仮面ライダーV3放送開始から50年

　今から50年前の今日73年2月17日は、個人的に昭和仮面ライダー
シリーズ最高傑作だと思う仮面ライダーV3が始まった日である。

　以前も記したように最初の2話が前作・仮面ライダーの世界を引
き継いでいるしV3のプロローグという形で入り、1クール目の12話
まで前後編作ではあるが怪人2体登場というパターンで2クール目
からデストロン初代大幹部・ドクトルGが登場。

　31話目からキバ男爵・ツバサ大僧正と続き最終クールと思われ
る41話から最後の大幹部・ヨロイ元帥が登場するだけでなく、最
大のトピックであるライダーマンが43話から最終話1つ前の51話
まで9話にわたって登場して終盤を盛り上げた。

　最初のデストロン怪人ハサミジャガー&カメバズーカらは生物
＋機械の合成で、ゲルショッカーの2種類の生物を合成した合成
怪人のコンセプトを引き継いでいる。

　とはいえ合成のネタが枯渇し始めた30話でドクトルGの退場と
共に31話からはキバを持った怪人の集団・キバ男爵一族や、36話
からは飛行能力を持ったツバサ軍団・ツバサ大僧正一族に甲羅を
持った一族であるヨロイ一族の登場など飽きが来ない展開にして
いるのが目を引く。

　V3も当初は1号の技と2号の力を受け継いだという設定ではある
ものの力を使いこなせずに苦戦するシーンが多く、それゆえ前後
編になっているようで冗長にならないように怪人が2体登場して
いたのではないかと思ったりする。

　もっとも番組開始当初は1話完結でなかったゆえにV3は意外に
弱いし、また次週に続くか…とイラつきながら見ていたのだが凄
過ぎる力というのは使いこなすのが大変というのを後から知る
事になっているから良くできていたなと思う。

　こうして1年間、充実した内容で視聴者を飽きさせなかったと
いう意味でも昭和では最高のシリーズと思うわけである。