怪獣路線を定着させた山田正弘

 シン・ウルトラマンに登場しウルトラマンと戦った禍威獣はネロ
ンガとガボラの2体で、これらが登場するオリジナル2作品の脚本を
書いたのは山田正弘。

 山田正弘といえばウルトラQでは中川晴之助3部作=育てよカメ・
鳥を見た・カネゴンの繭にぺギラ2作品にパゴス編などを担当する
と、ウルトラマンではネロンガ・ゲスラ・ガボラ・アボラス&バニ
ラ・ダダ・ザラガス編を担当している。

 製作順などから見ると山田氏の作品は最初がウルトラQでは6番
目の鳥を見たからスタートし、2クール目の方が多いのに対し13話
までは鳥を見た以外は育てよカメの2話だった。

 一方ウルトラマンでは製作順でも3番目のネロンガ編からゲスラ
&ガボラ編の3話が1クール目で2クール目はアボラス&バニラ編、
3クール目はダダ編とザラガス編だから山田氏が最も活躍したのは
ウルトラQの2クール目からウルトラマンの1クール目。

 この2クールはウルトラQの怪獣編が増えてきている時期であり
ウルトラマンの1クール目はウルトラの世界をしっかり定着させて
いた時期だから、この時期に脚本を多く担当するという事はメイ
ンライターの金城哲夫と共にウルトラマンの基礎作りに貢献した
という事になるだろう。

 続くウルトラセブンでは金城哲夫と組んでゴドラ星人編、上原
正三と組んでリッガー編を担当したぐらいになっているのはウル
トラマンまでとセブンからは明らかに作風が違うという事が大き
いのではないかと思うのだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (tamutamu)
2023-06-12 20:39:41
山田氏が手掛けたカネゴンの繭は後に「快獣ブースカ」の下地になってますから、その「ブースカ」を更に下地にした「T」でも執筆していただきたかったです。
山田氏が手掛ける子供ドラマも「T」のテイストに合っていたと思うし、田口氏とまた一味違った話になっていたと思います。
そんな山田氏、特撮以外にも「太陽にほえろ!」「大都会PARTⅡ」「大追跡」といった刑事ドラマも執筆していたんですよ。2時間サスペンスも手掛けていたようですし、何でも書けるライターだったことが伺えます。
 
 
 
そうですね (こーじ)
2023-06-12 22:44:06
>tamutamu様

 快獣ブースカは山田正弘ワールドと分かる内容ですし、ファンタジー系が得意だった事を考えると確かにタロウの脚本1本は書いて欲しかったですね。

 刑事ドラマを書いていたのは初耳でしたし、1時間ものも得意だったわけですね。
 
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