輪島功一、日本ボクシング史上初の快挙から50年

 今から50年前の今日75年1月21日に日大講堂で行われた世界
Jミドル級タイトルマッチで、王者オスカー・ショットガン・ア
ルバラードに挑戦した前王者の輪島功一が判定勝ちして31歳で
の王座返り咲きに成功した日である。

 1Rからスピード溢れるジャブから右クロスがヒットし反撃に
出る王者のパンチをかわしながらカウンターをヒットするなど、
縦横無尽の戦いぶりでペースを握り終盤こそ王者の反撃を許した
ものの69ー67・70ー69・74ー68の3-0判定勝ちで王座返り咲き
となったのだ。

 一度敗れた相手からタイトルを奪回するのは輪島が初めて。

 正直言って7カ月前に行われた第1戦はアルバラードの重い連打
を浴び続けた輪島が最終ラウンドに力尽きて倒されただけでなく、
タンカで運ばれ入院するなどズタボロの状態になっており31歳を
迎える輪島が勝てる可能性は低いと思われていた。

 ただ輪島は前回の敗戦がオーバーワークによるものと分析し、
練習量を抑えて臨むという当時としては無謀な調整を敢行する。

 これが功を奏し本来なら7カ月前に予想された展開に持ち込んで
王者にペースを渡さずに翻弄して勝ち切ったわけで、ミゲル・デ・
オリベイラとの初戦で苦戦の末に引き分けた再戦で完勝した試合を
彷彿させるもので輪島の真骨頂だったが輪島は翌年さらに奇跡を起
こすとは当時考えられなかった。

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