今こそ内村航平を讃えよう


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https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-sp-tp0-220312-202203120000529

 1月に現役引退を表明した体操男子代表でロンドン&リオ五輪の
金メダリスト・内村航平の引退イベントのKOHEI UCHIMURA THE
FINALが、東京体育館で昨日開催されリオ&東京五輪のメンバーが
集まって行われた。

 このイベントは採点なしの演技会で、満員の観客の前で行われた
らしく‘キング’と言われた内村にとって相応しいイベントだったと
思う。

 個人的に内村航平の名前を初めて知ったのは08北京五輪で個人総
合銀メダリストになってからで、この五輪では当時のエース富田洋
之の個人総合メダル獲得なるかだったが富田を抑えて銀メダルを獲
得したのが当時19歳の内村だった。

 実は内村は代表選考会のNHK杯の予選ではトップ通過し、最終的
に2位に入り代表入りしていたのだ。

 その後は世界選手権で09年ロンドンから15グラスゴーまで個人総
合6大会連続で金メダルを獲得しただけでなく、11東京では床・13
アントワープでは平行棒・15グラスゴーでは鉄棒と種目別でも制し
ているし団体戦でも15グラスゴーや16リオ五輪で金メダル獲得の原
動力となった。

 内村がデビューした頃は難易度を上げた演技構成が主流で各種目
のスペシャリスト化が進んでおり団体・個人総合・種目別と8個の
金メダルがある中で上手く行けば7個取れる事から、このやり方の
急先鋒が中国でメダルの量産を画策していた。

 ただし内村の考えは‘美しくないと体操ではない、派手な技をやる
だけならサーカスと変わらない’‘6種目やってこそ体操’という富田洋
之らも語っていた日本体操界の伝統を引き継ぎ体現した選手だった。

 そういった内村の姿勢が国際体操連盟のルールの流れも徐々に過
度な難易度の高いだけの演技や、オールラウンダーを推奨するよう
になってきた。

 そして長年内村が続けて来た‘美しく全種目こなす’演技は‘‘キング’
と世界的に言われ、リオ五輪個人総合で激闘を繰り広げたオレグ・
ベルニャエフをはじめ多くの選手達が内村に敬意を払っている。

 こういった選手は他にフィギュアスケート男子の羽生結弦と並ぶ
存在だと思うし、まさしく世界の宝だろう。

 残念ながらキャリアの集大成となる東京五輪ではリオ五輪後の肩
の故障などで鉄棒のみの出場になり、しかも予選での落下で決勝に
残れなかったが橋本大樹や北園丈琉らが内村の意思を引き継ぐ存在
になり特に橋本は個人総合と鉄棒で金メダルを獲得している。

 04アテネのエース富田洋之からバトンを受け継ぎリオ五輪では悲
願の団体戦金メダルを奪回し、後に続く橋本や北園に引き継いだの
だから賞賛に値するだろう。

 さらにコロナ禍で昨年の東京五輪開催に対するマスゴミのネガティ
ブキャンペーンに対し、‘最初からできないと決めつけるのではなく、
どうすればできるかを考えよう’とアスリート達の気持ちを代表し毅
然と開催へのアピールをしたのも忘れられない。

 本当に14年間お疲れさまでした。

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