7月6日に開幕した今年の全国高校野球選手権の福岡県予選は14日で
ベスト16が揃い20日からの決勝大会に臨む。
開幕前の予想では春の九州大会優勝校の久留米商や東海大五に前年代表
校の飯塚、NHK旗大会準優勝の九州国際大付や東福岡などが有力校に挙げ
られていたのだが、ベスト16に残った顔ぶれを見るとシードされた16校でベスト
16に残ったのは半分の8校という驚くべき結果になった。
特に一昨年の選抜準優勝校の九州国際大付が初戦で古賀章成館に完封負け
してベスト16にすら残れなかったし、久留米商すら初戦で八女相手に辛うじて
逆転勝ちしているのを見ても福岡の混戦ぶりが分かるだろう。
とりあえず甲子園で勝てそうなのは久留米商を筆頭に飯塚・東海大五・東福岡
あたりだろうか。
久留米商の場合は優勝した春の九州大会が甲子園出場と関係ない大会だった
ので、他の強豪校が どこまで本気モードで戦ったかは疑問だしNHK旗優勝校が
夏の甲子園に出場できないというジンクスがあるように春先にピークが来てしまった
感も拭えないし、初戦が自由ヶ丘でベスト8は東海大五が予想されるので案外厳しい
のではないか。
一方で前年代表の飯塚は勝ち残っているものの投手陣がピリッとせず鞍手戦や
八幡戦も何とか勝った感じだから安定感がないし、初戦の相手が東福岡だから
極端に言えば飯塚と東福岡の勝者が決勝に行く可能性は高いだろう。
飯塚が投手陣に不安を抱えるのに対し東福岡は投手層が厚く打線にも迫力が
あり選手の能力も高いのだが監督が選手の能力にフタをするような采配を振るう
のが最大のウィークポイントだ。
ノーシード組では あえて夏にピークをあわせているので、それまでの大会での
成績不振からシード漏れしたチームが入るので侮れないし甲子園出場経験の
ある福工大城東や九産大九州あたりが その部類に入るかもしれない。
そういう意味で甲子園に繋がらない大会でも勝ちに拘ったチームと、夏のみに
ピークを合わせて強化したチームの どちらが甲子園に届くのかという興味もある
今年の福岡県予選だ。