ニッポン・ボクシング界の5,18

 今日は5月18日だが日本のボクシング界にとってこの日は
3回世界タイトルマッチが行われているのだが、それぞれ印
象的な試合が行われている。
 まず何と言っても65年を挙げなくてはいけない。
 なぜならこの日にファイティング原田が世界バンタム級王
者のエデル・ジョフレを判定で破ってタイトルを奪取し2階
級制覇を達成しただけでなく前年の1月に海老原博幸がタイで
世界フライ級タイトルを失ってから1年4ヶ月ぶりに世界タイ
トルが日本に奪回されたのだ。
 しかもジョフレは‘ガオ・デ・オーロ(黄金のバンタム)’
と呼ばれたバンタム級史上最強王者で生涯黒星は2つ。それは
いずれも対原田で、それ以外はパーフェクトレコードで原田と
のリターンマッチに敗れた後はフェザーまで取っているのだ。
 そのジョフレを原田は3Rにアッパーを決めてぐらつかせたり
したのだ。日本人唯一のボクシング殿堂入りしたのも当然だ。
 それから11年後の76年に行われたのが輪島功一がホセ・デュ
ラン相手に行った初防衛戦。
 当時日本の世界王者は前年の75年に柴田国明が、10日前の
5月8日にガッツ石松がタイトルを失い輪島が最後の砦だった。
 3ヶ月前の2月に柳済斗を15RKOして2度目の返り咲きを果たし
た輪島だがデュランのカウンターを食ってダウンを繰り返し、
14RにKOされタンカで運ばれた。
 余談ながら私はアリスの‘チャンピオン’を歌う時にこの
シーンを思い浮かべながら歌うのだが、前記したファイティン
グ原田のタイトル奪取から11年目にして日本から世界王者がい
なくなったのだ。
 最後が80年、この日は不屈の男・大熊正二が敵地のソウルで
朴賛希をボディブローで痛めつけ9RKO勝ちして5年4ヶ月ぶりに
世界フライ級タイトルを奪回したのだ。
 74年の10月に初挑戦で世界フライ級タイトルを奪取した大熊
だったが3ヵ月後の初防衛戦で際どい判定で敗れタイトルを失う
と、その後5回も王座返り咲きを目指して挑戦したものの勝って
いた試合を負けにされたり、引き分けにされたりしてあと一歩
のところで返り咲きに失敗していたのだ。
 朴は大熊が初防衛に失敗したミゲール・カントの15回目の防
衛を止めてから5回の防衛に成功していた。
 際どい判定で負ける大熊が敵地で勝てるわけないだろうという
予想を覆して大熊は朴のボディを徹底的に攻めてスタミナを奪い
9RにKOしたのだ。
 敵地挑戦ゆえ地元では放送がなかった関係で夜のNHKニュース
で結果を知った時は大喜びしたものだった。
 こうしてみると偶然とはいえ日本のボクシング界にとって5月
18日はインパクトの強い日である。
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コメント
 
 
 
ゴンザレスやカント相手に (屯田兵幸雄)
2007-05-19 12:56:17
勝った試合を負けや引き分けにされた大熊サンが



まさか韓国で朴をKOするとはね





東スポの試合前日の記事には、朴は腹が弱いとハッキリ書いてあったもんだ



そこを攻めてKOした大熊サンは凄い
 
 
 
ジョフレに勝った原田サンは (屯田兵幸雄)
2007-05-19 13:02:23
凄いけどさ、自慢バッカリなんだもん、白井先生見てみなよ、



自慢もしないし、偉ぶったとこもないし、先生と呼ばれる訳だからどこか違うだろうな
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2007-05-19 23:39:40
>屯田兵幸雄様
 私も朴が前半型で後半はペースダウンするのでは?とは
思ってましたが、結局判定までなって僅差の地元判定で敗れるというのが可能性が高いと思ってました。
 まさかKO勝ちとは思いませんでした。
 まぁジョフレは強かったですからね、自慢したくもなりますが会長職を辞めてからならいいのですがね。
 
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