09選抜高校野球・第11日 Sファイナル

　選抜高校野球も残り2日。
　ベスト4に東北勢2校が入っただけでなく、報徳学園以外のチームが優勝
すると県勢初優勝になる。
　こういう展開は過去の大会でも珍しい。

　第1試合:報徳学園 1－4 清峰

　1回表に報徳は1番がサイレンの音が鳴り止まないうちにヒットを放ちノー
アウト1塁のチャンスを作るものの、2番の時にエンドランを仕掛けたが
打者が空振りで盗塁失敗。　

　2回裏に清峰は立ち上がり好調だった報徳・宮谷から先頭の4番がHRを
放ち先制すると、5番も2ベースで1アウト3塁のチャンスを作る。
　しかし後続を断った報徳は3回に先頭の7番がヒットで出塁しバントで1ア
ウト2塁と攻め立てる。
　ここで今村は三振と内野フライで凌ぎ流れを渡さない。

 　その裏に清峰は9番がヒットで出塁すると1番が歩きバントで2・3塁の
チャンスで2アウト後、4番がセンター前に2点タイムリーで3－0とリードを
広げる。
　更に5回には2番手の宮本から1アウト2塁のチャンスを作ると2アウト後
4番がまたもライト前に打ち返し4点目を挙げる。

　報徳は2回以外毎回ランナーを出すものの盗塁失敗などでチャンスを
広げられず、8回にようやく2アウト2塁から4番がレフト前に落として1点を
返し今村から今大会初得点を奪う。

　だが報徳の反撃もここまで、9回の攻撃も3人で終わり清峰が3年ぶりの
ファイナル進出を決めた。

　中1日休んだ今村を崩すべくノーアウト1塁で報徳はヒットエンドランなどを
仕掛けてきたが、打者が空振りでランナーが刺されるなど不発だった。
　清峰は4点を全て4番の山崎が挙げる活躍で投打の柱がガッチリ噛み
合ったのが勝因か。

 　第2試合:花巻東 5－2 利府

　3回裏に利府は先頭の8番が歩いてバントで1アウト2塁のチャンスに1番が
ライトへ2ランを放ち菊池から今大会初得点を挙げる。　

　一方の花巻は1回に1番がバントヒット、2回には2アウトから3ベースを
放ってチャンスを作るが利府の左腕・塚本を打ちあぐむ。
　それでも5回に7番がヒットで1アウト2塁から相手エラーで1・3塁から1番の
2塁ゴロで1点を返すと、なおも2アウト2塁から3塁ゴロエラーで2塁ランナー
がホームを突くがアウト。

　その裏に利府は1アウトから9番と1番が連打で1・2塁と攻めバントなどで
2アウト満塁と攻め立てるが4番が倒れ追加点を奪えず。

　直後の6回に花巻は1アウトから4番がエラーで出塁し2アウト後にヒットと
死球で満塁から8番の菊池がセンター前に落として遂に逆転。
　これで流れは一気に花巻に行く。

　8回にはヒットと四球などで1アウト2・3塁からスクイズをバックホーム悪
送球でダメ押しの2点を追加。
　菊池は6回以降1安打を打たれたのみで12人で終わらせ岩手県勢初の
ファイナル進出を決めた。

　前半ストレート主体でスライダーが少なかった菊池だが後半はスライダー
が決まりだし別人のような投球になった。
　利府は塚本が最後は力尽きた感じだ。

　かくしてファイナルは長崎対岩手という顔合わせになった。
　投手力互角、攻撃力は花巻、大舞台慣れという面では清峰という予想
だが さてさてどうなるか？