中村紀洋騒動

　バファローズを自由契約になった中村紀洋が育成枠でドラゴ
ンズに入団がほぼ決まるようだ。
　中村としてはホッとしているのだろうが正直アメリカのマイ
ナーから這い上がって欲しかった。
　そもそも中村は02年の暮れに、NYメッツ入りがほぼ決まって
いながらドタキャンしてバファローズに残留した所からケチが
付いているのだ。
　ところが04年のオフに合併騒動から‘オリックスには行きた
くない’とかでMLB挑戦を表明したがNYメッツ入りをドタキャン
した前科で手を挙げるチームはほとんどなくLA入りが辛うじて
できたが、当時のLAは打ちまくるよりじっくりボールを見て出塁
する選手を優先的に起用していたのでほとんどマイナー暮らしを
強いられたのだ。
　故・仰木彬監督の誘いでバファローズに入団したものの手首の
故障などで出場試合数は減り年俸大幅ダウンを不服としてケンカ
別れのような形になっていた。
　確かに経営者のオリックスサイドの不手際は‘球団を売却しろ’
と言いたくなるような事ばかりやっているが中村もそれと同じぐ
らいのレベルでしかない。
　ハッキリ言ってMLBは実力の世界だから年齢は問わないし30チー
ムあれば30パターンのチーム作りをしている、だから中村も例え
マイナースタートでも結果を残していれば中村のプレースタイルに
合ったチームもすぐに見つかる。そこで活躍した時に初めてバファ
ローズフロントの無能ぶりを世間に看破できるのだ。
　ちょうど千葉でそれなりの結果を残しながらGMとケンカして退団
したボビー・バレンタインがNYメッツでチームをリーグ優勝させて
当時のGMの無能ぶりを世間に知らしめたように！
　仮にドラゴンズに入ってもジャイアンツにFA移籍した小笠原と同
い年で‘森野といういいサードがいるから小笠原はいらない’と言
っていたように森野というレギュラーに勝たないといけない。
　交流試合のDH要員という考えもあろうがここにはミスタードラゴ
ンズの立浪がいるのだ、しかも代打では力が発揮できにくいという
難点もあるのだ。
　こういう要素を分析していくと今年のオフにはまたしても戦力外で
自由契約という可能性が高い、それを考えるとより多くのチャンスが
もらえるアメリカのマイナーで再スタートを切るほうが長い目で見る
とよかったのでは？と思ってしまう。