ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
残念だったファイヤーマン
今から50年前の今頃は円谷プロ創立10周年という事でウルトラマ
ンタロウやジャンボーグAらと共に始まったのがファイヤーマンで、
後のアカレンジャー・誠直也が主演し岸田森や後の千葉参謀・平泉
征に隊長が睦五郎という俳優なども豪華版だった。
防衛チームSAFもメンバーが海洋学や生物学の博士号、宇宙工学
や工学博士に地質学&考古学に増資の深いメンバーで構成され2話
でメンバーが揃って成立するなど他の作品に見られないシーンも
ある。
ストーリー的には本格的なSFへの回帰を目指した内容だが、いか
んせん地味なストーリーが多く裏番組がサザエさんだったという事
もあり視聴率的に苦戦し30話で終了していた。
せめて71年ぐらいに制作されていたならば少しぐらい地味な内容
でも特撮ヒーローものが見られるという事で嬉しかったのだろうが、
ヒーローブーム全盛の頃には地味過ぎると受けずに最低でも路線変
更の憂き目に遭ってしまう。
競合が始まったのは71年暮れのミラーマン&シルバー仮面からで、
視聴率的に苦戦したシルバー仮面は11話から巨大化しシルバー仮面
ジャイアントとなり幾らか視聴率を取り戻し72年10月からはミラー
マンに対しアイアンキングの競合となった。
また72年はウルトラマンA&変身忍者嵐で円谷ブランドはミラー
マン同様に勝っていたのだが、サザエさんにはファイヤーマンは
完敗した形で戦えマイティジャックが巨人の星に負けて以来では
ないか。
サザエさんの視聴者層は子供から老人まで見るコンテンツだっ
たのに対し、ファイヤーマンは男子のみという傾向があるのだが
内容が難解で地味だとサザエさんに流れていたのだろう。
怪奇大作戦は早過ぎた作品と言われるが、ファイヤーマンも時
代が違えば適菜作品なのかもしれない。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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隔世の感の違いとはいえ、当時の20代前半は貫禄ある大人が多いですね。
1971年にやっても一緒だったと思いますよ。
以前にも言いましたが、この「ファイヤーマン」は何を持っての原点回帰なのか?が希薄だったため成功しなかったんだとも思います。
そのうえで粗製乱造の同種の番組陣を意識しすぎて肩の力が入りすぎて失敗して、そのトドメの如くの裏の磯野家である。
当時の関係者の話を聞いた限りでは、何か苦しい言い訳をしてる様にしか聞こえませんでした。素直に力量不足でしたと言えば聞こえは良いのにね。素材(=本)は良いのに、諸刃の剣も良いところです。
けどそれでもやっぱり岸田森氏の存在は唯一無二ですよ。
岸田氏の脚本の「地球はロボットの墓場」は古今東西の作品の中でも文句なしの一番の名作です。
その時間枠の選択ミスからして、失敗は目に見えてましたね。
シャボン玉ホリデー枠の後番組だったとは知りませんでした。
当時は特撮ヒーロー番組は一般の大人視聴者には1ランク下に見られてたようですから、シャボン玉ホリデーファンからするとイメージ悪いでしょうしね。
岸田森の出演に脚本など正しく‘素材はいいのに’状態だったですね。