2019選抜高校野球,第7日

明豊 競り合い制し初のセンバツ8強、札幌大谷あと1本出ず

 大会7日目の注目カードは第1試合の明豊―札幌大谷。

 優勝候補の横浜のエース・及川をKOして勢いに乗る強打の明豊
と神宮大会優勝校の札幌大谷の対戦だが、初戦で投げなかったエー
スの西原が投げるかなど誰が先発するかがカギを握るのではないか。

 第2試合は共に初戦を延長戦の末に勝ったチーム同士だが中3日で
両投手の登板があるかどうかが気になるし平安は打線の奮起、盛岡は
看板の打線が前半から機能するかどうか。

 第3試合は初戦で24安打24得点を挙げ大勝した山梨学院と福知山
成美に粘り勝った筑陽学園の対戦だが、筑陽の西か西舘の両投手が山
梨打線をどこまで抑えられるかが最大の注目ポイントだろう。

 第1試合:明豊 2-1 札幌大谷

 3回まで両チームとの1安打づつという互角の展開で迎えた4回に
札幌は1アウトから2番以下の3連打で満塁とするが5番が浅めの
ライトフライなどで無得点だったのに対し、その裏に明豊は1番が
ヒットで出塁するとバントで送り2アウト後4番の3ベースで先制
すると5回にも6番&8番の長短打で2点目を挙げペースを握る。

 札幌も直後の6回に2番がヒットで出塁すると3番のバントを1
塁手が悪送球でノーアウト1・3塁から4番の遊ゴロ併殺打で1点を
返すが、8回から登板した2番手の大畑にランナーを1人づつ出す
ものの盗塁失敗などでチャンスを潰し逃げ切られた。

 札幌は初戦で完投した下手投げの太田ではなく長身左腕の阿部を
先発させ明豊打線の目先を変えさせようとしたのだが、二回り目の
4回に先頭打者を出したところで太田にスイッチした直後に失点す
るなど途中登板が微妙に影響したのか。

 4回表に1アウト満塁を併殺で潰した裏に先制され6回のノー
アウト1・3塁はセンターに抜けそうな打球が、二遊間寄りに守っ
ていたショートに取られて併殺と試合の流れの悪さを最後まで変
えられなかった。

 第2試合:龍谷大平安 9-1 盛岡大付

 1回に平安は森岡の先発・木内を攻め1アウトから連打と四球で
満塁とし5番が四球で押し出し先制すると、更に6番も2点タイムリ
ーを放って3点を先行。

 1回に2番以下の3連打で1アウト満塁のチャンスを潰した盛岡は、
3回以外毎回ヒットのランナーを出し5回には8番&1番のヒットに
バントを絡めて1アウト1・3塁から2番の犠牲フライで1点を返す。

 しかし平安も6回に5回から登板したエースの阿部を攻め死球と
ヒットでチャンスを作ると、7番と1番のタイムリーなどで3点を
追加し気落ちした盛岡投手陣相手に7回&8回と得点を積み重ねて
突き放した。

 盛岡にとって痛かったのは1回で1アウト後3連打で満塁から5番
がカウント3-1から連続見逃しで三振し6番も三振で得点できず、
先発の木内に負担をかけた事。

 ここで1点か2点取っていれば案外、盛岡が主導権を握っていた
のではないだろうか。

 第3試合:山梨学院 2-3 筑陽学園

 1回に筑陽は1アウトからヒットで出塁した2番が4番のレフト前
ヒットをレフトが逸らす間に還り先制したが、その裏に山梨も1番
&3番のヒットで追い付き以後は両チームともランナーを出すものの
得点できず膠着状態に。

 7回に筑陽は6番&8番の長短打で2アウト1・3塁から1番のタイム
リーで勝ち越すと、8回にもヒットで出た3番を5番&6番の連打で
返し3-1とリードを広げる。

 7回まで筑陽の3人の投手からランナーは出すものの勝ち越せな
かった山梨は8回に4番&5番の連打とバントなどで1アウト満塁と
して8番の遊ゴロ併殺崩れで1点を返す。

 9回も1アウトから2番&3番が連打でチャンスを作り2アウト後に
死球で2アウト満塁と攻め立てるが、6番が3塁ゴロに打ち取られ
万事休す。

 山梨にとって惜しまれるのは2回以降6回までは筑陽先発の西に
対し4安打を浴びせるなど、毎回ランナーを出しながら勝ち越せ
なかった事で勝ち越していたら一気にペースを握れていたろう。
 

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