ロマチェンコTKO防衛 M・ガルシアとの対戦希望
日本時間の今日昼過ぎにカリフォルニアのステイプルズセンター
で行われたWBA&WBOライト級タイトルマッチは、王者のワ シル
・ロマチェンコが1位のアンソニー・クロラに4Rストップ勝ちして
防衛に成功した。
挑戦者のクロラはホルヘ・リナレスに連敗したとはいえ2試合に
わたってフルラウンド戦っており、ライト級にクラスを上げてから
Sフェザー級時代までほどの圧倒的な強さを感じられないロマチェ
ンコとしてはライト級への適正が改めて試される試合となった。
つまりロマチェンコにしてみればリナレスに連敗している相手と
いう事から、1位とはいえ勝ち方が問われる一戦になったわけだ。
試合は1Rこそ互いに手数が少なく様子見のような展開で進んだ
のだが、2Rの途中から徐々に王者がクロラの距離を読みきったの
かペースを掌握し始め連打も出るようになる。
そして3Rには持ち前の高速連打でロープに追い込むと終了間際
にはクロラがロープに腰を落とすダウンをレフェリーが取り、これ
をレフェリーストップと勘違いした王者が大喜びしオフィシャルの
スタッフもリングに入るハプニングがあった。
それでも全く意に介さない王者は4Rに入ると再び高速連打を打
ち続け、亀のようにガードを固めたクロラのテンプルに右フックを
打ち込みダウンを奪うとレフェリーはカウント途中でストップした。
まさしく2R途中でクロラの距離を把握した王者ロマチェンコの
圧勝で、クロラにしてみると結果的に浜田剛史がレネ・アルレドン
トを開始から一気にラッシュをかけて1RでKOしたように相手に
距離を把握される前に倒さない限り勝ち目はなかったわけだが果た
してロマチェンコにそれが通用したかは疑問だ。
ちなみにロマチェンコにすれば前回の試合で手こずったのはリナ
レス戦後に行った右肘の手術の後遺症だったようで、肘の調子が戻
ればこんなものという事か。
これでライト級に移って3試合目になるのだが今回の試合を見る
と、そろそろライト級に体がフィットしてきたようでインタビュー
でも語っているようにライト級統一に乗り出すだろうからロマチェ
ンコから目を離せなくなってきた形だ。