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浦和敗れる・あれで善戦?

 サッカー世界クラブ選手権ネタが、2日続くけれど。
 昨日行われたヨーロッパ王者のミランに、浦和は1-0で
敗れた。
 スポーツ紙をはじめとしたメディアは‘善戦’と持ち
上げたのだ。
 スコアは1-0ながら、ボール支配率は61%対39%だ。 
‘本来なら3-0ぐらいの実力差があったのが、1点で抑えた
のは収穫だし頑張った’という感覚だろうが・・・・
 この見出しを読んで私は、暗澹たる気分になった。
 
 昨日も書いたが、ミランの目標はあくまで日曜のボカと
のファイナルである。 
 だからあくまでこの試合は調整試合だ。
 一方の浦和は初のアジア王者で、ミラン相手というモチ
ベーションがあったので全力で戦ったはずだ。
 にも拘らずボール支配率は6-4だから、どうしようもない。
 本来なら浦和が攻めて、ミランが鉄壁の守備で凌いでいる
うちに一発のカウンターで1点を奪い1-0で逃げ切るという
展開が予想された。
 だからボール支配率は、浦和が上でなければいけない。
 しかも先制された直後に、浦和が総攻撃をかけてミランを
たじろがせたならまだ分かるが、こういうのは抵抗だ。
 
 にも拘らずの善戦報道だ。
 98年W杯のアルゼンチン戦、02年W杯のトルコ戦はいずれも
日本が1-0で敗れている。
 特に98年のアルゼンチン戦は、1-0で敗れたのを当時のメディ
アは‘善戦’と報じた。
 しかし実際は、完敗だった。
 
 一方で4年後のトルコ戦は同じ1-0だったにも拘らず‘善戦’
という報道は皆無だった。
 これを見たときに‘4年経って1-0でも完敗というのがメディ
アにも分かってきたか’と思ったのだ。
 ところが今回の報道を見ると、当時メディアから嫌われて
いたトルシエ監督を糾弾するための報道だったのかとも邪推し
てしまうぐらい酷いものだ。
‘マスコミは親と同じ、甘やかせるとロクな事がない’という
のは辛口評論で有名なセルジオ越後氏の名言だが、日本のサッ
カーを強くしたいのなら‘善戦’ではなく‘完敗’こそが相応
しい表記だろう。
 救いは、評論家である城彰二らが‘完敗’と論じた事だが。
 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (GOSIN)
2007-12-16 09:32:37
この試合はずっとTV観戦していましたが、確かに
完敗といった方が良いですね。前半などは圧倒的に
ミランが攻めて、浦和が必死に防いでいるという感
じでシュート数から見ても浦和は防戦一方でした。
ただ実況・解説がやたらに「ヨーロッパ王者」と言
っていたのは、負けた時に王者と戦ったのだから仕
方がない、と言う為だったのかな・・などと思いま
した。負けた後も実際「ヨーロッパ王者と戦って、
1-0に抑えられたのは凄い」といった感じでした。

マスコミはちゃんと評価して欲しいですね。マスコ
ミの力と言うのは凄まじいものがあると思うので。
 
 
 
そうなのですよ (こーじ)
2007-12-16 23:44:08
>GOSIN様
 いや、そうなのですよ。
 結局、負けることを前提として実況しているという
のがミエミエです。
 反対に勝つと、こういう絶対王者に勝ったのだから
凄いという事になりますからね。
 日本のマスコミに、残念ながらそれを期待するのは無理ですよ。
 
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