クラタ隊長のプロローグ

 個人的にウルトラセブンの登場キャラで一番好きなのは?という
質問ではクラタ隊長と答える事にしている。

 クラタ隊長は士官学校時代からキリヤマとは親友で常に冷静な判
断を下すキリヤマに対し、常に先頭に立つ現場叩き上げのアウトロ
ー的なタイプは今までにないタイプだったので子供心にカッコよく
感じたのだった。

 市川森一が作り上げたキャラだが最終回では失態を重ねたダンを
叱責する、ある意味で悪役的立ち位置にしたのは金城哲夫だったの
で脚本家でここまでキャラが変わるのかと思った次第。

 初登場の時にはマナベ参謀に‘また1人で戻って来ました、今度は
月にでも放り出しますか’と報告するシーンがあるので自分なりに
プロローグを記してみた。

 キリヤマとクラタが組んで3年前にヘルメス星系でザンパ星人の
宇宙船団を全滅させたのだが、翌年マナベ参謀の指揮の下キリヤマ
の部隊と共に出撃する。

 ここでキリヤマ以上の活躍を見せ敵の侵入を撃退するものの、戦
闘中にかわいがっていた部下の1機がやられたため復讐に燃えマナ
ベ参謀の命令を無視し深追いしたあげく敵の待ち伏せに遭い自分の
機以外全滅。

 本来ならクラタ自身もピンチだったが部下の機が盾になってくれ
たおかげで生還するものの、マナベ参謀から𠮟責されキリヤマのと
りなしでV3の隊長として宇宙ステーションに左遷という形で移動
になる。

 どうしてもキリヤマと違って作戦室から指示を出すより自ら出動
するタイプなので部下の殉職率も高い傾向が強いものの人情味が厚
く部下想いのためキヤマに勝るとも劣らず隊員達から慕われており、
例の部隊
が全滅した時にも部下達が盾になって逃がしたわけである。

 だからこそマナベ参謀はキリヤマには全幅の信頼を置いているの
に対しクラタは‘扱いにくいヤツ’となっているわけだが、アイロス
星人編では命令無視して出動する事を見越してホーク発進用のエレ
ベーター内でカギを持って待ち構え‘キリヤマを守ってもらいたい、
ヤツはいい友人を持った’とカギを渡したのだろう。

 ちなみに目をかけた部下でも失態には容赦なく叱責する姿勢は
地球防衛の厳しさゆえだろうし、その姿勢は後にダンがMACの隊
長に就任した時に おおとりゲンに対して辛くあたる原型になった
のではないかと思ったりする。

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