1ヶ月ほど前に見たゴジラ・キングオブモンスターで印象的だっ
たのは、キングギドラやモスラでもなくラドン。
今回のラドンはメキシコのイスラ・デ・マーラ火山での長い冬眠
状態からオルカ装置によって目覚めると羽で起こす衝撃波ソニック
ブームで地上の物を吹き飛ばすというお馴染みの武器だけでなく、
体の中にマグマを内包しているという設定なので体に触れると高熱
のために燃え尽きるというもの。
他にも破壊力抜群の口ばしと爪を持っており、爪で戦闘機を潰す
描写はオリジナルにないもので正しく‘怪鳥’や‘火の鳥’という
異名が相応しい存在だった。
思えば昭和のラドンは阿蘇山付近の地底から出現し超音速で空を
飛ぶだけでなく衝撃波で市街地を破壊していくわけだが、武器とい
えば他に口から黒煙を吐いて戦車などを吹き飛ばすシーンがあった。
最後は巣である阿蘇の周辺にミサイルなどが撃ち込まれた結果、
阿蘇山は噴火しラドンも噴火に巻き込まれて倒される。
その後ゴジラと組んでキングギドラと戦うわけだが最初にゴジラ
と戦う時はゴジラの熱線が効かなかっただけでなく、口ばし攻撃で
手こずらせゴジラを持ち上げるなど意外に接近戦でも力を発揮して
いた。
とりあえず怪獣総進撃を最後に退場すると平成ではvsメカゴジ
ラで登場して最初にゴジラと戦うだけでなく、一旦ゴジラに敗れる
もののファイヤーラドンとして復活し口からウラニウム光線を発射
できるようになっていた。
こうしてみるハリウッド版のラドンは平成のファイヤーラドンを
ベースにした感が強いし、そういった要素を取り入れているのが日
本の特撮ファンに受け入れられたという事になるのではないか。