名悪役が また1人亡くなった

　先日「燃えよドラゴンの悪役が死亡」という記事が載っていたのをWEBで
読んで驚いた。
　燃えよドラゴンの悪役・ハンを演じたのはシー・キエンで 96歳だったらしい。

　という事は燃えよドラゴンの頃は60歳だったという事か！

　ハンといえば孤島で麻薬製造工場を運営し、世界中で活躍できる強い
部下を発掘するために武術のトーナメント大会を開催していた。
　右手が義手でジム・ケリー演じるウイリアムスを鉄製の義手で殴り殺し
たり、ブルース・リーとは虎の爪やナイフを仕込んだ義手で死闘を繰り
広げた。

　特に鏡の部屋での戦いは凄かった。

　ブルース・リーは格闘シーンでの迫力に拘るため、戦う相手には実力者を
指名していたらしい。
　実際にドラゴンへの道では元・空手の世界王者のチャック・ノリスがクライ
マックスのコロシアムでの戦いの相手となっているのが象徴的だ。
　他にも死亡遊戯でダニー・イノサントやカリーム・アヴドゥール・ジャバ
などが対戦相手として戦っている。

　だから60歳前後でブルース・リーの指名を受け、期待にたがわず激闘を
演じたシー・キエンの凄さが分かるのだ。　

　因みに電影版・獣拳戦隊ゲキレンジャー・香港大決戦では孤島での武術
大会が行われているが、完全に燃えよドラゴンのオマージュ。
　ハンを意識したキャラのヤンを名悪役の石橋雅史が演じている。

　やはり主役を輝かせるには悪役が魅力的でないとダメだと痛感するが、
知っている悪役俳優はベテランが多い。
　ヒーロー以上に演技力が要求されるため仕方ないかもしれないが、やはり
若手の悪役俳優が早く育って欲しいものである。