで5年連続で作られているが、個人的に
93年のvsメカゴジラまでは面白かったがvsスペースゴジラなど
はかなりネタ切れという感じがあった。
 だからスペースゴジラを見た当時「そろそろネタ切れだから
1~2年休んだ方がいいかも」と思っていたのだが、翌年のvsデ
ストロイアでゴジラをメルトダウンで死なせる設定を作った。
そしてこの作品が伊福部昭作品の遺作となっている。
 その後ゴジラシリーズが休止されている間に作られた平成モス
ラシリーズも3本だし、平成ガメラも3本だ。
 やはり3本までは様々なアイデアがそれなりに作られて来るが
儲かっているからと4本目以降を作るとそろそろネタも尽きて来る。
枠だけはあっても質が落ちてしまうという悪循環だ。
 聞くところによると初代ウルトラマンは当初1年49話の予定が、
製作が追い着かずに39話で打ち切ったという話を聞いた。
 当時は円谷英二が健在で監修をしていたので少しでもミスがある
とスケジュールがおしていても撮り直しなどがあったようだから
かなり大変だったらしい。
 スケジュールに追われて質の落ちた作品を作るよりも一旦打ち切
っていい物を作るという円谷英二の職人としての強い拘りを感じる。
 どうしても巨大ヒーローや怪獣が出てくる特撮作品はコストがかか
るし脚本の内容もかなり重要になってくる。だから等身大ヒーローに
比べてかなりの労力と予算が必要になるので昨日も書いたが3作品で
一旦休止するのは最良の策かも知れない。

 
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
3作でじゅうぶんですよ (りょうころり)
2007-02-14 23:17:09
 巨大特撮モノが名作と呼ばれるには、『衝撃度』というか、『渾身の一作』という雰囲気が映画に滲み出ていないといけない気がします。 54年のゴジラにしろ、ガメラ3部作にしろ、最近のウルトラでいえばネクサスにしろ、最初見たときは(見終わったときは)本当に脳に『衝撃』を受けました。

 巨大特撮ものが『寅さん』みたいにマンネリを売りにした映画であってはだめなわけで・・・

 メビウスは本当に見ていてワクワクしますが、ある意味禁じ手を使っていますよね、あれ以上盛り上がる話を作りようがないのだから、40年間の総決算ですからね・・だから次のウルトラの話がいまだに聞こえてこないと言うことに、自分としてはホッとした気持ちでいます。

 メビウスを精一杯楽しんで、ウルトラマンは終わりにして欲しいと私は思っています。
 円谷のスタッフならウルトラを越える新しいヒーローをきっと生み出してくれると信じています。
 
 
 
平成ゴジラは (ジャック振動)
2007-02-15 18:28:00
メカゴジラで本当は一旦終了のはずだったそうですね。US版ゴジラが遅れたために、急遽スペゴジを作る羽目になったとか。僕も、スペゴジを見たときにこーじさんと同じ感想でした。デストロイアは好きなので、正直スペゴジなんてなかったことにしたい…監督もわけわからん人だし…というのが私見です…。
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2007-02-15 22:41:24
>りょうころり様
 わが意を得たりというコメントありがとうございます。
 マンネリは絶対に許されないですよね。
 禁じ手といわれるウルトラ兄弟の共演は40周年作品だからというエクスキューズがありますからね。

>ジャック振動様
 やはりそうですか、vsスペゴジは‘なんで?’と思ってましたがそういう事情があったのですね。
 
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