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伊上勝版ウルトラマン

 今から50年前の今日72年3月17日にOAされた帰ってきたウルトラ
マン49話・宇宙戦士その名はMATは、仮面の忍者赤影や仮面ライダ
ーなど東映作品のメインライターの伊上勝が脚本を担当したEPだ。

 内容的には戦争好きのミステラ―星人の中に戦争が嫌になって地
球に潜んでいたものの元上司が戦争激化でMATを味方に引き入れ、
なおかつ娘を人質に取って戦争に戻すよう企むという展開。

 これって書籍でも扱われていたが忍者モノなどでよくある展開に
なっており、ここいらあたりがいかにも赤影などのメインライター
だった伊上節炸裂のEPであり円谷作品では異色作になっているわけ
で他のシリーズでは見られない内容のEPだ。

 帰ってきたウルトラマンは上原正三がメインライターとして脚本
を担当していた一方、多彩な脚本家が参加しているのだが伊上勝は
前半の9話ダンガー編を担当していた。

 このEPはゴジラシリーズの本多猪四郎監督作品だが担当した5話の
中で唯一上原正三と組まなかったEPで、モンスターソナー運搬中に
郷秀樹の代わりに任務に就いた南隊員がダンガーが眠っていた火山
島に不時着し…という地味な内容のEPだった。

 それから仮面ライダーに移ったのだろうが終盤戻って来て担当し
た今エピソードこそ、いかにも伊上勝作品というムード満載だ。

 東映作品には帰ってきたウルトラマンのメインライター・上原
正三や市川森一らも参加しており、平成でも長谷川圭一や三条陸
らが平成ウルトラから平成ライダーでも健筆を振るっているのに
対し仮面ライダーからウルトラに行くのは珍しいわけだ。

 やはり東映的な物語の傾向とウルトラの傾向の違いというわけ
だが、スイカに塩を振ると甘みが増すように異質である東映テイ
ストが入った帰ってきたウルトラマンが他と違うのはこういう事
もあるのかもしれない。

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